- king1234stone
- 14212
- 222
- 37
- 41
テストで×がつくことをとても気にする子や、分からないことが許せない子、工作などで少しでも完成品と違うと怒り出す子にはよく出会います。気持ちの調整をおぼえましょうとか、間違いを認められるようにしましょうとか言われてがちな子たちです。
2018-09-12 00:08:09「気持ちの調整をおぼえましょう」とか「間違うこともあることを認めましょう」などは、子どもに変わりなさいと言っているわけです。その前に、何で間違いが認められないのか、何で工作を怒って壊しちゃうのか、その辺を考えてほしいなと思っての連ツイです。
2018-09-12 00:10:55それぞれの子によって状況は違うため、これやれば確実というものがないからこそ難しい問題でもあります。 ただ、多くの子に共通しているのが、「頭で考えたことと表現したことの差」ではないかと考えられます。 前に質問箱でも同じような回答をした思い出がありますが、この点を考えてみます。
2018-09-12 00:13:41イメージしやすいので、工作が出来上がってから怒る子を例にとってみます。 工作というのは、大体の場合、出来上がり見本の写真や実物があります。まだ手先を細かく動かす力の育ち切っていない子どもが作ると、その見本通りにできないことも多いです。部品の位置がずれたり、折り目がつかなかったり。
2018-09-12 00:16:51そういった中で、これはあくまでも例えとしての数字ですが、10人いたら8人くらいの子は完成した!という達成感で喜びます。形になった!という嬉しさ。ところが2人くらいの子は「見本と違う!」といって泣いたり怒ったりする。 これは見本がなく、自分で1から作る工作でも同じようになります。
2018-09-12 00:19:29自分の頭の中で考えたものに、だいたい近ければ、よっしゃー!できたー!となる子と、イメージと完成物の差に気がついて辛くなる子がいる。 頭で思い浮かべた通りに目の前にものを表現することは意外と難しいものです。 例えば「笹を食べているパンダを描いてください」と言われたとします。
2018-09-12 00:22:43皆さん頭の中にその映像が浮かんでいると思いますが、それをそのまま紙の上に再現できますか?多分できないと思うんですよね。 これが頭の中のイメージと表現の差なんですが、この差が許せないというのが、間違えて怒る子の背景の一つににあるのではと考えています。
2018-09-12 00:24:30教科学習の場合では、頭の中では完璧に正解している自分がいるんですね。9+8を18と計算違いして、それに×がついて戻ってきた時、完璧に計算できている自分が潰されるような気持ちになるのかもしれません。 こういった子たちの多くが、イメージで筋道を立てるのは上手いです。
2018-09-12 00:28:30ただ、そのイメージがやや遠回りだったり、今の力では難しすぎたり、イメージの中に記憶違いがある、その子の持つ慌てん坊な面が出てきてしまったりすると、上手いこと表現に結びつかなくなってしまうんですね。 完璧なイメージがあるが故に表現に結びつかないのは本人が一番辛い。
2018-09-12 00:31:48これが「特性」という言葉で語られる時、「言葉の理解や頭で考える力は強いけど、それに比べて正確な作業に関わる力がゆっくり育っているね」みたいに言われるかもしれません。 これは仲間と協力する遊びなどにも現れやすく、周りが思い通りに動かないと怒るというような形で現れやすいかと思います。
2018-09-12 00:35:35「自分中心にならないように他の人の動きを見ましょう」とが「SSTやりましょう」とかに繋げられやすいんですが、ここでも背景に思いを馳せてほしいと思います。その子の中には「こうやれば絶対勝てる最強の戦略」があることが多い。 そのイメージを持てていることはとても良いことです。
2018-09-12 00:37:59ただ、複数人で遊ぶ時、人は戦略の通りには動かないものです。イメージが固まっている子ほど、「戦略に合わせて人を動かす」ことをしてしまいます。すると、相手も自分の動きたい方法があるので衝突します。そのまま怒って喧嘩になったりしますね。
2018-09-12 00:39:57こういう時、落ち着いてから「どう戦略を立てていたのか、相手にどう動いてほしいと思ってたのか」は整理して聞いてみることが大切です。それなしに、「相手も思うように動いてはくれないよ」と正論を言っても何にもなりません。まずは、「あなたは何を考えていたの?」が大切です。
2018-09-12 00:42:14そのイメージを聞きつつ、「こう動いてほしい時に動いてくれないから怒ったんだね」等、状況を整理して、必要な行動だけ適切なものへ置き換えられるようにサポートします。イメージを持つことは悪いことではないし、完璧にやりたい気持ちも悪いものではないです。問題は、そこに人を巻き込むということ
2018-09-12 00:45:41筋道を立てたり、イメージしたりする力は大切にする。 誰かを巻き込んでしまったり、イメージ通りにならないことで自分や他人を傷つけたり物を壊したりする行動は適切なものに置き換えていく。これが対応の基本になるかと思います。 前に連ツイした、四コマノートを使った状況整理等、参考になるかな。
2018-09-12 00:49:04雲崙さん、ありがとうございます。 怒るという形で出る子は目立つのですが、怒りが内側に向けて爆発する子はシクシク静かに泣いていたり、静かにパニックになって固まっていたりしますね。「作業が遅い」と言われるこの半数くらいがこういった形で静かにしんどい思いをしている子のように感じます。 twitter.com/sunshineplace/…
2018-09-12 14:53:58連RT おくしーせんせの投稿読んで。私は「思うようにできないために怒るではなく、悲しくなってフリーズする」タイプの子の担任経験あり。みんなが楽しく絵を描いているなかで、ずっと困った顔で紙を見つめてるタイプ。怒り行動ではないため、フォローからこぼれやすい。
2018-09-12 05:41:07怒りが外側に向くタイプと内側に向くタイプでは、目立ちやすいのは前者。しんどい気持ちを抱えて固まっている子は、目立たない分サポートが遅れることも多い。感覚に関してもそうで、音や気温、においなどに反応する子と固まる子がいます。
2018-09-12 14:56:05支援者の方は、固まっている子がいないかもよく見てほしい。ぼんやりしている子として放っておかれることが多いですが、フリーズが極まるとぼんやりしているように見えます。
2018-09-12 14:58:07脳みそはパソコンとよく似ていて、外側からすごいストレスがかかると自動でシャットダウンしちゃうんですね。 ぼんやりしてる子は自動シャットダウンしちゃっているので、そのくらい強い負荷がかかっているということです。 声をかけ続けるよりは、刺激から一時的に離すことが大切です。
2018-09-12 15:03:22自動シャットダウン機能は、人が負荷で死なないために大切な機能でもあるのですが、これが続くのも良いことではないので、低学年のうちは特に「その場を離れる」ことを教えてあげてほしいと思います。掲示物のない廊下など刺激の少ない所でまずはお水を飲んで落ち着きます。
2018-09-12 15:11:1210歳頃を目安に、「ヤバそうなら場所を移す」が自主的にできるようにしていけるといいかと思います。この、「ヤバそう」の感覚を覚えるためにも、信頼できる大人と一緒に場所を変える経験が必要。学習支援員の方は知っておくといいかましれません。
2018-09-12 15:15:08