福島の地元企業JBジャパンブランドのリアルタイム線量測定システムの契約解除から3年5ヶ月:訴訟の和解見通し報道以降
- parasite2006
- 8424
- 38
- 0
- 30
何でこんな不利な和解をするんだろう?何かゴリゴリ判決を求めると不利な要因があったんだろうか→モニタリングポスト不具合訴訟 福島県と業者が和解へ | 河北新報オンラインニュース kahoku.co.jp/tohokunews/201… @kahoku_shimpoさんから
2018-09-15 17:05:28@a_saitoh @kahoku_shimpo この裁判、高度な技術を要する案件と十分認識せずに発注した福島県と、実力も実績もないのに価格だけで一般競争入札を制してしまった納入業者の双方に落ち度が。また和解成立後も、業者は落札価格の約8割相当の額を下請け3社に支払わなければなりません。詳しくはこのまとめでtogetter.com/li/1264653
2018-09-16 08:50:26@parasite2006 @kahoku_shimpo 受注者が下請けとどういう契約をしていたかは受注者の勝手な都合で、県との契約の義務(の裁判所の判断)には影響ないと思いますが。一般には仕様を満たさない納品は「改修されるまで1円も払わない。撤去するなら撤去費業者持ち」で済むはずなんで、何か事情があったはずだとは思いました。
2018-09-16 09:53:48@a_saitoh @kahoku_shimpo 問題の装置は異常値続出で運用開始後1ヶ月も経たずに発注者福島県から改善の見込みなしとして契約解除され、これを不服とした納入業者が契約代金支払いと支払済の契約保証金の返還を求め提訴したのに対し、県も装置撤去と設置場所の原状回復、違約金(契約金の1割)と契約保証金の差額支払いを求め反訴
2018-09-16 10:11:14@a_saitoh @kahoku_shimpo 2年以上争い続けても双方の主張に決め手を欠き、この先争い続けても決定的な新事実は出て来そうにもなく、裁判所としてもどちらを勝訴させることもできないと判断した結果、締めくくりに公開法廷での証人尋問を2回行った後で出してきた和解案が「どちらの請求も棄却」だったのです。
2018-09-16 10:24:53@parasite2006 @kahoku_shimpo これだけ読むと、県が戦い方を間違えた感じですね。契約解除前に業者側の反論を封じる証拠を積み上げておくべきだったかなぁ。
2018-09-16 10:44:24@a_saitoh @kahoku_shimpo 契約解除後、予定納期(2016年3月31日)まで十分な時間をとって公告しより厳しい入札参加資格(震災以降国/自治体が発注したリアルタイム線量測定システムの設置とサーバーへのデータ伝送の実績)を規定した再入札の結果、最初の入札に最高価格で応札していた業者が落札し、設置装置は今も順調に稼動中
2018-09-16 10:45:51@a_saitoh @kahoku_shimpo 再入札で新しい測定装置が設置された後、現場には運用中の測定装置と契約解除で運用停止された古い装置(裁判の証拠になるので係争中は現状変更できない)が2台並ぶ状況が続きました。今回福島県はたとえ撤去費用を負担してでも「2台並び」の異常事態を早く解消する道を選ぶことにしたのだと思います。
2018-09-16 10:55:35@a_saitoh @kahoku_shimpo 実力も実績もない業者が価格だけで一般競争入札を制し契約解除されて発注官庁を訴えたのはこれで2度目。震災の年にリアルタイム線量測定システムを発注した文科省と落札者アルファ通信togetter.com/li/747914 の教訓が生かされず、福島県と福島電子計算センターで再現されたtogetter.com/li/943192
2018-09-16 11:18:18@parasite2006 @kahoku_shimpo 調達側の技量・戦略不足のためにハイテク品の調達で下手を打つのは自治体も政府機関も民間もみんなやらかしてることですけどね。訴訟にならないと表沙汰になりにくいけど。改善して欲しいところです。
2018-09-16 13:12:53@a_saitoh @kahoku_shimpo 本当にこういうケースの情報は調達担当者にぜひ共有してもらいたいと思います。今回もせめて文科省の再入札の仕様書(原本PDFが汚いので自分で再入力)dropbox.com/s/tx0pb0kcykak… 特に応札者の資格確認と工事監督・検収の厳格化を図っている点を福島県の担当者が勉強していたらと思わずにはいられません
2018-09-16 16:10:50福島県と文科省のリアルタイム線量測定システムの入札仕様書の比較はこのまとめ
の2ページ目(パソコン表示。スマホ表示だと倍くらいになる)の「文科省と福島県、2つの入札仕様書を比較」の項でご覧いただけます。
上のまとめに引用しておいた仕様書がまとめ公開後のDropBoxの仕様変更によりリンク切れしてしまいましたので、新しいDropBoxリンクを以下に再掲します。
文科省の再入札(アルファ通信との契約解除後)の入札仕様書
原本PDF
https://www.dropbox.com/s/572hga1j9hwi8ym/000051875.pdf?dl=0
Word文字起こし(原本のp.10以降の仕様書部分)
https://www.dropbox.com/s/tx0pb0kcykak2hn/RealTimeRadiationMonitoring(2011).docx?dl=0
福島県の1回目の入札の説明書
第1版(2014年11月7日入札公告時。入札日は12月18日。このスケジュールで年明けに契約してから指定納期2015年3月31日に測定装置77台の設置とデータ伝送試験を完了するのは、文科省リアルタイム線量測定システムの受注実績がないと難しかったと考えられる)
https://www.dropbox.com/s/nrdigl53snh41mx/Spec1.pdf?dl=0
第2版(2014年11月26日付。11月14日の入札説明会後変更されたもの。おそらく説明会参加者=文科省リアルタイム線量測定システムの受注実績のある企業の指摘によると考えられる)
https://www.dropbox.com/s/wsw5zormhklhis2/Spec2.pdf?dl=0
第3版(2015年1月の落札者との契約に使用されたもの)
https://www.dropbox.com/s/blb5lgqvpw2hbeq/Spec3.pdf?dl=0
福島県の再入札の公告(2015年10月16日付。入札日は11月27日。1回目の入札と比べてスケジュールがほぼ1ヶ月早まり、納期に余裕を持たせている)
https://www.dropbox.com/s/54yxtpc90u3pmqj/135746(再入札公告).pdf?dl=0
福島県の再入札の説明書(入札参加資格として震災後国または自治体が発注したリアルタイム線量測定システムの設置およびサーバーへのデータ伝送の実績を要求)
https://www.dropbox.com/s/j4m2ufx1mrxtp17/135747(再入札説明書).pdf?dl=0
文科省設置のリアルタイム線量測定システムの入札仕様書文字起こしbit.ly/1TXHPcH を福島県設置のリアルタイム線量測定システム77台の入札仕様書第1版(入札公告時に公表)bit.ly/1TXI6MQ と比較し、後者にない部分を黄色でマーク
2015-08-21 21:50:37文科省仕様書にあって福島県仕様書にない事項:1)納入期限の設定(平成24年2月9日)に文科省検査職員による納品検査期間(10日間)を含めている。2)校正定数の指定。3)応札時に提案書とともに納品に参画する放射線関連有資格者の免状の写しの提出を要求。(続く)
2015-08-21 22:08:16(続き)4)設置前に工事計画表を文科省に提出することに加え、「1週間に1度、文部科学省担当者に対し工程等の状況を報告するとともに、修正があった場合は逐次、工程表を更新し文部科学省担当者に対して報告すること。」を要求。(続く)
2015-08-21 22:12:57(続き)5)3に関連して「本納品にあたり、放射線取扱主任者、診療放射線技師、放射線管理士、放射線機器管理士のいずれかの資格を有する者が参画しており、納品設置等にあたり適宜アドバイス等を受けられる体制であること」と規定。
2015-08-21 22:23:493と5はおそらく、放射線計測に経験も実績もないアルファ通信が価格だけでリアルタイム線量測定システムの一般競争入札を制する事態bit.ly/12bMr5C を招き、結局使い物になる製品が納入されず契約解除を迫られたことに懲りた文科省が入札仕様書に付け加えたのだろう
2015-08-21 22:33:25(↑もしも福島県旧生活環境部放射線監視室の入札担当者が1回目の入札公告を出す前にこの文科省の入札仕様書の内容を勉強し、せめて5の内容を入札仕様書に取り入れていたら、第2のアルファ通信というべきJBジャパンブランド製装置と福島電子計算センターのコンビに価格だけで一般競争入札を制される事態を避けることができていたかも知れません)
文科省設置分bit.ly/1TXHPcH と福島県設置分(入札公告時に公表された第1版)bit.ly/1TXI6MQ の2つの入札仕様書を比較すると、測定機器とデータ伝送システムの仕様部分は同じ。違いは納品検査や設置工事の工程管理への発注者の関与
2015-08-21 22:40:26福島県設置のリアルタイム線量測定システム77台の入札仕様書は入札公告時(2014年11月7日)公開の第1版、入札説明会(2014年11月14日)と入札資格確認(2014年12月2日)の間(2014年11月26日)に改訂された第2版、2015年1月の正式契約締結に使用された第3版
2015-08-21 22:52:12福島県設置のリアルタイム線量測定システム77台の入札仕様書第1版bit.ly/1TXI6MQ 第2版bit.ly/1HZAfCh 第3版bit.ly/1E8cbSz (OCRソフトがへぼくて埋め込みテキストなしですみません)
2015-08-21 22:57:18第1版→第2版の変更点(p.3):通信端末はFOMA端末を使用すること→通信端末はFOMA端末を使用することとし、端末の利用に必要な通信カードを調達すること(通信カードは落札業者が調達するように読めますが、実際は県を通じて申請が必要bit.ly/1JI4lgg )
2015-08-21 23:14:45第2版→第3版の変更点(最終ページ設置場所一覧表、南相馬市の下から6行目):北泉字地蔵堂集落1 福島県南相馬市原町区北泉字地蔵堂80-1→北泉ヤマザキショップ 福島県南相馬市原町区北泉字南走7-6(当初原町区北泉字地蔵堂の設置予定場所は2カ所でしたが、1カ所減らされました)
2015-08-21 23:23:55