東方科学考察クラスタDieさんによるたれ語り―幻想郷における香料についての一考察―
有名な、貴族は入浴せず、そのために匂いを消したりごまかすために香水を使った、などというお話はこの頃の事である。なんでも入浴して清潔にすると動物的な活力が低下し、性欲が減退すると考えられていたかららしい。中々凄い話だ
2011-04-14 20:52:29@Miyata_Iori かつての迷信は、いま考えてみると半ばギャグに思えますが、当時としてはそれが当たり前だったのですよねぇ。そう考えると中々面白い話です
2011-04-14 20:55:47こういう話もあってか、香水は上流階級、貴族階級などに非常に愛された。かの有名なナポレオンはケルンの地を征服した際に、ケルンの水と言われるオーデコロンの虜になったとされるなど、香りの魔力というものは中々に凄まじい
2011-04-14 20:56:38@die3035 伝統的に西洋人(ゲルマン系民族)は入浴を嫌います。古代ローマ人は公衆浴場が大好きだったのですが、混浴で風俗の乱れの原因にもなっていた為に侵略者である嫌悪の発端になったとされる。また彼らはカラカラ浴場のような石造建築物を作る技術にも乏しかった。
2011-04-14 20:57:17なお、1750年以降には強烈な香りは人間の心を消耗させるので、自然の香りを楽しむべきだ、などという考えが推奨されていたりする。何時の時代も人間の考える事は大して変わらんようだ
2011-04-14 20:58:33@die3035 当時の考え方がよくわかりますね。中世のキリスト教徒は生まれた時の産湯と洗礼時、死んだ時の3回しか入浴しないなんてネタを聞いたような。古代ローマ人は入浴好きで垢すりとか普通に使ってたので、そっちの方が現代人に近いという。
2011-04-14 20:58:47@haruna_nowaki ゲルマン人の風呂ギライは結構いろんな場所でネタにされていますからねぇ。そういう文化的背景も中々興味を引きます
2011-04-14 20:59:52それから後は19世紀からの化学技術の大幅な進歩により、より香りを溶かす効率のよい有機溶媒を使った香水や、天然香料の分析から得られた合成香料の誕生による香水の種類の爆発的な増加など、工業製品として香水は進化をとげるのである
2011-04-14 21:07:30なお、この合成香料の研究によって数々の天然香料の分子構造が特定され、中でもムスクと言われる動物性香料から発見されたムスコンは、1926年当時存在しないと言われていた大環状化合物であることが解明され、香料は有機化学者の興味を非常に引く事になった
2011-04-14 21:10:08@taki_tkz @die3035 なお日本も江戸の銭湯は混浴で幕末に来たペリーが驚いたと言う話もある。加えて自由競争によるサービスの過激化から銭湯名目のトルコ風呂や売春斡旋施設を兼ねたものまでが現れ、お上による風紀取締りの対象になっていたそうな。日本人・・・。
2011-04-14 21:10:16これら数々の芳香族化合物の構造決定や合成に関してすばらしい業績を残したレオポルト・ルジチカは1939年にノーベル化学賞を授与されている
2011-04-14 21:11:13