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再す誕ふ者ん🍜 @hfsm_ABIDING
「死ぬぅ!死ぬううぅうっ!!!うーちゃん死ぬっぴょあぁぁあぁあああ?!?!」 「っるせぇ!舌噛むぞクソガキッ!!」 めくれ上がり狂う海面を駆ける摩耶と卯月。二隻の真上には蚊柱の如く艦載機が群がり、怨敵を海底に叩き付けるべく熾烈な攻撃を続けている。 #ギガベース日誌
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摩耶の艤装から飛び出したコジマミサイルは虚しく空を照らすだけで終わる。 「くそったれが……!」 コジマ粒子の異常拡散作用は改装型アンサラーの出現時よりも悪化していた。摩耶が大量に抱えたコジマミサイルは、最早花火程度の役割しか為さないデッドウェイトと化している。 #ギガベース日誌
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「どうすんだっぴょん!完全に包囲されてるっぴょん!!」 「どうもこうもぶっ殺すしかねぇだろ!!隙間縫って連続クイックブーストでぶち抜くぞ!」 連続する至近弾に急き立てられるかのように、二隻の焦燥は連なっていく。 #ギガベース日誌
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艦載機に対し航行速度で圧倒的に勝る二隻を苦しめるのは、物量にものを言わせた攻広範囲爆撃と長距離からの砲撃の混合。PAに頼れない今、一発の被弾が致命傷になりかねない。 「あたしが!こうも手が出ねぇかよ!自信無くすぜマジでっ!!」 #ギガベース日誌
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自分の集中力がいつまで保つか。突破口を開く為のチャンスがいつ訪れるのか、摩耶にはわからない。痛みも悲鳴もない戦場の渦に呑まれながら退屈に死んでいく事への焦りだけが彼女の精神的な原動力だった。 「まだ……足りねえってのに!!」 #ギガベース日誌
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しかし、焦燥が溢れかえろうというその瞬間、状況は摩耶に味方する形で変化した。 炸裂する三式弾。パルスキャノンの如く拡散したエネルギー場が広域にキルゾーンを展開し、巻き込まれた艦載機達が次々に蒸発、爆散する。 「大丈夫かぁ、二人とも!」 「おめっ、加古ッ?!」 #ギガベース日誌
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「へっへぇー!困ってたんだろ?助太刀するぜ!」 加古は左腕部艤装にマウントされたレールキャノンを振りかざす。程無くして放たれた実弾は、遠方から摩耶達を砲撃していた大和の砲塔を貫いた。 #ギガベース日誌
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コジマ兵器の大半が無力化された現状において、精度と射程に優れた高威力のレールキャノンを装備する加古は依然としてオーメルの艦娘達相手に有利を保っていた。 「来た来た来た来たぁ!行くぞ卯月ィイ!」 「おおおおおうっ??!」 #ギガベース日誌
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加古が開いた突破口を小刻みに縫い駆ける摩耶と、無理矢理引きずられるに近い形でそれに追従する卯月。加古のレーダーから同期された最も近い位置の艦隊情報を受信し、摩耶は口角を上げた。 「司令船つきか、悪くねぇ!」 #ギガベース日誌
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自らの提督と脱出したフロートの住人を抱えた司令船に接近する2隻を制止しようと、オーメル側のビスマルクと水無月が正面に躍り出る。 摩耶は頭部を狙い放たれた砲撃を紙一重で避け、近接戦闘用のブレードが設置された脚部でビスマルクの胸部を乱暴に蹴り貫いた。 #ギガベース日誌
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そのまま横に切り払おうとした摩耶の脚を、ビスマルクは血反吐を吐きながら右手で拘束する。 「てめえっ!」 「貴様等はここで潰す!」 空きの手で魚雷発射管を捥ぎ取り、砲塔に押し当てるビスマルク。 #ギガベース日誌
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決死の自爆が決行されるよりも早く、重い金属音と同時に振られた実態ブレードがビスマルクを腕下の脇から肩口にかけて斜めに切り裂き、摩耶は両断された亡骸から脚を引き抜いた。 「一発で終わらせろっぴょんボケぇ!」 #ギガベース日誌
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振り向けば、既に唐竹割りにされた水無月の右側と左側が水底に引き込まれようとしていた。 「借りは返したっぴょん」 「気にするほど律儀だったか?お前。まぁ、サンキューな!」 #ギガベース日誌
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後方から追いついてきた加古と合流する2隻。攻撃の波は沈静化し、摩耶達もまた状況を窺う態勢に移行する。 「本体と上陸組はどうなってんだ?」 「あたしが知る訳ねぇだろ~?次から次へと沈んであるあたり、大和さん達は上手くやってんじゃないの?」 #ギガベース日誌
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「んな適当でよく撃沈されなかったっぴょん」 「あたしには“これ”があるし、今日はやたら目が冴えてるからな!お前等もまともな実弾武装を一丁ぐらいは持っとけよ」 「そうだなぁ。それで、連中の処理はどうするよ」 #ギガベース日誌
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追加の艦載機が空母から発艦する様子を目視で確認する3隻。しかし、中~近距離での殴り合いを得意とする軽巡や駆逐艦、目下戦闘中の艦隊に属するそれらが距離を詰めてくる様子は無い。 「適当に突っ込んでくれれば、ごちゃごちゃになってる隙をあたしがしっかり狙い撃つよぉ~」 #ギガベース日誌
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「やっぱそれしかねぇよなぁ。こいつもいい加減……」 大幅に威力減衰したコジマミサイルを満載したコンテナを見つめ、いっそパージしてしまおうかとも考えていた摩耶の全身を悪寒が包んだ。 正確にはレーダーが捉えた異常であるそれの接近を、アラートがけたたましく知らせる。 #ギガベース日誌
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速過ぎる。 摩耶の動揺が言葉となって紡がれるよりも早く、音すら置き去りにして、それは海面直上を滑空しながらやってきた。 メインブースターによる航行では回避など話にならない。摩耶は卯月と加古の襟首を掴み、サイドブースターを全力で吹かせながら回避と転向を試みる。 #ギガベース日誌
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直後、摩耶達の側の海面が大きく抉れ、強烈な衝撃の波が彼女達を襲う。 「びあああっっっ?!?!?!」 「卯月!」 卯月の手を摩耶が掴んだ瞬間、二度目の爆発が炸裂。視界を奪われた中で掴んでいたものが重さを失う瞬間から、摩耶は卯月の腕と胴体が千切れ飛んだ事を理解した。 #ギガベース日誌
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衝撃に晒され、卯月の身体は吹き飛ばされ一瞬で波間に消えた。三度目の飛来を警告するアラートが鳴ったかと思えば、今度は加古の近くで炸裂。鉄塊の如く押し寄せる圧力の波を受け、加古の艤装は大きく歪んだ。 「加古!ジグザグに避けろ!山ほど来るぞっ!」 #ギガベース日誌
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航行能力を一瞬喪失しかけた加古の手を引き、Uターンしつつ海を駆ける摩耶。 「いっづぁ……摩耶ぁ、今の見た?」 「あれ見てとぼける程ボケちゃいねえよ!ありゃ間違いなく桜花だ!」 #ギガベース日誌
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「今更あんなもん創り直すなんて、よっぽどの馬鹿か懐古主義者か!多分両方だな!」 「やり甲斐あるよねえ全く!ところで、卯月はどうしたのさ!」 「反応途絶、気の毒だが多分死んだ!連中はアタシ達だけでどうにかすっぞ!行くぜ、加古!」 #ギガベース日誌
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二隻が笑いながら駆ける真横で、幾度となく桜花の群れが炸裂し海面を抉っていく。 かつての特攻兵器はオーメルの最先端技術を以て再構築され、祝福の完成を遂げた。摩耶は全身のCIWSを起動し、低空から飛来する桜花を迎撃する。 「間違ってアタシ撃つなよ!」 「任せとけっての!」 #ギガベース日誌
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摩耶達は更に激化し、悪化した戦況を甘んじて受け入れ喜んですらいた。彼女達にとって、それはこの海に還ってきた目的であり、この海に踏み入った動機であり、満たす為に生き続けてきた。 摩耶は桜花の母機を放つ翔鶴型二隻へ、加古は随伴する水雷戦隊に狙いを定め突撃する。 #ギガベース日誌
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「ちっくしょおやっぱイカれたか。ならっ!」 使い物にならなくなったレールキャノンをパージし、右腕の主砲を構える加古。その先に待ち受けるは、阿武隈、長良、霞の三隻で構成された軽量の艦隊であり、いずれもオーメルが誇る最新鋭武装を携行し、加古へと向けていた。 #ギガベース日誌
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