平成30年7月豪雨(西日本豪雨)からの教訓 ~岡山県 高梁川流域を事例に~ まさのあつこさんのツイートまとめ(2018.10.4作成)

5
まとめ 平成30年7月豪雨で大規模水害を招いた「ダム神話」と「治水関係公共事業費削減の始まりは?」まさのあつこさん・昼寝猫さ.. 実は、ダムは洪水対策としての有効性は低いという話。場合によっては、危険性が増す事も。 まとめ途中から、昼寝猫さんによる「諸々の分析」 まとめ終盤に関連報道等 28644 pv 158 6 users 157

日付切取線 @krtr_date

✄------------ 10/3(水) -----------✄

2018-10-03 00:00:00
まさのあつこ @masanoatsuko

7月7日、豪雨で堤防が切れて、50人超が逃げ遅れて亡くなった。何故なのか。はっきりと知られることも知らせることもなく、次の災害が起きて忘れ去られていく。もうじき3ヶ月になる。 現地へ行けたのは豪雨から1ヶ月になろうとする頃でした。 pic.twitter.com/STj5l3ynq3

2018-10-03 20:15:12
拡大
日付切取線 @krtr_date

✄------------ 10/4(木) -----------✄

2018-10-04 00:00:01
まさのあつこ @masanoatsuko

@masanoatsuko 主に3地域(上流、支流の成羽川と小田川)を回りました。高梁川水系河川整備基本方針に記された記事で見ると、流域は広島と岡山にまたがり、うっすらと見える浸水想定区域には、今回、甚大な被害を受けた真備町の流域も含まれている。一目で被害は想定内と分かる。

2018-10-04 07:48:26
まさのあつこ @masanoatsuko

この高梁川にはどんな特徴があり、どんな被害が出て、どんな計画が元々あり、課題は何か。 生かすべき教訓は肱川とも多くの共通点がある。基本は情報公開と参加です。 pic.twitter.com/TlJrtd6INk

2018-10-04 07:51:36
拡大
まさのあつこ @masanoatsuko

河川法に基づいて、概ね100年の河川整備の方針と、30年程度の計画が「河川」には作られますが、この呟きはその二つと現地で取材してきたことをもとに行います。まず、高梁川の特徴です。3つありました。 pic.twitter.com/A46pB7tdxc

2018-10-04 07:55:57
拡大
まさのあつこ @masanoatsuko

特徴の一つは、高梁川ではあまりダム(洪水調整施設)に頼らず、河道を確保することに頼った治水計画になっていること。 pic.twitter.com/8RKvOljyDY

2018-10-04 08:00:23
拡大
まさのあつこ @masanoatsuko

@masanoatsuko ↑表でご覧頂けると分かるように。肱川と比べて、高梁川では治水のほとんどを河道で行うことがわかります。 それは良いことなのですが、河道を確保するということは、堤防をしっかり作ったり、川底を浚渫して深さを保ったりすること。

2018-10-04 08:04:49
まさのあつこ @masanoatsuko

@masanoatsuko ↑結論から言えば、それができていなかった。

2018-10-04 08:05:18
まさのあつこ @masanoatsuko

この表については、少し横道にそれて予め解説しておきますが、日本の治水計画は、この表にある「基本高水のピーク流量」という想定を作ることから始めます。洪水の時に流れる量を「これぐらい」と定め、その量をダムと河道(堤防と掘削)に配分します。 pic.twitter.com/Sjxb85smgy

2018-10-04 08:11:56
拡大
まさのあつこ @masanoatsuko

@masanoatsuko ↑例えば、高梁川では「船穂」という地点で毎秒13700立米の洪水が来ることを想定。 ダムで300貯めて、残り13400が川を溢れさせずに河道を流れていくようにする計画。 ダムという点と河道という線に水を閉じ込める計画ですが、弱点があります。

2018-10-04 08:18:11
まさのあつこ @masanoatsuko

@masanoatsuko ↑想定以上の洪水が来れば、川から水が溢れるのは当然です。 しかし、想定通りの洪水が来た場合でも、この計画が完成するまでは、川から水は溢れるのです。 国は、町は、川が溢れることを前提に、家づくり町づくりを面的に考えなければ被害はなくなりません。

2018-10-04 08:23:58
まさのあつこ @masanoatsuko

話を元に戻します。高梁川の特徴の2つ目は、下流に水島工業地帯があることです。 高梁川には、実はたくさんのダムがありますが、そのほとんどは発電と工業用水、水道に使われています。 pic.twitter.com/QUzMO2Rr4q

2018-10-04 08:31:42
拡大
まさのあつこ @masanoatsuko

@masanoatsuko ↑グラフをパッと見ると取水の7割が農業用水がですが、これは川から直接の取水も含んでいます。 利水をする場合、新たにダムを作り、水利権を発生させる許可権を国土交通省など河川管理者が持っていますが、農業用水には「慣行水利権」と行って別枠があります。

2018-10-04 08:38:54
まさのあつこ @masanoatsuko

@masanoatsuko ↑農業用水は多くの川で7〜8割を占めています。多くが河川法ができる前からの既得権「慣行水利権」で認められていて、その把握も切り替えも合理化も、長年の課題です。 それができたら、建設不要となっていた利水目的ダムはあります。

2018-10-04 08:43:25
まさのあつこ @masanoatsuko

@masanoatsuko ↑また話が逸れました。逸れたついでに「ダム建設の時代は終わった」と1990年代後半に宣言した米国政府高官は理由の一つに農業用水を挙げました。水利権の7.8割を占める農業用水を融通すれば必要な都市用水は確保できると。帰途に話を元に戻します

2018-10-04 08:54:37
まさのあつこ @masanoatsuko

@masanoatsuko 7月7日、豪雨で堤防が切れて、50人超が逃げ遅れて亡くなった高梁川の話の続きです。 のっけから話が脱線してすみません。

2018-10-04 18:46:38
まさのあつこ @masanoatsuko

現地取材と国土交通省のペーバーにより、高梁川には少なくとも3つの特徴があることに気づきました。そのうち2つまでを、脱線しながら呟いてきました。 pic.twitter.com/6rH6y3fc4m

2018-10-04 18:50:40
拡大
まさのあつこ @masanoatsuko

3つ目の特徴は、今回甚大な被害が出た高梁川の支流・小田川流域の真備町は、氾濫が想定されているにも関わらず、もとは農地だったところの宅地化が進んでいたことです。 pic.twitter.com/w7hxE8vu7k

2018-10-04 18:59:32
拡大
1 ・・ 5 次へ