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第9回翻訳ミステリー大賞授賞式&コンベンションまとめ(非英語圏ミステリ情報メイン)

2018年4月14日に東京の大田区産業プラザPiOで開催された「第9回翻訳ミステリー大賞授賞式&コンベンション」のまとめ。Togetter作成者の趣味で、非英語圏ミステリ(特にアジアミステリ)に関する出来事・情報がメインになっています。 【2018年11月15日追記】 この日、「翻訳ミステリー読者賞」を受賞した陳浩基『13・67』の訳者として登壇、挨拶をされた翻訳家・天野健太郎氏の写真を、当時イベントに参加していらっしゃった方々の実況ツイートから探し、可能な限り追加しました。また、このイベントで予告され、その後発売された翻訳ミステリについては、amazonリンクを追加しました。 続きを読む
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早川書房からは韓国のミステリ作家、チョン・ユジョンの作品も刊行予定!

Dokuta 松川良宏 @Colorless_Ideas

翻訳ミステリー大賞コンベンションの配布資料。 早川書房の刊行予定にポール・アルテの名前があり、ついに来たか!と思うと同時に、韓国のミステリー作家、チョン・ユジョンの名前も見つけて仰天。昨年11月に『七年の夜』が邦訳された作家です。 pic.twitter.com/mhJJhnfLyy

2018-04-14 19:51:11
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リンク 文春オンライン 病的な執着心で妻と娘を束縛したきた男の復讐とは | 文春オンライン “人間は銃を手にすれば誰かを撃つものであり、それこそが人間の天性なのだ”韓国で約五〇万部を売り上げ、フランス、台湾、ベトナム、中国、ドイツ、タイなどでも翻訳されたミステリー小説が、ついに日本に上陸した… 6
Dokuta 松川良宏 @Colorless_Ideas

チョン・ユジョン『七年の夜』は書肆侃侃房 @kankanbou_e から出ていて、桜庭一樹先生によるレビュー bunshun.jp/articles/-/5996 もあるがまだ知名度は低そう。そんな作家に早川書房がもう目をつけているとは! pic.twitter.com/vmbgpFZAiZ

2018-04-14 20:09:49
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  • ↑ 画像にある通り、イベント当日に配られた早川書房の資料では列挙された作家名の中に「ポール・アルテ」の名があり、誰もが、早川書房からポール・アルテの新作が刊行されると思ったはず。
  • このときの配布資料は後日、例年通り「翻訳ミステリー大賞シンジケート」で公開されたが(リンク)、イベント当日の配布資料とは書き方が変わっており、ポール・アルテについては『第四の扉』が文庫化される予定だと告知されている(その後、2018年8月に文庫版発売)。もしかしたら文庫化とは別に、新作の邦訳予定もあるのかもしれないが……。
  • そしてこのイベントの4ヶ月後、早川書房でポール・アルテを訳していた平岡敦氏の翻訳で、別の出版社からアルテの新作『あやかしの裏通り』が翻訳出版されるとは……、さすがに誰も予想できなかったのではないだろうか。

金原瑞人先生が推薦する韓国ミステリ、キム・ヨンハ『殺人者の記憶法』

Dokuta 松川良宏 @Colorless_Ideas

アジアミステリといえば、特別ゲストの金原瑞人先生へのインタビュー(by杉江松恋さん)では、日本翻訳大賞の最終候補にもなっている韓国ミステリ、キム・ヨンハ『殺人者の記憶法』 @CUON_CUON の話題も。金原先生が読んだ人に挙手させたところ、杉江さんと私を含め、計4、5人しか挙手しなかった……。

2018-04-14 21:20:33
リンク 日本翻訳大賞公式HP 第四回日本翻訳大賞最終選考候補作品 第四回日本翻訳大賞の最終選考対象作が下記の5冊に決まりました。 (作品名50音順) 『オープン・… 91
Dokuta 松川良宏 @Colorless_Ideas

メモが断片的なのですが、金原瑞人先生、キム・ヨンハ『殺人者の記憶法』は小説も映画版もそれぞれの美点があってどちらも面白い、というようなことをおっしゃっていました(一方で、映画の方が最後にひとひねりあって更に面白い、とも)。あとは『13・67』についても、とても面白かった、と。

2018-04-14 21:33:03
  • 金原瑞人先生は2017年12月7日の韓国文学関連イベントでもキム・ヨンハ『殺人者の記憶法』について熱く語っており、「久しぶりに面白いミステリを読んだなと僕は思いました」とおっしゃっていました。(※カギカッコ部分は、一言一句間違えないように正確なメモを心掛けましたが、それでも実際のご発言とは多少表現が異なるかもしれません)
Dokuta 松川良宏 @Colorless_Ideas

そんなわけで、どうもミステリー読者にはあまり読まれていないらしいキム・ヨンハ『殺人者の記憶法』ですが、奥付発行日は「2017年10月30日」なので、本年末の早川のランキングの対象作です。投票権を持っていらっしゃる方はぜひともチェックを。シンジケートでの紹介記事→ honyakumystery.jp/4209

2018-04-14 21:45:06
リンク 翻訳ミステリー大賞シンジケート キム・ヨンハ『殺人者の記憶法』(執筆者:株式会社クオン・伊藤) | 翻訳ミステリー大賞シンジケート ■キム・ヨンハ『殺人者の記憶法』(吉川凪 訳)■ 俺が最後に人を殺したのはもう二十五年前、いや二十六年前だったか、とにかくその頃だ。それまで俺を突き動かしていた力は、世間の人たちが考えているような殺人衝動や変態性欲などではない。もの足りなさだ。もっと完璧な快感があるはずだという希望。犠牲者を埋めるたび、俺はつぶやいた。 次はもっとうまくやれるさ。 俺が殺人をやめたのは、まさにその希望が消えたからだ。 今年韓国で一番話題になった作家といえば、キム・ヨンハではないでしょうか。1995年のデビュー以来数々の作品 13

そしてコンベンション翌日の4月15日、日本翻訳大賞の結果発表

日本翻訳大賞 @nihonhonyakut

【受賞作決定】第四回日本翻訳大賞の選考会が2018年4月14日(土)に行われ、候補作品の中から『殺人者の記憶法』(キム・ヨンハ/吉川凪訳 CUON)と『人形』(ボレスワフ・プルス/関口時正訳 未知谷)が受賞作に決まりました。 #日本翻訳大賞 buff.ly/2HkunyW pic.twitter.com/3KAAQt9MZe

2018-04-15 10:00:09
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クオン @CUON_CUON

【速報】『殺人者の記憶法』が第4回日本翻訳大賞を受賞しました! 本当に嬉しいです。 翻訳者の吉川凪さん、おめでとうございます。 そして作品を推薦してくださった皆さん、本当に本当にありがとうございました。(さ) pic.twitter.com/LPuGLLPYnY

2018-04-15 10:09:04
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韓国ミステリ事情

Dokuta 松川良宏 @Colorless_Ideas

金原瑞人先生へのインタビューで韓国文学や韓国ミステリーの話になった際、杉江さんが韓国ミステリーはまだ全貌がつかめないとおっしゃっていましたが、その理解の一助となる連載がほかならぬシンジケートに連載中!(そもそもこの連載が載るきっかけを作ったのが杉江さん)→ honyakumystery.jp/6296

2018-04-14 22:01:47
リンク 翻訳ミステリー大賞シンジケート 新連載第1回 韓国ジャンル小説ワールドへようこそ(執筆者・藤原友代) | 翻訳ミステリー大賞シンジケート みなさま、お初にお目にかかります。この度、ひょんなことからお声がけいただきノコノコやってまいりました、北海道在住、「韓国(ジャンル)小説愛好家ときどき翻訳者」の藤原(フジハラ)と申します。これから韓国のミステリー書籍、ミステリー事情、ジャンル小説情報など、いろいろご紹介できればと思っています。 いきなり宣伝じみてしまいますが、先日、韓国発ゾンビ映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』(以下『新感染』)のノベライズ版の翻訳を担当させていただきました。手短に内容を紹介いたしますと、ゾンビ映画に分類される『新 13
リンク 翻訳ミステリー大賞シンジケート 第2回 カルト宗教in京城(執筆者・藤原友代) | 翻訳ミステリー大賞シンジケート お久しぶりです。再びやって参りました、韓国ジャンル小説愛好家のフジハラです。本日も韓国ジャンル小説談議に少々お付き合いいただければ幸いです(ジャンル小説ではない書籍も登場しますが)。 今回はまず、前回ちらりとご紹介しました韓国のミステリー雑誌『ミステリア13号』(2017年7月発行)から、創刊2周年を記念して組まれた京城特集をのぞいてみようと思います。 京城について、また当時発表された推理小説に関しては、すでにこちらのサイトでもたいへん詳しく紹介されており(「韓国ミステリ事情」その1・その2・その3、「 12
リンク 翻訳ミステリー大賞シンジケート 第3回 終末論系ミステリー(執筆者・藤原友代) | 翻訳ミステリー大賞シンジケート みなさま、こんにちは。再びやって参りました、韓国ジャンル小説愛好家のフジハラです。 前回は、韓国のミステリー雑誌『ミステリア』13号で組まれた京城特集のざっくりとしたご紹介と、植民地朝鮮を震撼させたカルト宗教団体「白白教」をモチーフとしたト・ジンギの長編小説『ユダの星』をご紹介しました。 今回はもう一つ、比較的最近の韓国で世間を騒がせたカルト宗教騒動、「携挙騒動」をご紹介しようと思います。 携挙(ラプチャー)を扱った米国の人気小説『レフトビハインド』シリーズが日本でも翻訳出版、電子書籍化されていることも 12
リンク 翻訳ミステリー大賞シンジケート 第4回 「非ジャンル小説」系文学賞受賞作家によるジャンル小説的作品(執筆者・藤原友代) | 翻訳ミステリー大賞シンジケート みなさま、こんにちは。ふたたびやってまいりました、韓国ジャンル小説愛好家のフジハラです。 『殺人者の記憶法』(キム・ヨンハ作/吉川凪訳,クオン)が第4回日本翻訳大賞を受賞したニュースは、皆さまの記憶にも新しいことと思います。第1回の『カステラ』(パク・ミンギュ作/ヒョン・ジェフン、斎藤真理子訳,クレイン)受賞に続き、韓国作品、二つ目の受賞! 韓国小説の邦訳出版も相次ぎ、日に日に膨れ上がるK文学の存在感! 韓国ジャンル小説のブレイクも目前! ……であることを信じ、本日のお題。『殺人者の記憶法』につきましては 8
リンク 翻訳ミステリー大賞シンジケート 第5回 韓国(ちょいグロ)ファンタジー(執筆者・藤原友代) | 翻訳ミステリー大賞シンジケート みなさま、こんにちは。再びやって参りました、韓国ジャンル小説愛好家のフジハラです。本日は、韓国ファンタジーの世界を少々ご紹介しようと思います。ミステリーではなくてすみません。 韓国ファンタジーといえば! (たぶん)おなじみ、『ドラゴンラージャ』(訳/ホン・カズミ,岩崎書店)! 作者のイ・ヨンドは、韓国におけるファンタジーブームの火付け役、韓国ファンタジーの祖と呼ばれ、もはや神的存在。オンライン小説として発表された『ドラゴンラージャ』は漫画やゲーム、ラジオドラマの素材としてはもちろん、教科書や模試にも用いら 1
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