「リアリズム的でイリュージョニズム的な芸術は、技巧を隠蔽するために技巧を用いてメディアを隠してきた」 つまりこれは平滑な、筆致を残さないタイプの油彩画に限定される。このグリーンバーグの絵画の話の例外は、エッチングやベラスケスやレンブラント、東アジア他の絵画など例外は色々思いつく
2018-05-05 22:38:57まあたしかに、モダンアートがメディアのメディアたる素を前面に出した戦略を語る時に、対照的なものとして、平滑面のリアリズムの油彩を挙げるのは、理に適ってる。
2018-05-05 22:43:07モダンアートの戦略から遡及的な対照として「イリュージョニズム」を位置付けてるが、それはわりと範囲の決まった作例の話で、戦略を強固にするため1300年頃からの一つの流れとして見、さらに「絵画の終焉」を下した これであってるかな
2018-05-06 00:21:15『アヴァンギャルドとキッチュ』、レーピンdis読むたびに、お前ちゃんと実物鑑賞してないだろって言いたくなる。どれだけ素材のことを考えて描かれてるか。キャンバスに描かれたものは違えど、過程は「形式主義」とそんな変わんないよ
2018-05-08 22:35:11グリーンバーグ追記「私は愕然としているのだが、これが印刷されて数年後にレーピンが戦場の場面を一度も描いたことがないことを知った。彼はそのような種類の画家ではなかったのである」(1972年) この追記は今知ったw
2018-05-08 23:20:37『新たなるラオコーンに向かって』では、ロマン派以降絵画のメディウムの役割を抑えられるようになったとあるけど、私からすればそれを言うなら、ロマン派ではなくて、印象派が一通り過ぎ去って以降の絵画潮流だと思うが。この文では、メディウムは、キャンバス等「平面性」のことも含んで述べてるが
2018-05-09 14:52:46再現的に模写するためにメディウムを抑えた、と言う意味では、絵画で本来のメディウムである油や樹脂等の媒剤のことも言っていて、媒剤に関してはロマン派よりも印象派が終わってからの特徴になるんじゃないかと
2018-05-09 14:57:24や、ロマン主義あたりでそういう作品もあったな。 しかしそれを言うなら、ロマン主義以前の北方ルネサンスやヴェネツィア派にも見られるし。ロマン主義だけ集中的に悪い事例にするのは、話の都合が良いからなのか
2018-05-09 15:10:29悪しきロマン主義的な例として、モロー、ジェロームなどを挙げてるが、いわば象徴主義や新古典派のことを言ってる。それはそれで、批判の意味は分かるが。ひたすらロマンチックでセンチメンタルで装飾的で pic.twitter.com/6H4jb6jLIg
2018-05-09 15:36:26とりあえず、グリーンバーグが「文学の絵画や詩への侵食」を嫌ったり戒めたがる理由は、19世紀の文学にあるのかどうかがよう分からん。目星になる作品、何があったっけ
2018-05-10 00:13:01