古文講師・真坂まひる先生の文学歴史雑学「暦」の補足や新編「真の十二支編」が完結。「十二支の本当の意味」が解説される

(2019/02/27更新) ※暦補足と真の十二支編 追記 『暦』への疑問が氷解した気分
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真坂真午(まさかまひる) @cannotbenoon

Ⅱ この世は「時間」と「空間」でできている、 そして我々はそれを当然のように信じている。 しかし、「時間」など実際は存在しないと主張する科学者達が、今もいるのをご存知だろうか。 彼らの主張通り「時間」とは人間が恣意的に作ったものであり、時間をその目で見た者などいない。 つづく、、

2019-01-13 16:07:29
真坂真午(まさかまひる) @cannotbenoon

Ⅱ どんな最先端の機械器具を使ったところで「時間」は見ることも触ることもできない。 皆が当然に存在すると思っている「時間」も、結局は思い込みの上に成立しているのだ。 時間表示の一形態に過ぎぬ「暦」の話になるとなおさらであろう。 つづく、、

2019-01-15 09:43:49
真坂真午(まさかまひる) @cannotbenoon

Ⅱ 元々はそんな共同幻想のような「時間」であったが、科学と経済の発達につれ、人々の幻想は確信に変わる。 ほぼ全ての労働者が自分の「時間」を切り売りして生活するようになった。 特にガリレオの地動説の登場によって、人類の「時間」に対する支配欲はますますヒートアップする。 つづく、、

2019-01-16 09:32:53

科学の進歩が人類の「時間」への執着を加速させた

真坂真午(まさかまひる) @cannotbenoon

Ⅱ 現代の高度情報化社会では秒単位の狂いがシステムダウンを引き起こす。 約20年前の「2000年問題」を覚えておいでだろうか。 暦が次世紀へ進むだけで全世界が狼狽した。 最近は「うるう秒」まで使って暦のズレを調整し始めた。 科学の進歩は人類の時間への執着を加速させたのだ。 つづく、、

2019-01-17 08:56:44
真坂真午(まさかまひる) @cannotbenoon

Ⅱ このように、今や「暦」の問題は地球規模でパニックを引き起こすほど深刻化している。 だから私は立ち止まる。 この急流がどんなに激しくとも。 私はガリレオのような天才が人類史に登場したことを心から歓迎している。 しかし彼は今のこの我々の状況を 喜ぶだろうか。 つづく、、

2019-01-19 07:17:56
真坂真午(まさかまひる) @cannotbenoon

Ⅱ わずか数分遅れただけで仕事も信用も失うのが今の世の中だ。 時間を大切にすることを否定している訳ではない。 しかし現代人はあまりにも時間の経過に臆病になってやしないか。 時間は目にも見えず触れることもできず、存在すら立証されていない。 なのに何故そこまで脅えるのか。 つづく、、

2019-01-19 10:29:34

我々は「時間」ではなく「命」を生きている

真坂真午(まさかまひる) @cannotbenoon

Ⅱ 「時間」とは物理的に把握できるものではなく、便宜上仮に設定されたものだ。 それがいつしか人の心からゆとりを奪うものになった。 本当は「時間」が流れているのではない。 「命」が「変化」しているだけなのだ。 我々は「時間」を生きてるんじゃない。 「命」を生きてるんだ。 つづく、、

2019-01-21 07:40:20

それでも現代人は「時間」を捨てることはできない

真坂真午(まさかまひる) @cannotbenoon

Ⅱ ただ、このように力説してみたところで、現代人が今更時間を捨てることなどできない。 時間のおかげで人類の科学技術・経済活動は飛躍的に進歩した。 時間が人類に与えてくれた恩恵ははかりしれない。 しかし一方で時間に苦しめられる人もいる。 つづく、、

2019-01-22 09:07:24
真坂真午(まさかまひる) @cannotbenoon

Ⅱ 満足に休みも取れず業務の締め切りに追われながら過労死する人もいれば、期限内に借金が返せず自ら命を絶つ人もいる。 彼らは全て「時間」の被害者だ。 本来「時間」とは、「暦」とは、そのような使い方をするものだったのか。 いや、決してそうではない。 つづく、、

2019-01-23 07:20:58

かつて「時間」とは、「暦」とは自然と調和するためのものだった

真坂真午(まさかまひる) @cannotbenoon

Ⅱ では、どのようなものだったのか? その答えはひとつしかない。 自然と調和するためのものだったのだ。 人が生きるには自然からの恵みをいただかなければならない。 そのためには自然との調和が不可欠だ。 その調和のために必要なものが「時間」であり、「暦」であったのだ。 つづく、、

2019-01-24 09:42:51
真坂真午(まさかまひる) @cannotbenoon

Ⅱ 時間を知れば自然を把握できる。 暦があれば季節の変化を予測し、天恵を利用することも、天災から自衛することもできる。 皐月には梅雨を利用して田植えを行い、立秋後には野分(台風)に備えて家屋と治水設備を補強する。 そんなルーティンワークも「暦」があったればこそなのだ。 つづく、、

2019-01-25 06:43:46

日本の暦は複雑怪奇だった

真坂真午(まさかまひる) @cannotbenoon

Ⅱ 我が国のように四季の変化が激しい地域で自然と調和していくためには、なおさら暦は重要なものとなる。 それ故か、それなのにかは不明だが、とにかく我が国の暦は複雑怪奇だった。 見方を変えれば、その複雑な暦を難なく使いこなせるくらい優秀な国民だったと言うこともできる。 つづく、、

2019-01-25 12:26:16
真坂真午(まさかまひる) @cannotbenoon

Ⅱ その複雑さがどんなものかを割愛すると、また揚げ足を取る輩が出没するので、あまり面白くはないだろうが書いておく。 江戸時代以前の太陰暦は、月の公転周期に基づいて作られていた。 従って太陽暦に比べて1年が11日も短くなる。 つまり3年経つと30日以上のずれが生じていたのだ。 つづく、、

2019-01-26 06:41:06
真坂真午(まさかまひる) @cannotbenoon

Ⅱ そこで、3年に一度「うるう月」という1ヶ月を設け、1年を13ヶ月としてきた。 但、農業というものは丹精込めて植物を育てる繊細な作業だ。 その繊細さがあって初めて豊かな天恵をこうむれる。 それなのに一年が13ヶ月になったりすれば、季節感も大きくずれ、繊細どころではなくなる。 つづく、、

2019-01-26 06:43:49

「公式の暦」と別にある季節作業用の「農耕暦」

真坂真午(まさかまひる) @cannotbenoon

Ⅱ その点やはり農民という人種は賢くてしたたかだった。 公式の暦は毎月毎日繰り返すルーティンに使用しながら、それとは別に季節を敏感に教えてくれる季節作業用の暦も持っていた。 農民が季節作業用に使っていた暦とは何か。 それは「農耕暦(農民暦)」と呼ばれる暦である。 つづく、、

2019-01-27 09:15:30
真坂真午(まさかまひる) @cannotbenoon

Ⅱ 「農耕曆」という名称はあまりご存知ないだろうが、「二十四節気」と言えば聞き覚えもあろう。 二十四節気による暦といえば、ほとんどの人が「旧暦(太陰暦)」と思い込んでいるが、そうじゃない。 「農耕暦(農民暦)」は、「太陽暦」と同様、地球の公転周期に基づいている暦である。 つづく、、

2019-01-27 10:17:46

「二十四節気」や「日付の漢字表記」

真坂真午(まさかまひる) @cannotbenoon

Ⅱ 春分、夏至、秋分、冬至、立春、立夏、などなど、、これらの名称は誰しも聞いたことがあるだろう。 これらは全部で二十四あるため、二十四節気という。 農耕暦ではこのように季節の変わり目の日付に名前をつけ、太陽暦での一年を二十四等分する。 さらに日々の日付も漢字で表す。 つづく、、

2019-01-28 07:07:03
真坂真午(まさかまひる) @cannotbenoon

Ⅱ 例えばこのツイを始めた2018年12月22日は「戊戌年・甲子月・戊子日」と表される。 但しこの漢字表記は旧暦(太陰暦)も同じである。 そこで農耕暦と旧暦をもう一度比較する。 まず旧暦は月の公転周期に基づくが、農耕暦は地球の公転周期に基づくため、一年の長さが約11日違う。 つづく、、

2019-01-28 07:31:15
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