（元）名古屋大学工学研究科（旧）助教授　玉置　昌義( @Dr_Head_TMI )さんの呟き２( for #genpatsu )

玉置　昌義 @Dr_Head_TMI

ＴＭＩ通信_51　併せて８０倍。これは過大評価です。４号機プールの燃料は水面下でした。ＦＰ崩壊エネルギーの３%程度のガンマ線エネルギーはすべて水に吸収されます。２号機燃料は殆んど水の中にありません。効率０.００１として、数十立方ｍの水素が発生したとなり、水素爆発の再来もありです。

玉置　昌義 @Dr_Head_TMI

ＴＭＩ通信_52　「すべての破綻を覚悟で、この「４.１ｍSｖ／時」を糸口に２号機の現状把握に再挑戦します。」と言いながら、幾らか回り道をしました。圧力容器・格納容器・建屋地下室における核分裂生成物（ＦＰ,:死の灰）による水の総蒸発量、放射線分解水素発生量のケタ見積もりをしました。

玉置　昌義 @Dr_Head_TMI

ＴＭＩ通信_53　水素・酸素発生量から再結合反応があってもおかしくないと診ます。ここ一月の間に圧力容器内温度に小さなピークが２度現われ、呼応するかのように計器異常も２度生じていることから可能性はあるとします。圧力変化を見ると逆対応して下がり、反応による気体の減少と見れば肯けます。

玉置　昌義 @Dr_Head_TMI

ＴＭＩ通信_54　２号機地下室あたりで発生した大量水蒸気がどのような経路をたどり最上階まで昇り詰め、その間に凝縮してできた水は、また違った道も通りながら多くは地下室へと戻ったことでしょう。先日フォロワーに教えた頂いたＢＷＲ　Ｍ１縦断面図（寸法入り）を壁に貼り眺めながら考えました。

玉置　昌義 @Dr_Head_TMI

ＴＭＩ通信_55　合わせて、ロボットたちが探検した１階の図面も参考にしました。今までテレビやインターネットで見て、頭の中に描いていた原発構造と大分違ってきました。水素爆発で壊れた建屋外見にも引っ張られてイメージを作っていました。今、建屋外壁は割と薄いので壊れて当然と理解しました。

玉置　昌義 @Dr_Head_TMI

ＴＭＩ通信_56　格納容器本体とトーラス部はどちらかと云うと”建物内に宙吊り”になっているくらいのイメージでした。それは多くの図面が線描きでコンクリート部も空に見えていたのです。その部分を塗り潰してみてはっきりわかりました。建屋外壁とは違って数ｍのコンクリート厚があったのです。

玉置　昌義 @Dr_Head_TMI

ＴＭＩ通信_57　逆に確信したのは、格納容器とトーラス部の繋ぎパイプ接合部あたりの強度の件です。十分な知識は持ち合わせませんが、地震で破壊された可能性はあると再確認しました。２号機は地震で直接ここに漏れが生じるほどの開口部が生じたとして振舞いを見てきたのは間違いではなさそうです。

玉置　昌義 @Dr_Head_TMI

ＴＭＩ通信_58　水蒸気と水の経路をみとる努力をしましたが、原子炉建屋の縦断面図と１階の平面図では、縦抜け道はおろか、水平抜け道も読み取れません。ロボットが放射線量率を測った場所は水蒸気や水の主な経路ではなく、少量のＦＰが水蒸気や気体に運ばれてきた位置と言い訳をせざるを得ません。

玉置　昌義 @Dr_Head_TMI

ＴＭＩ通信_59　覚悟の再挑戦ではあれこれ言い続けました。何故「４.１ｍSｖ／時」については白紙同然の回答になりました。当然、学生が出した答案なら不合格としました。しかし、不合格かもしれませんが、この答え（？）を出すために大変多くを学んだことも事実です。無駄ではありませんでした。

玉置　昌義 @Dr_Head_TMI

ＴＭＩ通信_60　怪しげなインターネット記事。「福島原発　水棺１号機で着手（東京　2011年4月20日）。東電が原子炉格納容器内を水で満たす「水棺」作業を１号機で既に開始していることが二十日分かった。水棺による注水量は不明だが、水が漏れ出す可能性もあり、容器の状態を監視している。

玉置　昌義 @Dr_Head_TMI

ＴＭＩ通信_61　水素はほぼ抜けたとみられるが、安全のため当分の間、窒素注入は続ける」。全く中身のない見出しフライイングだけの記事。私もついに怒り心頭です。少しは信頼を置いていたが、地に落ちた。東京新聞の見識を疑う。まず、水棺という用語はやめましょう。適正な表現を創造しましょう。

玉置　昌義 @Dr_Head_TMI

ＴＭＩ通信_62　水素はどこからどこへ抜けたのでしょうか。窒素の注入で相対濃度が幾らか下がってはいるでしょう。しかし、水没した崩壊燃料周りの強いガンマ線で水素と酸素は未だに発生し続けています。冷却を継続的に行うために格納容器への水の注入が計画として提出された段階と理解しています。

玉置　昌義 @Dr_Head_TMI

ＴＭＩ通信_63　今、国民のみならず世界も、不信のフィルターを通してしか福島原発を見れません。私はこの不信フィルターを不要にするためにツイートを発信し続けています。今継続中のやむにやまれぬ後手後手作業は別とします。計画が立つ行程は、世界中が納得できる説明をして取り掛かりましょう。

玉置　昌義 @Dr_Head_TMI

ＴＭＩ通信_64　福島第一原発での新たな作業は、天気予報のように、予定・内容・結果を毎日、朝晩２回くらい、公共放送をはじめあらゆるメディアを通じて、日本中・世界中に発信しましょう。手短な解説も不可欠です。ここまで不信で固まった心は容易には解けません。廃炉完成同様１０年は掛ります。

玉置　昌義 @Dr_Head_TMI

ＴＭＩ通信_65　「福島第一原発２号機汚染水の再漏出防止へ（毎日　2011年4月20日）」。東電・保安院「集中廃棄物処理施設の１階出入り口シャッターと、地下１・２階の間の開口部とをコンクリートで塞ぐ。人は２・３階の窓から出入り。原子炉建屋などの地上入口もコンクリートで固める」。

玉置　昌義 @Dr_Head_TMI

ＴＭＩ通信_66　後手後手ゴタゴタ作業にも見えるが、遣るべきは遣らずばならないだろう。検討に検討を重ねての最終判断でこうなったと理解する。私も言うほどには現状が分かっているはずもない。ただ、今は後手（のよう）に見えるが、何手か進むと実は先手になるような展開を期待したいものである。

玉置　昌義 @Dr_Head_TMI

ＴＭＩ通信_67　「原子力保安院と安全委、統合すべき…経産相（読売 2011年4月20日）。海江田経済産業相・２０日衆院委「原発規制を強化するため安全・保安院と原子力安全委員会を統合した独立機関を設立すべきだ」。民主党衆院選公約「独立性の高い原子力安全規制委員会を創設する」。

玉置　昌義 @Dr_Head_TMI

ＴＭＩ通信_68　気がふれたついでに一言。「統合するのは、大いに結構です。ただし、大ナタを振るって縮小し、原発推進側委員会とするのが現状に似つかわしい。本当に原子力安全規制委員会の名を冠するならば、反対側有識者も半数以上入った新組織を創設し、規制できる力量を付けていただきたい」。

玉置　昌義 @Dr_Head_TMI

ＴＭＩ通信_69　これが出来ないようであれば、私の本意からは外れますが、原子力の平和利用は、科学・学術・医療の研究・開発・利用の程度に限りましょう。当然、軍事利用もしないと覚悟を決めましょう。平和的にも使えない代物の軍事的使用を許せば、人類は地上にいながら地獄を味わうだけです。

玉置　昌義 @Dr_Head_TMI

ＴＭＩ通信_70　朝日社説（4月20日〉（１）脱・原発依存へ舵を切れ：エネルギー需要の拡大を前提に組み立てられた政策から、舵を切る好機である。想定外の事態に「原子力村」の専門家たちが右往左往する様は安全神話を信じ込まされてきた国民にとっては悪夢です。老朽原発の延命ももはや困難。

玉置　昌義 @Dr_Head_TMI

ＴＭＩ通信_71　（２）菅首相１８日参院予算委答弁「安全性を大事にしながら原発を肯定してきたが、従来の先入観を一度白紙に戻し、なぜ事故が起きたのか根本から検証する」。推進から抑制へと軸足を移す。原発は安全管理を徹底することで動かすが、事故リスクが大きい原発は廃止の道筋をつける。

玉置　昌義 @Dr_Head_TMI

ＴＭＩ通信_72　以上、無理はありますが２点にまとめました。［原子力村の専門家たちとはどの人たちを指すのでしょうか」。「国民は信じ込んでいたのでしょうか」。あなたたちマスコミもどこまで確信し、どんな働きをしてきたのですか。今度の事態でも理解のないまま騒ぎ立てるだけではないですか。

玉置　昌義 @Dr_Head_TMI

ＴＭＩ通信_73　「先入観を一度白紙に戻し・・・」と首相は言ったのですか。首相が先入観を持っていたとすれば論外で、ただ辞めてもらうだけです。先入観というものは白紙に戻すような内容はありません。もともと無意味なことです。新たな先入観を再生産するだけです。発言「先入観」は取り消しを。

玉置　昌義 @Dr_Head_TMI

ＴＭＩ通信_74　ソ連原発事故当時の責任者（ウィーン　4月１９日　ロイター）「中に入って調べることは命を犠牲にすることを意味する。日本は最善の民族性を示した。一致団結し迅速に対応した。そのことが国をパニックから守った。事故直後に十分な情報提供をしていないと非難するのは間違いだ」。

玉置　昌義 @Dr_Head_TMI

ＴＭＩ通信_75　「格納容器に水たまる－福島第一原発・東電（時事.コム　4/20）。２０日１号機の格納容器内に水がたまり始めたことが分かった。冷却に向けた注水が続く圧力容器から流出した水とみられる。水位などを詳しく調べる。他に水蒸気が格納容器内で凝縮してたまった可能性がある」。