丹生谷貴志ツイートまとめ(2018年7~9月)

丹生谷貴志さんの2018年7~9月のツイートをまとめました。
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nibuya @cbfn

余談。世界は要するに「タカが知れている」として、「タカをくくった」者に限って妙に口数が多いのは、無論それが「思想」やらであるにはあまりにも誰にでも分かること過ぎ、しかも本質的に「自己言及的」だからで、「クレタ人は皆嘘つきだとクレタ人は言う」というパラドクスの悩ましさに起因する。

2018-08-23 10:59:48
nibuya @cbfn

余談。AIが「小説」を書き賞を取りかけたことがあるはずで、どうであれやがて文学賞を・・いや賞などどうでもよくてベストセラーなり名著なりを書く可能性は充分あるとして、それに異議を唱える気などなく、異議があるとすれば、「何でAIを人間に似させようとするのか?」ということなのだ。

2018-08-23 13:37:59
nibuya @cbfn

余談。セントヘレナ島はナポレオンの最終幽閉地として有名だが、吹き荒れる恒常的な突風のために居住区が限られ、風を避けるように建築されたジョージタウンの様相を見てもそれが分かる。島の異様な様相と情景については例えばトマス・ピンチョンが傑作『メイスン&ディクスン』に見事に描いていて・・

2018-08-25 08:08:03
nibuya @cbfn

メモ。「オタク族」は中森明夫がコミケ取材で「かれら」が「オタクたちは?」って具合に語り合う光景から抽出した呼称、従って「社会・仲間」の連鎖を本質とする。だからその「社会」がどんな奇形な(?)様相を取るにしろれそれは「社会脱落からの逃走・親密な社会性熱望」の変奏形式に「過ぎない」。

2018-08-26 12:11:11
nibuya @cbfn

メモ追記。オタクは「或る極限での社会性熱望」という様相を持ち、つまりは不可避的に「社会脱落=孤独」への過剰肥大した恐怖がそこに張り付く。「オタク=社会性脱落者」という印象が生ずるのはこれ故だろうが、しかしオタクは「孤独への許容の極度の無能力」を本質とするから、その印象は誤認である

2018-08-26 12:36:34
nibuya @cbfn

・・・ってまあ「オタク」を巡って、まるで六十年代の「連帯を求めて孤立を恐れず」めいた標語が脳裏を走り、無論これに柄谷行人式転倒「孤立を求めて連帯を恐れず」が流れ出し、当然、どちらも今や何の意味もない戯言に近い。元よりそれらの標語は村落共同体社会のシャレた(?)要約だったわけだ。

2018-08-26 12:47:06
nibuya @cbfn

古臭い話、E・モラン『人間と死』の「王と死」というヘーゲル的主題の定義でバタイユとの間に決定的な衝突があった。Mは王を「死に対面して主体の至上を宣言するもの」と捉えGは「死に於ける主体の絶対的分散の開示であるもの」とした。この議論を縮小すれば「私小説」と「非私小説」の分離線になる。

2018-08-27 05:35:46
nibuya @cbfn

古臭い復習。「芸術」は19世紀初頭に形成されおおよそ1970年の半ば頃にその活性とノルムを終えた観念である。だから残務処理はともかく、以降「それがかつてあった場所」に住み着いた一見継承的に見える諸活動は「芸術」ならざる「別のもの」、「アート」という呼称の残存はさしあたり暫定に過ぎない。

2018-08-27 14:26:10
nibuya @cbfn

・・・かつて「芸術」と呼ばれた場所に何かしれない諸活動が作動しているのはさしあたり確かだが、今や振込口座や税務・社会保障等の為にだけ残存している個有名があたかも「作家名」であるかのように付箋貼りされることが「その場所」の波動様相の露呈を邪魔している。暫定であれ即刻、消すこと。

2018-08-27 14:36:57
nibuya @cbfn

メモ。『GAFA』論?・・・「世界構成=起源/終末論」・・・アトランティス幻想と消えた十支族幻想、大洪水幻想とアポカリプス幻想、おおかたこれらのヴィジョンの錯綜した引力・斥力交錯の組み合わせでグローバリズム=ビジネス論の神話構造は決定されている。陰謀論の話ではない。

2018-08-29 06:40:53
nibuya @cbfn

余談。岩波新書の市田良彦著『アルチュセール』が届く。感謝。アルチュセールがこれほど活き活きした速度の透徹で書かれたのを読んだことがない。素晴らしい。「哲学は思考による階級闘争である」という腹帯の浅田彰さんの檄、OK、了解。

2018-09-26 17:26:35