『日用品だと言い訳できる武器』、その発達の歴史

1週間ほど前ににぎわったやり取りですが、ちょっと思い出してまとめてみました。武器は単純にな威力や有効性だけでなく法や慣習上の制約、規制などによっても在り方は変わっていくのですね。カテゴリも「歴史」のひとつとして。
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鷹見一幸 @takamikazuyuki

古道具屋で「鳶口」を見つけると買う。江戸時代の町火消しは、鳶職が努めており、鳶口は火消しのシンボルとして火災保険会社の社紋にもなっている。喧嘩に刃物を持ち出すと極刑を食らった江戸時代、鳶口でどう戦うかを絵図で示した本があると聞いた。まだ見たことはないが、ぜひ読んでみたい

2018-07-26 20:22:06
鷹見一幸 @takamikazuyuki

この「喧嘩に刃物を使うと極刑」ということから、江戸市中の町衆には刃物の代わりに振り回す得物として「長キセル」「鉈キセル」「金棒」「天秤棒」のような「日用品でございます、と言い訳できる鈍器」が異様に発達した。このあたりの文化はちょっと興味がある。

2018-07-26 20:27:16
椎出啓 @siidekei

@takamikazuyuki ははあ。それで、旅行のお土産に木刀が、日本全国津々浦々にまで……(違

2018-07-26 20:30:07
鷹見一幸 @takamikazuyuki

「長キセル」は「長煙管」で検索すると色々出てくるかもしれない。その中にはそのものズバリ「喧嘩煙管」と呼ばれるもの存在する。喧嘩煙管の中には、火縄銃の銃身に真鍮の吸口と火皿を取り付けた、どう見ても殴殺する気満々の鈍器もあったらしい。

2018-07-26 20:37:53
取手呉兵衛 @tottekurebeepri

@takamikazuyuki 鬼平犯科帳の原作でも、若き日の平蔵が鍛錬用の金棒を振りかざして大喧嘩をやらかし、という描写がありますね。

2018-07-26 22:40:24
ちょこらーたは誤チェスト @tyokorata

@takamikazuyuki 天秤棒を担いだ「〜太助」といういなせな魚屋が悪いやつを退治する話はそこから来ていたのですか。

2018-07-27 06:51:48
三好健朗@ぼちぼち生存 @miyoshitakeaki

@takamikazuyuki @guccyannkita 「鉄扇」はどうなのでしょう? アレは廃刀令で刀を失った武士たちが、真っ直ぐ歩けなくなったため、身体のバランス取るために使ったそうですが。 本来は、武器としての発明でしょうか?

2018-07-27 08:16:46
𝕏陸離𝕏 @Rikuri_Tukimoto

@takamikazuyuki プラカードからゲバ棒へ至るは歴史の必然であったか。

2018-07-27 08:27:10
あわもりたろう @awamoritaro

@miyoshitakeaki @takamikazuyuki @guccyannkita 横から失礼します。 漱石の「猫」で、前時代的な人物の戯画として描かれるおじさんが持ち歩いてる鉄扇を「兜割り」と呼んでますね。実用はともかく旧士族は庶民より武張った道具を持ちたがったのかも知れません。

2018-07-27 08:59:37
Gryphon(INVISIBLE暫定的再起動 m-dojo) @gryphonjapan

@takamikazuyuki 以前、普遍的な現象として書いたことがあったっけ。 ■『最強論議』に結論⇒「社会的に携行可能な武器の使い手が最強」。~では、今の日本では? - d.hatena.ne.jp/gryphon/201506…

2018-07-27 09:15:07
リンク はてなダイアリー 『最強論議』に結論⇒「社会的に携行可能な武器の使い手が最強」。〜では、今の日本では? - 見えない道場本舗 「斧、槍、刀のどれが最強?」という問題から。 こんな談議から。…もともとの話はこの凶悪な「戦闘用スパ.. 13 users 13

http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar483676

ヤノタク ハハハハハ。そうしたら俺に恥をかかされたと思ったんでしょう。ボールペンを振りかざしてきたんですよ! そいつは「ボールペンは武器になる」とか常日頃言ってたんですよね。でも、俺はボールペンを持った手を掴んで引き込んで倒して、両手を掴んだままそいつの顔面に足蹴りをバンバン叩き込んだんですよ。

――あ、骨法より一足先にナイフ術を!

ヤノタク 足蹴りを嫌がって立ち上がったところをヒールホールドです。バキバキって音がしてヘニャヘニャとなったところで大原さんが止めに入って。

――そんな修羅場があったんですねぇ……!!(略)しかし、矢野さんカッコいいですねぇ。

ヤノタク 武勇伝ですね(笑)。つまりボクがいちばん骨法を実践した男なんですよ。

――ですよね! 喧嘩芸から関節、ナイフ術まで(笑)。

ヤノタク ねえ。まさかね、暴漢相手に使うボールペンが身内に向いてくるとは思いもしませんでしたけど(笑)。

マルタは出願直前*⋆☕∗*゚ @stop_aso

@takamikazuyuki 現在でもその名残りとして、傘で戦うカサムライという武術がありますね。 twitter.com/keriwaza/statu…

2018-07-27 10:26:33
三好健朗@ぼちぼち生存 @miyoshitakeaki

@awamoritaro @takamikazuyuki @guccyannkita そういうキャラが出て来るのですね。 江戸文化というのはそれこそ戦中くらいまで色置く残していたそうですし。 自分の血筋にこだわり、何かしらの差を見せつけたとの気持ちはあったのでしょうね。

2018-07-27 10:55:48
Gombe @gombe_gombe

@takamikazuyuki 炭鉱争議の折に使われてたキセルもその末裔に当たりそうですね

2018-07-27 11:05:48
リンク 猫飯 戦闘用傘の恐るべき破壊力 : 猫飯 スイカをも粉砕する"武器としても使える傘"。これさえあれば万一悪漢に襲われるようなことがあっても安心ですね(雨の日限定ですが)。傘の強度もさることながら、必死になって傘を振り回す大人気ないオジサンの戦闘力に脱帽です。
風花 @kazaha7

@takamikazuyuki 今で言う「バールのようなもの」的なやつでしょうか。

2018-07-27 14:32:47
翻訳機 @sontakukonnyaku

@takamikazuyuki 訳)これが現在の「バールのようなもの」である。

2018-07-27 14:59:35
Gombe @gombe_gombe

@takamikazuyuki ホッパーパイプ でしたね。 炭鉱労働者が、キセルだ、として携帯し、いざという時には…という代物。三池炭鉱争議を扱う後世の展示で見ました。

2018-07-27 17:22:45
機動大尉/ナイフツクル @kidoudensuke

@takamikazuyuki 中国では棒文鎮を護身具として持つこともありました。峨嵋刺の名残と言われています。また女性護身具として有名なのが、じーふぁー(簪)ですね(´°ω°`)

2018-07-27 18:43:39
つん @nz_lg3

@takamikazuyuki 少し違いますが、派手な飾り禁止ー!ってなった時、簪の先を耳掻きの形にして「耳掻きですよ」って言い張ってた話思い出しました。 今でもその耳掻き部分は残ってますよね✨

2018-07-28 00:30:17
ごとう たけし @gotoutakesi00

@gryphonjapan @takamikazuyuki ・水や砂を入れた0.5リットル以上のペットボトル ・小石や硬貨を入れた靴下やビニール袋 等々。携行してなくても、「質量のある物体は武器になる」知恵があれば、なんとでもなる件。 そして、そういうことを常識化せず、実践実例も乏しい国(日本人)こそ、素晴らしい社会だと、気がついて欲しい。

2018-07-28 08:41:41
ごとう たけし @gotoutakesi00

追記。 武器の「必須条件」は 「自身の肉体損傷を無くし、相手に物理ダメージを与えること。」 殴る蹴る等、威力があればあるほど、「自身の肉体にもダメージを受ける」こと、気がつかない人が増えてる件。格闘修練で、威力(筋力)をあげると同時に、自損防御として肉体表面や筋肉の抵抗力向上も必須。

2018-07-28 09:01:56