2018年京都SFフェスティバル 飛浩隆先生のレポートツイート かーらーのー 「創作踊り説」!
- miya_fox_may
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「皆勤の徒」応募時はほとんど改行がなかったのが……
最初に担当氏にお会いしたときに「まずは改行してください。それからです」と言われました。そしてリターンキーを延々と押し続ける作業が続き、自分を呪いました。 twitter.com/Anna_Kaski/sta…
2018-10-08 11:50:02皆勤の徒の応募時原稿は改行がなかったって聞いたんですけどまじですか。酉「内容が多すぎて規定枚数に収まらず、どんどん改行を削っていったらああなった。もともと一般文芸の世界では『改行なし』や長い段落は珍しくないので」あの内容で賞に応募するというのも勇気が居るのでは。酉「というか↓
2018-10-08 09:02:53年刊傑作選掲載時にあまりにも読みやすくなっててビックリしました。という驚きをすでに忘れがちになっている。 twitter.com/dempow/status/…
2018-10-08 18:37:31さらに酉島伝法さん長篇の構想が語られた2015年の東京創元社ラインナップ発表会の模様も
2015年4月20日の東京創元社ラインナップ発表会で発表された酉島伝法新作長編の内容説明イラストの一部はここに。 togetter.com/li/811230 twitter.com/Anna_Kaski/sta…
2018-10-08 18:47:04(再開)酉島伝法さんの2冊目の著作にして初の長篇は、来年2月、東京創元社よりリリース。さいしょ自信を持って付けた仮題『本日はお皮殻もよく』は光の速さで没になり(ここでまた腹の皮が)、別の仮題を経て、いまのところ『宿借りの星』。おお、SFだ。一昨年の東京創元社ラインナップ発表↓
2018-10-08 16:15:28ここからは「読者には絶対分からない実作者の苦労」について語られます。
「読者には絶対分からない実作者の苦労」なんだけど、小説家が筆が進まず困っている状況(レベル)にはいろいろあって、設定の不備とか構造の無理とかで二進も三進も行かない、とか窮地に落ちた主人公を脱出させるためのいい手が思い浮かばないとか、おそらく読者が想定するのはそういうことでは↓
2018-10-08 19:49:06ところが、そういうことではないところでいくらでも行き詰まるのである。ある段落で何がどうなるべきか完全に明瞭に分かっているのに進めない。もっと言うと、次の文章で何が起こるべきかすっかりわかっているのに、それをどう書いたらいいか分からない。金縛りにあったようになることが割とあるのだ↓
2018-10-08 19:51:51さいしょこれは自分だけの現象かと思っていた。ところが数年前、島根のSFイベント〈雲魂〉で、ロビーのソファでオキシタケヒコさんや小川一水さんと話し込んでいるときに、なんとなく「あれ、俺だけじゃない?」と思う瞬間があった。(そのときはうまく言語化できていなかったので確実ではない)↓
2018-10-08 19:55:09この七月、ゲンロン創作講座OBの麦原氏と神楽坂駅のホームで立ち話していたとき、そんな話をしたら「うんうん」という反応。翌日「大森望のSF喫茶」の壇上で若き巨匠小川哲さんに同じ話を振ったときも「そうそうそうそう」という反応。これはもしや少数派ではないのでは……↓
2018-10-08 19:58:39で、おとつい対談相手の酉島さんに同じことを言ってみたら「はいはいはいはい」だったわけです。おそらくすべての作家がそうというわけではないだろう。俺だってすいすいほいほい書けるときがないわけではない。しかし作家の一定数、おそらく同じ瞬間を感じているはずなのだ。微視的個別的に言えば↓
2018-10-08 20:01:55それまでの文章に何かが不足していたり、何かが過剰だったり、あるいは直前の一文がそもそも不要なものだったり、そういう具体的な原因がある。はず。いろいろ文章をいじっていると偶然そこが修復、というか正常化、というか「あるべき文章」に置き換わる、というかともかくそういう状態になって↓
2018-10-08 20:05:18あとは嘘のように淀みなく進むのである。(飛の場合ですが)往々にしてこれ、ほんとになんでもないところでつっかえる。読者が「おお凄い」「一体どうやってこんな文章が」みたいなところで格別に多くこういう状態がでるわけでもないのです。ほんとなにげないところで「あれ? あれ? あれー?」↓
2018-10-08 20:07:45と頭を抱えてるのですよ、これほんと。で、はっきり原因がわかっているわけではないので、直ったときも、なぜかよくわからないけど通りが良くなりましたね、で終わるわけです。ふしぎふしぎ。おそらく読者はそこでつっかえたなんて絶対気がつかない。しかしこれっていったい何なのかなあ↓
2018-10-08 20:11:12突如呼び出されるオキシタケヒコさん
@TakeOxi あーあーとつぜん呼び出しますがw、いまこのへんを連続RTしているオキシタケヒコ様、もしやあなたも同じことを感じておられますでしょうか? @でお返事くださいませー。
2018-10-08 20:13:57@Anna_Kaski 思い当たりすぎて困るぐらいあります。展開に困っているわけでもなく、どういう形がこのパートの完成形であるのかも頭の中では理解しているはずなのに、見えない壁があるように先に進めない不思議。
2018-10-08 20:16:36お返事ちょうだいしました(笑)。twitter.com/TakeOxi/status… オキシさんほどプラクティカルな文章運びができる人でもこうなのね。やはりこれはある程度普遍性がある現象とみた。↓
2018-10-08 20:18:48小休止のあと怒濤のツイートが続きます。圧巻。
(小休止。お待ちください。あ、文章に詰まっているわけではないですよ。再開後ここまでまったく迷わず(文章はところどころヘンですが)ノンストップで書けてます。そしてそれは構想が固まっているからではない、というのはこれまで書いてきたとおり。)
2018-10-08 20:21:15ここから先は、比喩、アナロジーの世界です。おそらく同じ悩みを抱えたことのある実作者にはすとんと腑に落ちるでしょう。しかし現象を正確に説明しているわけではない。そのことをご了解いただいたうえで読み進めてほしい。↓
2018-10-08 20:27:55おとつい酉島さんにはこう表現してみたのです(壇上の発言よりもやや論旨を補足しています)。これって野球のボールがうまく投げられないとき、コーチから「こっちの肩を少し下げてみ」といわれて半信半疑でやってみたら、あらびっくり、遠くまで正確に無理なく投げられた、みたいなことではないかと↓
2018-10-08 20:30:56