- Uroak_Miku
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第七部第二章作業中。ふとひらめきあり。私の家の近くに都市型コンビニ(駐車場がない)があって、二階が駅前留学系英会話教室なんですよ。地上階(コンビニ)にインチキ英文が貼ってあって二階がネイティヴ英語の世界…使い物にならない学校英語が石垣としてあって、その上に英語学習産業が花開く。
2018-11-15 13:04:02大学入試をくぐり抜ける程度の英語学習歴があって、ようやくああいう駅前留学系英語学習に入門できる――いつも言ってるけどニホンジンの英語を腐す系の書物はいっぱいあるけれど、それらを読みこなすには中高でニホンジン英語に染まっていないといけないという皮肉、ジレンマ、パラドクス。
2018-11-15 13:06:58第二章の着地点を必死に模索。ひとついいのがあるんだけど…NHKの基礎英語みたいにネイティヴ英語を英語のまま習得させていくメソッドだとやがて日本語(つまり母語)脳と葛藤を起こして、例えば街で見かける英文を直感的に妙と認識することはできても、どう直したらいいのか答えられないままになる。
2018-11-15 14:38:44例えば古城の石垣そばに「The stone walls supporting the current reconstructed castle keep were reformed in the modern period,」と案内板があって「うーんいいたいことはなんとなくわかるんだけど、この英文だと伝わらなくね?」と首をひねるものの、どう直してあげたらいいのかわからなくなる。
2018-11-15 14:45:20ちなみに日本語のほうでは「現在の復元天守閣を支える石垣は、近代以降の積み直しですが」とありますね。これを英語に直訳したのだと思います。
2018-11-15 14:54:47そういうときは「この石垣はされたレビルトものです」「この天守閣は現代になって再建された」と二文にして、「when」(~の際に)で連結するのが一番すっきり。なにより関係代名詞を使わずに済むのならそのほうがいいに決まっているから。
2018-11-15 19:20:28「reform」は実は「罪人を会心させる」とか「社会制度が時代遅れになっていたので改正する」とかのニュアンスですので、石垣の組み直しを表現するのには△と判断して「rebuild」(の受動態)を選んだ。「崩れたものを組みなおす」のニュアンス。
2018-11-15 19:23:51「The stone walls were rebuilt when the castle tower was reconstructed in the modern period, but」(この石垣は、天守閣が現代になって再建される際にいっしょに改工事されたものですが)と赤入れできるようになるには、やはり日本語(母語ですね)脳と英語脳のフィードバック回路が要る。
2018-11-15 19:19:37「昨日あたしが買っておいたケーキをよつばちゃんが食べちゃった」は、ごくありふれた日本語会話文だけど、英文法の視点で分析するとナンセンスなんですよ。 考えてみてください。「すると昨日あなたが買ったのとは別のケーキについては残っているわけね」とまぜっかえされる可能性があるわけですよ。
2018-11-15 15:01:00これ、英文法では「制限用法/非制限用法の違い」といいます。日本語はこういうところがおおざっぱだから、「昨日あたしケーキを買っておいたんだけどそれをよつばちゃんが食べちゃった」とは言わないで「昨日あたしが買っておいたケーキを~」で済ませてしまう。後者のほうが言いやすいから。
2018-11-15 15:03:22私はこういう風に英語⇔日本語のフィードバック回路が脳にできているから、おかしなジャパニーズ・イングリッシュを目にしても「ああたぶんこういいたいんだな」と日本語の原文が想像できて、それを元に英文校閲ができるわけですが、あいにく学校でもNHK英語講座でも、こういうことは教えていないので
2018-11-15 15:06:23英語ネイティヴかそれに近い環境で育っていても、英語⇔日本語の神経回路があまり育っていないと、うっとことばにつまってしまう。
2018-11-15 15:08:10ここがちっとも論じられないまま早期英語教育の議論が十数年も続いている現状には驚きを禁じ得ない。 それどころか賛成派も反対派も「幼いうちにバイリンガルに育ててしまえば解決するじゃんか」の一点では見解の相違がないという有様だったりします。
2018-11-15 15:10:43早期英語教育に反対する論陣の先頭グループは、前にも指摘したように「英語教育学」系の学者や教育者たちです。「エーゴは努力してこそ身につくものなのだ、やすやすとマスターなんかされてたまるか」が本音。
2018-11-15 15:13:45賛成派は「幼いうちにバイリンガルに育ててしまえば解決するじゃんか」で、反対派は「解決なんかされたらわしらの立場がない」が本音とみます。 つまり両者「幼いうちならバイリンガルに育てられる」という思考においては同一なんですよ。
2018-11-15 15:20:26先に私がやってみせた「石垣ガ~」の英語⇔日本語フィードバックの思考回路を、教育メソッドとして、そして日本の学校教育制度への刃として真剣に検討してもらいたいのですが。
2018-11-15 15:22:32またいつもの話ですが、流川くんは幼い頃から篭球になじんでいるからレイアップシュートもジャンプシュートも何の思考もしないで100%成功させてしまう一方で桜木くんは高校デビューだから一つ一つの動作を習って思考して反復練習してやっとそこそこ入るようになるわけです。
2018-11-15 15:29:29安西先生はちゃんとわかっているわけですよ。どういう動作の組み合わせでジャンプシュートが成り立っているのか、どの動作がどういう役割を担っているのか等。 ちょっとアニメーターっぽい。
2018-11-15 15:31:22そうそう先の「The stone walls supporting the current reconstructed castle keep were reformed in the modern period,」がどうして英語ネイティブには伝わらない(桜木くんは必死に球を放っているんだけどさっぱりシュートが入らない感覚)のかというとですね、
2018-11-15 15:35:40「一時的目的で再構築されたこの天守閣を支えているこの石垣は現代になって全面改築されたものである」としか読めないからです。 映画の撮影用に江戸城の天守閣を実物大で再現していて、この実物大セットが組まれている石垣はというと、現代になってから完全に組みなおされたものなのだ――みたいな。
2018-11-15 22:55:28そうではないんですよね。このお城は関ヶ原の合戦で落城後、家康の命令で取り壊されて(平野部に移築された)石垣だけが残って、戦後昭和になってコンクリで復元される際に石垣もちょっといじったんですよーといいたいわけだから。
2018-11-15 15:42:03