尾上先生の勉強風景

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尾上正人 @9w9w9w92

「アマゾン地域以外で孤立部族の存在が知られているのはパラグアイの低木地帯チャコ地方、インド洋のアンダマン諸島、ニューギニア島西部だけだ」「森を奪われるアマゾンの孤立部族」ナショジオ2018年10月号、36頁

2018-10-15 18:53:31
尾上正人 @9w9w9w92

Hill, Kim and A. Magdalena Hurtado, "The Evolution of Premature Reproductive Senescence and Menopause in Human Females: An Evaluation of the 'Grandmother Hypothesis,'" pp.118-39.

2018-10-16 14:00:53
尾上正人 @9w9w9w92

「生存に影響する性質と妊孕性に影響する性質とは、必ずしも同率で老化してゆくものではないかもしれない。チャールズワース(1980)は、特定の年齢において妊孕性を高めるか、あるいは同じ年齢での死亡率を低める遺伝子への淘汰は、全く同じパラメータに依存してはいないことを示した」p.121.

2018-10-16 14:05:59
尾上正人 @9w9w9w92

→「寿命作為(lifespan-artifact)仮説」…「多くの条件下では、寿命に影響を与える肉体的形質は、繁殖機能を決定する形質よりも早い年齢で老化することが予想される[逆じゃないか?]…同時性の欠如」p.121. 難点…そもそもなぜ同期しないのか説明できない、男だけほぼ同期するのはなぜか?

2018-10-16 14:37:45
尾上正人 @9w9w9w92

「ニュキャサ族の間では、女は祖母になると、タブーによって繁殖活動をやめることを求められる。このように繁殖の停止は、孫の存在に条件依存している」p.133.

2018-10-17 10:20:18
尾上正人 @9w9w9w92

「『おばあちゃん仮説』のもう1つの弱点は、閉経に先立っての、個々の年齢に特有の妊孕性低下を説明できないことである。『おばあちゃん仮説』は本質的に、閾値の仮説なのだ」p.134.

2018-10-17 10:34:47
尾上正人 @9w9w9w92

おばあちゃん仮説の代替説…「生活史上の形質間の遺伝的相関の研究は、早期に妊孕性が高いと、ネガティヴな他面発現性か早期繁殖コストのいずれかを通じて、後の妊孕性を低めることを示している…ヒトの女の妊孕性は寿命の初期の部分において例外的に高いようである」p.134.

2018-10-17 10:52:02
尾上正人 @9w9w9w92

ゴンドウクジラのメスの閉経と、その後の長い寿命。p.135. ほかにシャチも知られている pic.twitter.com/DMa1cQGWt1

2018-10-17 11:14:44
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尾上正人 @9w9w9w92

Daly, Martin and Margo Wilson. "Child Abuse and Other Risks of Not Living with Both Parents," pp.159-71.

2018-10-17 17:23:50
尾上正人 @9w9w9w92

ステップ・ファミリーにおける児童虐待は、件数としてはさほど多くないが、率にすると非常に大きい…特に0〜4歳児(カナダ・ハミルトン-ウェントワース調査) pic.twitter.com/9qB78SU5Y1

2018-10-17 17:31:36
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尾上正人 @9w9w9w92

家出や少年犯罪の率・リスクに関しては、ステップ・ファミリーよりも一人親家庭の方がかなり大きい(カナダ・ハミルトン-ウェントワース調査) pic.twitter.com/Q2FmfNJD4A

2018-10-17 17:42:34
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尾上正人 @9w9w9w92

児童虐待・家出・少年犯罪と、子どもの全家庭同居者に対する血縁度(係数)の関係…特に5歳児以上の虐待と10代の家出において、血縁度が低い(カナダ・ハミルトン-ウェントワース調査)p.165. pic.twitter.com/39lgdWl9xz

2018-10-17 17:52:54
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尾上正人 @9w9w9w92

児童虐待・家出・少年犯罪のリスクは、その子の生誕時の母親の年齢が若いほど高く、年齢とともにリスクは大きく低下するが、母が30代後半〜40代前半での生誕の子において家出と犯罪のリスクが再度はね上がる。しかし、「継親リスク要因は、母親年齢リスク要因とは概ね独立である」p.166. pic.twitter.com/m2WPKNdVGt

2018-10-17 18:06:08
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尾上正人 @9w9w9w92

↑女が年齢を重ねて、自身の繁殖上の価値が衰えてくると、今いる子どもをより高く評価するようになるからであると。p.169. シビアな分析…

2018-10-17 21:32:08
尾上正人 @9w9w9w92

Bass, David M. (1989) “Sex Difference in Human Mate Preferences: Evolutionary Hypothesis Tested in 37 Countries,” Behavioral and Brain Sciences 12, pp.1-14. →reprinted, pp.175-90. 出た、バス(笑)

2018-10-18 04:47:15
尾上正人 @9w9w9w92

「進化上の過去の男たちが短期の配偶パートナーを探す傾向があったなら、淘汰は、妊孕性と正に相関する手がかりを示す20代初期の女への男の選好を支持したはずだ…長期の配偶パートナーを探す傾向があったなら、淘汰は、高い繁殖価を指示する手がかりを示す10代半ばの女への選好を支持したはずだ」177

2018-10-18 09:46:37
尾上正人 @9w9w9w92

「女は男よりも、潜在的配偶相手において『良い経済的見通し(financial prospect)』を重視する」p.181.

2018-10-19 00:03:29
尾上正人 @9w9w9w92

配偶者との年齢差選好…「女は、男(2.66歳年下[の女])よりも大きい年齢差(3.42歳年上[の男])を選好するようだ」p.183.

2018-10-19 00:11:19
尾上正人 @9w9w9w92

一夫多妻が実践されている国では、男が配偶者に求める年齢差が大きくなる傾向…ナイジェリアで6.45歳年下、ザンビアで7.38歳年下[女ではそれぞれ、4.90歳年上、4.14歳年上]。「一夫多妻配偶システムにおいて男は典型的には、一夫一婦配偶システムの場合よりも、妻を得た時に年を取っている」p.183.

2018-10-19 00:19:17
尾上正人 @9w9w9w92

配偶者に求める年齢差と、実際の年齢差は強く相関…男で0.68、女で0.71。p.185.

2018-10-19 00:30:33
尾上正人 @9w9w9w92

「アイルランドのサンプルは、[配偶相手の]貞操にあまり大きな価値を置かない点で、他の西欧諸国のサンプルから離れている…貞操は、この研究の他の評価変数よりも大きな文化横断的多様性を示す」p.185. 他にアフリカ諸国、日本、ポーランド、エストニアも

2018-10-19 00:39:05
尾上正人 @9w9w9w92

「貞操の評価における文化横断的な多様性は、繁殖と緊密に結びついたメカニズムでさえも、避けられないか解決困難であるという意味で『遺伝的に決定された』ものではないことを、強く思い起こさせるのに役立つ」p.190.

2018-10-19 05:35:27
尾上正人 @9w9w9w92

この37ヶ国調査では、潜在的な稼得力(男>女)、相対的若さ(女>男)、身体的魅力(女>男)の3点において、配偶者選好の性差の普遍性が示されたが、意欲・勤勉性と貞操に関しては示されなかった

2018-10-19 05:38:31
尾上正人 @9w9w9w92

Buss, David M. "Just Another Brick in the Wall: Building the Foundation of Evolutionary Psychology," pp.191-3.

2018-10-19 09:02:53
尾上正人 @9w9w9w92

バス「[1989年]当時の社会科学は、極端な環境[決定]主義と、心はブランクスレートである、あるいはせいぜい領域一般的な情報プロセッサであるという広く共有された仮定とによって特徴づけられていた」p.191.

2018-10-19 09:09:47
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