【三国志後伝】 三国志演義の続編として刊行され、日本で翻案されて独自に発展しつつ、各国を渡り続け生き残り、中国で復活を遂げた数奇な書物の話
- mamesiba195
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## 7 日本における『通俗續三國志』、『通俗續後三國志』の展開について
こちらにつきましては、その後の調査でさらに詳しい内容が判明しています。この時のまとめでは、「序」の年を刊行年に比定するなど、正確性に欠ける点が多いです。こちらは参考までに留めて、詳しくはこちらを参照してください。togetter.com/li/1289067
2018-11-17 00:36:02続いて、『通俗續三國志』、『通俗續後三國志』の展開について述べます。この二つは上述の通り、「三国志後伝」が日本に渡り、それが江戸時代に漢学者によって漢文で翻案されたものです。なお、この時の原書は発見されていないようです。
2018-07-16 04:17:27この内、『通俗續三國志』は、明治19年(1886)に、「絵本通俗続三国誌」として、「武田とし」という東京都におられる方によって、刊行されています。どこまで刊行されたか分かりませんが、2巻までは、国立国会図書館デジタルコレクションで確認できます。
2018-07-16 04:17:56また、上述の通り、明治44年(1911年)『通俗續三國志』、『通俗續後三國志』は早稲田大学編輯部編の通俗二十一史の一部に採取されています。図書館や古本で確認できると同時に、国立国会図書館デジタルコレクションで読むことができます。
2018-07-16 04:19:20その後は、日本でも三国志ブームがありましたが、不思議なことに取り上げられることはありませんでした。私が確認できていないだけかもしれませんが、三国志演義の続編として数頁のコラムとして十分な内容であるし、誰も気付かないはずはないので、不可思議な感じはします。
2018-07-16 04:22:12まず、平成21年(2009)に、こちらの雲子大将軍(@my_birthday0128)さんの「雲子春秋」ブログ取り上げられています。私も記憶が曖昧ですが、通俗續三國志・通俗續後三國志≒三国志後伝であることを知ったのはこのブログだと思われます。 d.hatena.ne.jp/chincho/200908…
2018-07-16 04:23:40また、掲載された年数が分かりません(ただし、次ぎの記事より間違いなく先です)が、佐藤ひろおさん(@Hiro_Satoh) の「いつか書きたい『三国志』」サイトにも取り上げられ、序盤のあらすじが紹介されています。サイト主さんの感想が楽しいです。3guozhi.net/b/1.html
2018-07-16 04:24:27上述しましたが、平成24年(2012)には、にゃもさん(@AkaNisin)の三国与太噺で、序盤のあらすじが取り上げられています。 d.hatena.ne.jp/AkaNisin/20120…
2018-07-16 04:25:21平成29年(2017)9月からは、小説投稿のカクヨムサイトで、河東竹緒さんにより、『通俗續三國志』を「三国志後伝」と史実を考慮にいれながら、基本的に原典に忠実にして冗長な部分を削除して現代語への超訳を行った「通俗續三國志(通俗続三国志)β」が連載され、完結しています。
2018-07-16 04:26:34また、平成30年(2018年)1月からは、『通俗續後三國志』への同じく現代語への超訳を行った「通俗續三國志 II ─通俗續後三國志前編─β」の連載が開始しています。 kakuyomu.jp/works/11773540…
2018-07-16 04:27:57なお、この章で申し上げた通り、その後の調査で詳細な内容が判明しています。詳細にお知りになりたい方はこちらを参照してください。togetter.com/li/1289067
2018-11-17 00:39:17