「中心市街地活性化」はなぜ迷走するのか?

中心市街地活性化法施行から20年、その間に法が改正され、関係者もほとんど入れ替わっていると思います。変わらないのは類似微差事業の繰り返しと「効果発現認め難し」という評価。なぜこんなことになっているのでしょうか。
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情報創発研究 @takeoquolaid

プロジェクトのキモ、業種揃え・店揃えの最適化の実現について。 モールとモール見立ての間には根本的な相違があり、理解せずにテナントミックス=空き店舗活用と錯誤して補助金を手に突っ走ると街の商業集積としての空洞化を促進することになりかねない、要注意。モールと見立ての違いは:

2018-09-17 11:16:39
情報創発研究 @takeoquolaid

集積としての構築過程が大きく異なる。 モール:コンセプトを設定、箱を用意し、コンセプトを分担するテナントを誘致する。 モール見立て:コンセプトを設定、既存個店群のコンセプトに沿った業容転換に取組、並行して空地空店舗へのテナント誘致で集積性を強化する。 ということ。こうして並べると

2018-09-17 11:21:51
情報創発研究 @takeoquolaid

モール見立ては、実は集積間競争で劣勢に陥っているモールの再生の手順とまったく同じだと言うことを確認しておきたい。空き地空店舗に集客力のある店舗施設を誘致すれば集積性が向上する、という安直は成立しない。未だに全国各地で実証作業が続いているが。 モール見立ての成功は、一にコンセプト、

2018-09-17 11:27:29
情報創発研究 @takeoquolaid

二に既存個店群の頑張り、三にテナント誘致。一、二をスルーして三に取り組んでも集積性の高度化は実現できない。経論すると安楽死趨勢にあった個店群を頓死させることになりかねず、新規参入テナントも孤立無援の経営では三年と持たない。仕舞た屋通り化というよりシャッター通りへ回帰する懸念大。

2018-09-17 11:35:12
情報創発研究 @takeoquolaid

まお、モール間競争で劣勢に陥ったモールの再生プロジェクトは、①新規有力テナントのリーシングだけでは不可能。②既存有力テナントの退出防止、③サブテナント群の業容改善に同時並行で取り組む。特に③は業界未踏の領域、現存ノウハウでは実現出来ない。

2018-09-17 11:55:47
情報創発研究 @takeoquolaid

言ってみれば、中小専門店の売り場の売れる売り場の転換という課題は、業種業態集積類型を問わず、我が国商業界全般が共通して直面している戦略的課題だということ。商店街がこの課題をモールに先駆けて解決すると・・・(^_^)

2018-09-17 11:59:00
情報創発研究 @takeoquolaid

さて、ここまでが中心市街地活性化をその発端からの経緯で見てきた現在地点だが、中活の取組20年、その間、法―スキームの改正があったので問題状況の変遷を経験していない、改正中活法以降に取組に参加した人たちには状況は異なって見えることだろう。その知識は:

2018-09-17 13:12:08
情報創発研究 @takeoquolaid

1.中心市街地とは:都市の旧中心部の商業街区のことでは無く、文字どおり都市の諸機能が集積する中心市街地のことだ 2.∴中心市街地活性化とは、都市の中心部全体の機能が活性化することだ 3.福利施設、居住、交通、教育。、コミュニティ施設等の整備 4.歩いて暮らせる街が理想である

2018-09-17 13:12:08
情報創発研究 @takeoquolaid

5.商店街は通行量が増えれば活性化する 6.住む人来る人が増えれば中心市街地全体が活性化する !そうだ、コンパクトシティを目指そう ということで。 今や、中活法という商業街区活性化のスキームにコンパクトシティを押し込んで目的も目標も事業もこんがらがっているなかで

2018-09-17 13:16:16
情報創発研究 @takeoquolaid

商店街の活性化は、最上位目標の位置を「通行量の増大」によって簒奪され、商業機能の充実、郊外型商業集積との棲み分けの実現といった中心市街地所在の商業集積を持続するためには当然取り組まなければならない課題は雲散霧消している。 タウンマネジメント、エリアイノベーション、テナントミックス

2018-09-17 13:24:48
情報創発研究 @takeoquolaid

等々のスキームに居続けられていない疑似専門用語を口にする者が専門家として通用するという漂流状態にあるのがポストTMOの中心市街地活性化の実状。もはや「中活法」のスキームや広域における商業を理解し対応戦略を講じるための商業理論の必要など口の端にも上らないという惨状にあるわけですね。

2018-09-17 13:27:50
情報創発研究 @takeoquolaid

中活法の現状は、 1.基本課題である商業街区の活性化実現の展望無し 2.派生的に登場した都市中心部の活性化―コンパクトシティ路線の消滅 というなかで、一部都市ではにぎわい創出と称して中心市街地にショッピングモールを誘致する、といった政策も登場しています。

2018-09-17 13:32:20
情報創発研究 @takeoquolaid

地場商業が集積する商店街の活性化が域内経済循環の維持拡大という戦略課題において果たす役割には一顧だにせず、にぎわい創出の一点でモールが誘致されるということは、中活法の理念・スキームはほとんど理解されていない、ということの象徴ですね。地場小売業の活性化とモール誘致、都市の持続可能性

2018-09-17 13:47:54
情報創発研究 @takeoquolaid

の維持、再構築という上位課題に照らした場合、どちらを選択すべきか。 商店街活性化の理論⇔論理の根幹が理解されていない。 理解しないまま、基本計画を作り、事業に取り組み、今ここに在る、ということですね。 ここからどこにどう向かうか、ということですが、PDCAを回すとか

2018-09-17 13:47:54
情報創発研究 @takeoquolaid

空き店舗活用の成功事例に追随する、というレベルでは新たな挫折が約束されているような・・・。 この間、商店街の商業集積として帰納は確実に劣化しています。このまま消費増税を迎えれば大打撃を公務宇序とは必定。対策を間違うと改廃業を促進することになりかねません。空き店舗を埋めている間に

2018-09-17 13:47:55
情報創発研究 @takeoquolaid

新しい空き店舗が続出することにもなりかねない。 ここで選択できる方向はただ一つ、 「ショッピングモールに見立てた再構築」という旧中活法時代の問題意識に立ち返り、スキームに所要の改善を加えて再スタートすること。 既に我々が一例を提起していますね。

2018-09-17 13:47:55
情報創発研究 @takeoquolaid

『コミュニティモールプロジェクト』goo.gl/J7yq4y 『旧中活法(整備改善活性法)』のスキームで、所要の知見・技術を持って基本計画を作れば、その骨格はこのプロジェクト類似となったはず。 現在基本計画を運用中の都市は、計画中第七章「経済活力の向上に関する事業及び措置」を

2018-09-17 13:54:06
情報創発研究 @takeoquolaid

プロジェクトに置き換えれば中心市街地活性化は目標目的完遂、めでたし、めでたしとなること請け合いです。 ということで。 アカウンタビリティとして我々が提唱するプロジェクトを紹介しておしまい。 異論反論歓迎です。

2018-09-17 13:57:27
情報創発研究 @takeoquolaid

商店街活性化はなぜ迷走するのか? 理由は簡単、商店街活性化とは商店街がどうなることか、定義しないまま、見繕いで「活性化事業」に取り組むからですね。 商店街、切迫の課題は消費税率アップへの対応ですが、個店ごとに取り組む、みんな商売のプロなんだから、ということでしょうかね。 twitter.com/takeoquolaid/s…

2018-09-17 17:46:52
情報創発研究 @takeoquolaid

中心市街地活性化はなぜ迷走するのか? 「ちかすい第二部」で思い当たったことなど。 t.co/krygBlcH4L

2018-09-16 22:44:43
情報創発研究 @takeoquolaid

ちょいと考えるところがあり、我々が提唱する中心市街地(商店街)活性化の論理と戦略を紹介しておきますね。 『コミュニティモールプロジェクト』goo.gl/J7yq4y 我々に「批判ばかりして」というのはたいした指摘じゃ無い。 重要なのは我々が批判した相手に「反論して見せよ」と要求すること。

2018-09-17 22:42:54
情報創発研究 @takeoquolaid

中活法における中心市街地とは: 中心市街地活性化法 第二条中心市街地 第一号:集積要件、 第二号:趨勢要件 参照のこと。

2018-09-17 22:48:36
情報創発研究 @takeoquolaid

中活法における中心市街地活性化とは: 当該市街地における ①都市機能の増進及び ②経済活力の向上 ②については、中活法基本方針第7章参照 商業街区の商業集積としての再構築であること、「業種揃え・店揃えの最適化」が根幹課題であることを再確認されたし。

2018-09-17 22:55:55
情報創発研究 @takeoquolaid

ついでにこれも。 中小企業庁商業課他『中心市街地活性化対策の実務』1998 ぎょうせい 旧法当時のマニュアルですが、法改正後これに変わるマニュアルは出ていません。 適宜読み替えながら使うのが吉 pic.twitter.com/T32gEZoGff

2018-09-17 23:08:58
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情報創発研究 @takeoquolaid

中活法と基本方針とこのマニュアルは中活法的中心市街地活性化推進の三点セット、必読必携です。なぜか読まずに作られたとおぼしき基本計画が少なくない(^_^) 一号認定のまるっと模倣なら読まずに書けたでしょうね。

2018-09-17 23:12:49
情報創発研究 @takeoquolaid

中活法の定義(第二条の要件)以外の文脈で中心市街地活性化を論じる場合は、それなりに中心市街地、中心市街地活性化を定義してからにしないと。 こんがらがると議論が無駄になりますね。 一々定義するのは大変なので、定義の所在を示してもらえば見に行きますよ。

2018-09-17 23:18:42