ベーシックインカムを食物連鎖に例えてみたよ。

ベーシックインカムは循環の仕組み。 世の中は循環で出来ている。巡る仕組みとBIの関係。 この循環がわかると色々と見えてくるものがあるかもしれない。 まぁ、ちょっとした思いつきで即興でやったので最初と途中でちょっと設定がブレてますw
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Alpha @a_alpha_m

さて、と。この時間ならあんまり人も居ないから、ちょっとまともにベーシックインカムについて語ってみようか。BIは怠け者の救済ではなく働く人、働きたい人を助ける為のものである。ということについて。ちょうど、弱肉強食は当然だ!という意見があったので、食物連鎖に重ねてみるよ #bijp

2011-05-02 04:46:46
Alpha @a_alpha_m

まず、食物連鎖のイメージとして、関係を単純化して、植物として草草食動物として鹿肉食動物として狼を置いてみる。当然これは、草を鹿が食べ、鹿を狼が食べ、日光と生物の死骸を養分に草が育つ、っていうサイクルだ。これは学校で習う常識。ここに社会の経済循環を当てはめてみる。 #bijp

2011-05-02 04:51:38
Alpha @a_alpha_m

社会学とかだと底辺の草に労働者とかを置きたくなるけど、ここはあくまで経済循環の話。経済の一番底辺の草として置くのは“消費者”。別に底辺だからって下の存在であるとかいう意味じゃないよ。経済循環の全ての支えになる重要な存在って意味だ。 #bijp

2011-05-02 04:56:03
Alpha @a_alpha_m

そして次に、草を食べる草食動物に相当するのは、消費者の消費に支えられた“企業”。企業というとついつい大企業を想像しちゃいがちだけど、ここには大小から自営、フリーまでとにかく消費者から対価を受けてモノを提供する全ての存在が含まれるよ。 #bijp

2011-05-02 05:04:15
Alpha @a_alpha_m

最後に、肉食動物、循環の頂点に位置するのが、企業からの給料で働く“労働者”だ。循環なのに頂点という言い方はおかしいけど、もちろんこれも、労働者が最も偉いとかいう意味ではないからね。自然界との一番の違いは構成する量がそこまでピラミッドでは無いということかな。 #bijp

2011-05-02 05:10:29
Alpha @a_alpha_m

ちなみに、“消費者”というのは特定の人間群を指す言葉ではなくて、消費を行う存在の総称的な意味として思って欲しい。“企業”“労働者”も同じね。ある特定の個人は仕事中は“労働者”であり、買い物に行けば“消費者”にもなるし、仕事中の状態を他人から見れば“企業”にもなる。 #bijp

2011-05-02 05:12:25
Alpha @a_alpha_m

企業が消費者を本当にムシャムシャ食べるわけじゃないように(時々そんな気がしないでもないけどw)、この経済の循環ピラミッドにおいて流れるのは命と食物ではなくお金であり、各階層を構成する“量”というのは人数ではなく流れている“お金の量”だ。 #bijp

2011-05-02 05:19:13
Alpha @a_alpha_m

そう思えば、企業より労働者の方が人数多いからおかしいだろ。とか思わずに、「消費者の持つお金のうち一部が消費され企業に」「企業が消費者から得たお金のうち一部が給料として労働者に」 つまり、量的にも消費者>企業>労働者の関係になっていることがイメージできると思う。 #bijp

2011-05-02 05:23:07
Alpha @a_alpha_m

ここまでで舞台装置の説明が終わり。そして今、何が起こっているかというと。巷で叫ばれているのは雇用不足!雇用が不足しているというと労働者が足りないように思うけど、足りないのは労働者を雇う企業。もっと具体的には企業から労働者へ流れるお金が足りない。 #bijp

2011-05-02 05:29:54
Alpha @a_alpha_m

そこで政府は、企業を助けよう=鹿を増やそうと考えた。鹿が増えるように備蓄してあった干し草をいっぱい森に持って行って鹿に与えた。これが政府による産業の助成金であり、いわゆる景気対策型の公共事業。お陰で鹿の数は回復し、狼(労働者)も絶滅をまぬがれた。 #bijp

2011-05-02 05:34:18
Alpha @a_alpha_m

しかし、この方法には問題があった。人間(政府)から与えられた餌(助成金)で育った鹿(企業)は、自然の競争から外れ徐々に自分で生きる力を失っていった。また、餌を貰えなかった鹿以外の動物も増える鹿に圧迫されていった。気づけば鹿は気に入られようと芸(天下り等)を覚えていた #bijp

2011-05-02 05:42:20
Alpha @a_alpha_m

そして鹿ばかりが増える森では、鹿を食べる狼(特定企業の労働者)以外の肉食動物(労働者)も減っていった。肉食動物は皆、狼を羨みながら死んでいった。そうして人間に歪められた森ではバランスが崩れ植物(消費者)の生育(消費)も悪くなり、鹿はますます人の餌に依存してった。 #bijp

2011-05-02 05:50:36
Alpha @a_alpha_m

これは何かがおかしい。人間はどこで間違ったのか。理由は簡単なことで、人間にとってかわいい鹿だけを助けようとしたこと。本来ならばきちんと生態系を考慮して全ての草食動物をバランスよく助けなければいけなかった。しかし、それは人間の知恵ではまだ不可能なことだった。 #bijp

2011-05-02 06:01:45
Alpha @a_alpha_m

全ての動物の数や動き、それらの相関関係を全て把握し、尚且つ自然の状態での競争力を維持できるよう簡単には食べられない適切な方法で餌を与え、さらには次々に生まれてくる新種の生物の価値も完全に把握し評価する…。まぁ、そんなことが出来るほど人間は賢くなかったんだよ。 #bijp

2011-05-02 06:05:56
Alpha @a_alpha_m

そこでそもそも、なぜ鹿を初めとする草食動物が弱ったのかを考えた結果、草(消費者)が弱っていたことに気づいたんだ。この森の草の成長の糧は全ての生き物たちから流れこむお金という養分だ。これが地下に貯まり、その一部が草に姿を変えて地上へと現れる。 #bijp

2011-05-02 06:14:58
Alpha @a_alpha_m

この草は環境に非常に敏感で、日当たりや空気が悪くなると、すぐに枯れてしまうし、鹿や狼などの動物が減って養分が回らなくなると育たなくなってしまう。そして草が減れば鹿も減り狼も減っての悪循環になってしまう。このままでは放っておけば最終的には全滅だ。 #bijp

2011-05-02 06:43:21
Alpha @a_alpha_m

鹿の餌付けで懲りた人間は、今度は根本的にやろうと草を植えてみた。前よりは多少はマシだったが、植えるのをやめた途端、元あった草まで枯れてしまったし、結局は偏った草を植えたためバランスが崩れるのは同じだった。これがエコポイントを初めとした臨時の景気刺激策。 #bijp

2011-05-02 06:48:30
Alpha @a_alpha_m

そこで、もっと根本から解決しようという方策が持ち上がった。草を植えるのではなくて草の育ちやすい環境を整える。具体的には日当たりが良くなるように古い立ち枯れた木を切り倒したり、地下から養分を含んだ水を汲み上げて散布する。可能な限り森の中だけで循環させる。 #bijp

2011-05-02 06:55:34
Alpha @a_alpha_m

新しく生えてくる草の中には人間にとっては綺麗でなかったり、臭かったり、あまり嬉しくない物もあるけど、あくまで自然のバランスに任せるために手は出さない。初めのうちはバランスの変動もあるだろうけど、安定するまで見守る。そうしていくうちに自然と多種多様な草のあふれる森になる #bijp

2011-05-02 07:01:19
Alpha @a_alpha_m

そうした多種多様な草が生えることで初めて多様な草食動物が住み着き、そして多様な肉食動物も暮らせるようになる。ここで言うポンプと水やりがベーシックインカムであり、枯れ木の撤去が規制緩和に相当する。厳密に言えばこれは正常な自然ではない。ポンプに依存いているからね。 #bijp

2011-05-02 07:05:31
Alpha @a_alpha_m

ただし、このポンプは特定の草だけを区別して動作するようにはなっていない。多様性の確保のためにこれは非常に大切なこと。そしてポンプが組み上げた水は、何も弱った草を助ける為だけのものではない。草が育つことで草食動物が、最終的には肉食動物を助けるための水であることが重要。 #bijp

2011-05-02 07:08:45
Alpha @a_alpha_m

餌付け(助成金)方式に対してのポンプ(BI)方式のメリットは、人間がいちいち自然を細部まで観察・理解して干渉しなくてもいいところ。都合のいいことに水(お金)は全ての植物(消費者)にとって共通に価値の有るものだったんだ。だから撒いておけば、あとは勝手に自然が調整する #bijp

2011-05-02 07:18:45
Alpha @a_alpha_m

要はBI議論とは、人間(政府)の万能性を信じて細部にまで渡る管理に森(社会)を委ねるのか。それとも、生き物達(国民)の一見無秩序な働きの集合による自然(市場)のバランスに森(社会)を任せるのか。そのどちらがより森の生き物(国民)にとって良いことなのか?という議論なんだ #bijp

2011-05-02 07:28:45
Alpha @a_alpha_m

ちなみにもう一つ、どうせ自然に任せるのであれば、ポンプなど人工的なものは設置せず、完全放置でいいじゃないか。弱い草が枯れるのもまた自然だろう。という意見に関しては、全くその通り。ただしその場合、最初に枯れるのは弱い草だが最終的には全てが枯れる覚悟をしなくてはいけない #bijp

2011-05-02 07:35:09
Alpha @a_alpha_m

さて。ここからは余談だけど「働かざるもの食うべかざる」の美しき理想を実現した場合、森がどうなるかちょっと見てみようw まず、普通に企業に労働者を強制的に雇わせた場合、労働者への給料である狼が大量に増やされることになり、鹿は食べつくされてしまう。企業倒産でEND。 #bijp

2011-05-02 07:59:24