「癌終末期の抗菌薬適正使用」第3回東京感染症サミットの講演内容(30分)まとめ

第3回東京感染症サミットで私が講演した内容のまとめです。文献はすべてpubmed登録番号で記載していますので、番号をそのままpubmed検索欄に入力して検索してください。
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EARLの医学ツイート @EARL_med_tw

患者の希望はsurvival(生存期間延長)なのかcomfortable(症状緩和、副作用回避)なのか、ゴールをはっきりした上でそれに応じた抗菌薬使用有無を議論した上で使用がなされるべきである。

2018-09-17 16:18:39
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癌終末期の抗菌薬についてAST介入もなかなか難しい側面がある。解決策として ・各科からASTにリンクドクターを出してもらい意思疎通を密にとる ・緩和ケアチームと連携する ・その科のカンファレンスにASTも参加する ・患者や家族と主治医・治療チームのカンファレンスにASTも参加する などがある

2018-09-17 16:20:30
EARLの医学ツイート @EARL_med_tw

最後に。日本緩和医療学会の緩和ケア継続教育プロジェクト(PEACE Project)による緩和ケア講習会がある。 jspm-peace.jp/support/index.… 癌診療に直接携わらない、救急集中治療医師医師や感染症医も受講することを推奨したい。緩和ケアは癌に限らず全患者に行われるべきものであり、非常に参考になる。

2018-09-17 16:21:24
EARLの医学ツイート @EARL_med_tw

講演後の質疑応答 Q.癌終末期の抗菌薬使用有無とAMR対策はリンクするか A.AMR対策は抗菌薬適正使用と同義ではなく構成要素の一つであり、それ以外の構成要素には抗菌薬効果の最大化、副作用の最小化などがあり、患者の利益を優先している。(ただし、それとAMR対策のベクトルはほぼ同じ方向と思う)

2018-09-17 16:21:58
EARLの医学ツイート @EARL_med_tw

Q.癌終末期患者に血液培養2セットを採取すべきか? A.基本的に針を刺す、血液を抜くという侵襲が前提。私見だが、ゴール設定として抗菌薬使用に消極的な希望であれば採取はしない。抗菌薬を使用するのであれば、末梢/中心静脈ラインがあればそこから採取するが、それがなければ積極的には採取しない

2018-09-17 16:22:47