尾上先生の勉強風景(3)

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尾上正人 @9w9w9w92

「奴隷との結婚はアフリカの支配者たちにとって有利だった。なぜなら…女奴隷は親族の繋がりがなく、彼女らの忠誠心が夫と出身家族の間で引き裂かれることもなさそうだったから」p.70. ソコロフの、インディアンに拉致されたスペイン女性の研究…スペイン農民の妻から、インディアン首長の妻に上昇移動

2018-10-30 15:33:29
尾上正人 @9w9w9w92

1932年、12歳でヤノマミに拉致されたポルトガル人女性ヘレナ・ヴァレロの数奇な運命…襲撃されるたび他の村に再拉致され、通算2人の夫との間に5子をもうけるも脱出、ポルトガル社会に復帰するがインディアン的風貌から差別され、子どもらも教育を受けられず、2番目の夫はジャングルに帰還。pp.70-5.

2018-10-30 16:15:34
尾上正人 @9w9w9w92

「死んだ仲間の周りにカラスが集まる理由…カラスは仲間の死に対して強い反応を示す数少ない動物の一つ…1羽に死が訪れると、群れの仲間たちが集まって、大きな声で鳴くことがある。これは自分が同じ目に遭わないように、避けるべき危険を学習する行動とみられている」ナショジオ2018年11月号、19頁

2018-10-30 16:37:38
尾上正人 @9w9w9w92

「大部分の考古学者は、小さなバンド・レベルの社会は主として年齢と性に基づく社会的差異を持つものの、概ね平等主義的だと想定しているが、民俗史的な(ethnohistoric)説明は、これらの社会ですらも、奴隷保有を含むかなりの社会階層を示していることを立証している」pp.79-80.

2018-10-31 05:04:05
尾上正人 @9w9w9w92

「小規模社会においては、戦争と捕虜捕獲が、男の地位競争の重要な要素である。『戦争エリート』についてのローカルな伝説・神話・叙事詩は、しばしば捕虜捕獲を称え、高いランクが成功した襲撃者に発生した」p.80.

2018-10-31 05:18:44
尾上正人 @9w9w9w92

「戦争と襲撃を土地ないし食料をめぐる紛争の結果、あるいは植民侵略の結果と見る研究者たちに反論して、MaschnerとReedy-Maschner(1998)は、戦争が若い男たちの地位獲得の道であったことを強調する」p.80. 出典: “Raid, Retreat, Defend,” Journal of Anthropological Archaeology 17(I), pp.19-51.

2018-10-31 05:30:18
尾上正人 @9w9w9w92

「狩猟が依然として主要な生計戦略で戦争が限定されていたバンド・レベルの社会においてすら、女や子どもを盗んだり奪ったりすることが、一族の地位・権力を強化した」p.81. 人口密度が極度に小さい、カナダ・ユーコン川上流のトゥトチョネ・アスパスカン族の例

2018-10-31 05:37:39
尾上正人 @9w9w9w92

「いくつかの社会では彼ら[捕虜]はエリート階級のみならず、ほとんどまたは全く仕事をしない有閑階級を創出した…所有者のステイタス・シンボル…捕虜が拉致者の社会に入ると…指導者や地位を求める男たちは、婚資の義務や他の親族集団への債務なしに、家族の規模や部下の数を増やすことができた81-2

2018-10-31 05:46:36
尾上正人 @9w9w9w92

O.パターソン「社会的地位にほとんど差がない小規模社会においては、奴隷が、永続的な地位差を作り出した唯一の富の形態であったかもしれない」p.82.

2018-10-31 10:19:52
尾上正人 @9w9w9w92

O.パターソン「軽蔑されたのは労働それ自身ではなく、自分を卑しめていると見なされる他者にとっての労働である…奴隷身分のある部族の間では、仕事は恥ずべきものとなった」p.83.

2018-10-31 10:31:26
尾上正人 @9w9w9w92

J.K.ソーントン「アフリカにおける法システムは土地を私有財産とは認識しておらず、重要なのは人々に対する権利であり、このことにより私的収入を産み出す富のための制度としての奴隷制に、特別な誘因が与えられた。まさにアフリカにおける奴隷所有は、西欧と中国における土地所有と事実上同等だ」83

2018-10-31 10:47:34
尾上正人 @9w9w9w92

O.パターソン「捕虜は、対外的・遠隔地貿易の最も初期の産品を構成していたかもしれない」p.89.

2018-10-31 11:37:34
尾上正人 @9w9w9w92

「中世初期のアイルランドでは、女奴隷 cumal が最も高い価値単位だった。罰金の価値の標準的単位であり、土地の価値尺度として用いられ、cumal は支払い手段としても用いられた」p.89.

2018-10-31 11:42:50
尾上正人 @9w9w9w92

逃亡奴隷(maroon)社会…米北西のナヴァホ、西アフリカのナファナ、ケベックのカーナワケとイエズス会 合体(coalescence)…ヨーロッパ人の侵入・戦争・伝染病で人口が激減した米南東部の諸部族 pp.125-30.

2018-11-01 03:50:11
尾上正人 @9w9w9w92

「アフリカやアメリカからの記述は、熟練職人がしばしば奴隷襲撃の焦点であったことを示している。北シエラレオネで集められた口述史は、襲撃が捕虜にするための鍛冶職人を標的にしていたことを記録している。彼らの技能に多大な需要があったからだ。女の陶工も好んで捕獲された」pp.153-4.

2018-11-01 06:48:58
尾上正人 @9w9w9w92

アフリカ人奴隷はカリブ海地域や新大陸に固有の農法・種子・家畜をもたらし、生産革新に貢献したが、ヨーロッパ人が持ち込んだ農法や植物は緯度が異なりあまり根づかなかった。p.155-9.

2018-11-01 12:58:57
尾上正人 @9w9w9w92

ローマ帝国末期からのゲルマン民族のキリスト教改宗は、ローマの奴隷たちに導かれたものだった。ゴート族の最初の聖書は、奴隷の末裔が翻訳したもの。p.159.

2018-11-01 13:02:28
尾上正人 @9w9w9w92

「捕虜捕獲は、人間の歴史においてほとんど普遍的な実践であった。捕虜は人間社会に常にいたのであり、核家族あるいはインセスト・タブーとほとんど同じくらいありふれたものである」p.163.

2018-11-01 13:23:33
尾上正人 @9w9w9w92

「[捕虜の]実践は[欧州の]植民侵入より前から存在した。コロンブスは最初の航海でカリナゴ族の襲撃者について聞き、2度目の航海でその犠牲者の何人かに会い、彼らは、捕虜を襲い捕まえるために遠くから来たカヌーについて述べた」p.170.

2018-11-01 16:41:55
尾上正人 @9w9w9w92

Hopcroft, Rosemary L. (2016) Evolution and Gender: Why It Matters for Contemporary Life, Routledge.

2018-11-01 21:34:03
尾上正人 @9w9w9w92

「目下のところ社会科学において普及している知見は、男と女は、いくつかの体のパーツと、女がより小さい傾向があるという事実を除けば、非常に似通っているというものだ。しかし女は小さな男ではないし、そのように想定してしまうと否定的な結果を招き得る」vii

2018-11-01 21:42:04
尾上正人 @9w9w9w92

「性差でなされてきた多様な進化的議論の多くは、単一テーマの下に包含され得る。性差は究極的には、子孫への一定の生物学的投資上の性差ゆえに存在する…男にとって解決すべき最も重要な適応問題は配偶者を見つけること、女にとって解決すべき最も重要な適応問題は出産と子育てに成功することだ」viii

2018-11-02 01:31:34
尾上正人 @9w9w9w92

「ジェンダーは社会的構築物であるというアイデアは批判を許さない(sacrosanct)ものである。しかし…性の間の内的な差は存在する。そのいくつかは男と女が生まれる前ですら存在し、したがって完全に社会化に帰することはできないだろう」x

2018-11-02 01:44:41
尾上正人 @9w9w9w92

「人間の性質は、白い石板、あるいはプログラムで何でもできるコンピュータではなくてむしろ、ソフトウェア(素因)とセットになって売られているコンピュータである、というのが最も良い見方だ。このソフトウェアは、進化的環境において祖先が直面した諸問題を解決するようデザインされたものだ」p.7.

2018-11-02 11:10:47
尾上正人 @9w9w9w92

祖先が直面した5つの問題…生存、配偶、子育て、子どもだけでなく遺伝的近親者を助けること、集団生活。pp.7-8.

2018-11-02 11:16:59
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