若手には過酷な論文集の出版事情~日本の学術出版のシステムとその問題~【更新一旦終了】
- naka3_3dsuki
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本Togetterまとめのアイキャッチ画像 pic.twitter.com/mqYrUiAmL9
2018-09-01 20:01:04論文集の出版事情と「自費出版」
若手研究者が研究業績として評価が高い(とされる)論文集を出すには、のしかかってくる負担が重い!という話について、まず平林さんのお話から。
個人の見解ですが、若手研究者の論文集出版に際し、「助成金か科研を取って来てください」「〇万出してください」「〇部買取で、印税なしです」という自費出版まがいの仕組みに嫌悪を抱いています。「博論を出版してお金がないのですが、何か仕事はないでしょうか」と言われたこと、何度もありますよ。
2018-08-31 18:52:45論文集、或いは論文という学術的成果は、多少なりともお金になってしかるべきだというのが個人の見解であり、研究をすればするほど貧乏になるというのは承服しがたい。これはなんとかすべく努力しますので、一揆的結合に加わってくださる方を探していく所存です。
2018-08-31 20:59:32ある学術書編集者が書いた本でも、助成金を取る方法が詳述されており、著者に金を出させる方法について述べていないだけマシではあるものの、僕にとっては壁に叩きつけたあと踏みつけたいほど噴飯ものの本であった。
2018-08-31 21:02:00@OdaTaketa 出版助成金を30万円取って、著者が20万円払って、献本のために数十冊買い取り、印税はなし。これが日本の学術出版の実態です。
2018-08-31 21:19:58※さらに、若手が博論をもとにした論文集を出したい背景について、詳しく知りたい場合は、当まとめの
●「研究者が論文集を商業書籍で出す背景」の①・②
の項目を合わせてお読み下さい。
こうした学術出版の事情に対する反応('18.9.3、1:23追加更新)
@moegi_hira 深刻な問題ですよね。研究者の専門分野と講演料などまとめマネジメントする所を作って歴史研究家の売り出しをですね…
2018-08-31 19:14:27助成金なしで本が出せたらいいと思いますが、学術書の多くは、助成金なしで出すと、出版社にとって大きな赤字。では出さない方がいいかというと、助成金もらっても本を出すことに意義があると考えたいです。 twitter.com/moegi_hira/sta…
2018-08-31 20:52:32普通は版元というのは印税を払うのです。某学術出版社が研究者から取っている金額を聞いて驚きましたが、その時点でもう赤字にはならないような金額なんですよ。そういう版元が、高尚な学術出版社の顔をしているのが個人的に気にくわないわけです。 twitter.com/youkan2010t/st…
2018-08-31 20:57:27@moegi_hira 助成金ではなく、著者持ち出しの時点で、自費出版ですね。ただ、学術書で印税が出るのは今やごくまれ。出版社は編集会議で通さない選択肢があるし、著者には持ち出しなら出さない選択肢がある。実際、世のほとんどの博論は本にならず、よってごく少数の人にしか読まれないのが現状です。
2018-08-31 21:08:46@moegi_hira こういう事にこそ補助金が投入されるべき! 訳わからんイベントだの何だの、事後検証もされず、カスみたいな報告書出して終わりの悪循環になるなら、学問の成果に反映されるべき。
2018-09-01 21:05:09@moegi_hira 学術雑誌に論文を載せてもらう際にもお金が必要ですし、出版もそうという事実を最近知って驚いていたところです。研究にはそもそもお金がかかるし、研究をアウトプットするのにはもっとお金がかかるという構造を、もしえらくなれたら変えていきたいです…(その前に自分が生き延びなきゃですが💦)
2018-08-31 23:08:02@moegi_hira たしかにこの状況は変えていかなくてはならないと考えています。会社として力をつけなくてはいけないとも思っております……。
2018-08-31 23:16:03