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Rootport @rootport
アメリカではごく普通の「芸能人が支持政党を明かすこと」が日本では珍しく、「沖縄の海を守ろう」と言っただけで炎上するのは、たぶん日本人が「違う意見を持つ人」を恐れるから。なぜ意見の相違を恐れるかと言えば、それをすり合わせる技術を「飲みニケーション」以外に持っていないから、だと思う。
Rootport @rootport
俺は学生時代に英語の競技ディベートで遊んでいた。競技ディベでは賛成反対の立場はくじ引きで決まる。つまり、たとえば自分は死刑反対派であっても、死刑存続派として議論を組み立てて、反対派を論破しなければならない。「意見の違う人」の視点に立って考えるうえで、あれ以上のトレーニングはない。
Rootport @rootport
「意見の違う人」の視点に立って考えるということは、つまり、「意見が違うのは相手がバカだからではなく、その人なりの考えがあるからなのだ」と理解することに繋がる。この世界には「純然たるバカ」は意外と少ない。意見の違いは、大抵、思考のバックボーンの違いを反映しているにすぎない。
Rootport @rootport
「意見の相違」が生じるのは、相手がバカだからではない。人生の中で重要視するもの――つまり価値観――や、議論の出発点とする知識のパッケージに違いがあるからだ。相手の知識不足を笑うことはできない。相手は同様に、あなたの知らないことを知っているのかもしれない。
Rootport @rootport
人間の知能指数は過去100年間で上がり続けており、現在の基準で測ると1910年代の人々はIQ50~70くらいになってしまう(※フリン効果)。現代を生きる私たちの知能には、そんなにバラツキはない。少なくとも、100年前の人と現代人との差よりは、現代人同士の知能の差は小さいと考えていい。はずだ。
Rootport @rootport
似たような知能を持っているはずなのに、違う結論に至ってしまう――意見の相違が生まれてしまう。それを「相手がバカだから」と片付けるのは短絡的すぎる。たとえ共感はできなくても、理解できるはずなのだ。意見の相違が生まれた原因を。世界観・価値観の違いを。私たちは100年前よりも賢いのだから。
Rootport @rootport
伝え聞くところによると、アメリカでは小学校のうちからディベートを鍛えられるらしい。それが本当なら、「意見の違う人」との接し方を叩き込まれていることになる。意見をすり合わせる方法や、違いを認めて(ときには上手く無視して)何とかやっていく方法を、学んでいることになる。
Rootport @rootport
そういう環境で育ったら、意見の違いに恐怖を感じることはないだろう。怒りやもどかしさを感じることはあっても、恐怖のあまり「意見の違いなどない」かのようにふるまうことはないだろう。人間は遺伝的均質性の高い動物だ。けれど、それでも個人差がある。育ちも文化も違う。意見は違って当然なのだ。
Rootport @rootport
俺は「多様性は大事だ」と思っている。けれど、日本人の多くはこの言葉の後に「君もそう思うよね?」と続けてしまう。俺はそんなセリフは言わない。「多様性は大事ではない」という意見を殺すという点で、多様性を大事だと考える自分の信念を歪めることになるからだ。心の中は、何を考えても自由だ。
Rootport @rootport
「多様性など要らない」いい意見だ。「日本人は世界一の民族だ」俺もそう思う。「○○人は害悪だ」心の中で思うだけなら何も悪くない。心の自由は誰にも侵せない。自分なりの考えを持つことは、何も考えずに生きるよりも5000兆倍素晴らしい。生物と同様、ミームが進化する上でも多様性は大事だ。
Rootport @rootport
ただ、ちょっとイジワルなことを言うと…私たちはすでに特定の本を持っているだけで逮捕されたり、集会するだけで戦車に取り囲まれたりしない社会に馴染みすぎている。すでにかなりの多様性が認められた社会で、今さら「多様性など要らない」というミームが広まるのは極めて困難ではないか、とは思う。

コメント

キャンプ中毒のドライさん(Drydog(乾)) @drydog_jp 2019年1月2日
本当に欧米では幼少期からディベート学んで身につけているんだろうか。 正直、一部の上澄みを全体扱いしているだけな気がしてならない。
えんぞ @jinsei_febreze 2019年1月2日
ブルーカラー層はやはり映画通りであり日本にもウンザリするくらい発生してる典型的な「バカ」ですけどね。 アメリカ人なんて6割くらいは「見ろ、米軍がカイジュウを倒したぞ!USA!USA!」の世界観と知識で生きてるよ。だからトランプが大統領になったわけで。 接するのがホワイトカラーばかりだとこういう勘違いをするのかもね。
ブラキストン線の向こう側 @cupsoup2 2019年1月2日
ディベートできるのなんて、日本でいえば有名私立中学に通っているような上澄み層ですよ。リアルなアメリカ学生生活なら、あちらの若者映画で散々描写されてます(ジョックがナードをエゲツなくいじめるなど)
LCO @f_lco 2019年1月2日
ふつーのド田舎の公立小学校で5-6年生の時にクジ引きで立場決めてやる班対抗ディベート何度かやったけど アレは何の授業だったんだろう…そして他の学校ではやってないものなの?
ブラキストン線の向こう側 @cupsoup2 2019年1月2日
f_lco 80年代末やゆとり教育時に教師個人が実験的に取り入れたところはありました。ただ、あくまで個人の授業の工夫の範囲内で、全国的な広がりを持っていたわけではないようです。義務教育の公立小中だと生徒間の出来の差が激しすぎて、殆どの教室ではまともに成立しなかったと思われます。
くらっく @crazyslime 2019年1月2日
大体反対意見側にいる人間なのだが、どうにも俺の反対にいる奴等は「どうしてこの結論に至ったのか」に興味がないらしい。それと同時に思考停止してる箇所を指摘すると議論相手じゃなく敵対者と判別するきらいがある。
くらっく @crazyslime 2019年1月2日
そして自分もリアルタイムの議論において違うのはわかるけど二の句が告げられないという状況が往々にしてある。やっぱりそこは経験不足だなと実感する一方、ディベート力を鍛えられる場所なんてのがまぁ少ない。
ブラキストン線の向こう側 @cupsoup2 2019年1月2日
そもそも本当にアメリカ人たちが「意見の違いに恐怖しない」なら、なぜあちらの有名大学でいまだにトランプ支持すら大っぴらにできないと考える人たちが存在するのかというのがね。
000 @qgatmdgtwd 2019年1月2日
アメリカがーと言うとるが、日本には日本語の競技ディベートも存在する。そして英語の競技ディベートは、例えば「風が吹くと大地震が起きて日本が滅びる」というような荒唐無稽な主張でも、ちゃんと反駁しないとそれがそのまま通るくらいの欠陥競技ですよ。あと、資料を引用する時に全く聞き取れないくらいのスピードでスピーチをしても、何の資料なのかを審査員が勝手に類推してくれるので、ろくに英語の訓練にもならない。
ゆゆ @yuyu_news 2019年1月3日
そも「競技ディベート」って、本人の思想信条とは別に、どっちにつくかはその時に決まるイメージだった。(弁護士が、自らの思想信条とは異なる容疑者の弁護をしなければならない的な感じの)
Rftvihij @thhjgfdeedggc 2019年1月3日
まとめ内の最初のツイートが「お前がそう思うんなら以下略」レベルの糞な妄想なの気持ち悪い こんな奴の発言にまともに考える価値ないでしょ日本人ディスって気持ちよくなりたいだけのガイジやん
Rftvihij @thhjgfdeedggc 2019年1月3日
「本来は関連のないもの」を修辞によって「無理やり関連があるかのように語る」ことを、詭弁と言います。たくさんある詭弁の1つ。 とかいうツイートしとるやんけこいつ。 なぁ、お前さぁ…
九十九 @hakqq 2019年1月3日
「そんなアンモラルなテーマを議論するとはアンモラルだ!!1! お前もヘイターなんだろう!!1!」とか発狂してちゃぶ台ひっくり返すのがリベラル派
クロモリフレーム @crmoframe 2019年1月3日
この論から導けるのは「だから多数派工作に手持ちの資源を全部突っ込め」になるんじゃないかなぁ。
ゆゆ @yuyu_news 2019年1月3日
あと、米国で支持政党を明らかにするのは、信仰告白を必須とする宗教感覚が根底にあると思う。
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