先生と私⑥【同期の彼】

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51 考えてみたけど、あんなに真剣で本気な大人の目を見る機会は私の中には他にない。 毎回パターンも状況も違うから慣れることもなかなかないと思う。 不思議なもので、この瞬間は私たちの体にも興奮物質が出てるからなんともないんだけど、 落ち着いてしばらくすると疲れがどっと押し寄せる。

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52 それがだいたい、片付け終わって記録をしたりオーダーを拾ったりしてる詰所の中にいる時で… 「はぁしんどー、何時？ もうすぐ9時やん…」 [俺らおとといの今日って…週2で当たるんはなかなかやな…] 「横山先生、連直やし大丈夫かな…」 [ほら油断して声でかいで(小声)] 「あっ…」

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53 《おつかれー、よかったなー患者さん無事戻ってー》 [先生、飯連れてって下さいよー] 《悪い、今日この後実家行かなあかんねん。またいこー！》 「大倉、残念やったね(笑)」 《エリちゃんも、また誘うから(笑)》 顔を近づけて話す安田先生に、横山先生がいないか周りを見回す。

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54 ‘’ほんまに安田先生先輩のこと好きなんですね！ いいなぁ、先輩も付き合っちゃえばいいのに‘’ 《ぜんぜん相手にしてくれへんねーん(笑)》 ちょうどその時、横山先生が入ってきて手を洗いながら 『誰と誰が付き合うってー？ よろしいなぁ』 こんな後で先生も興奮気味なのか攻めた行動に出る。

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55 「からかわないで下さい…」 近づいてきて手の滴を私の顔にかける。 『うるさい』 「冷たいっ、もぉー」 先生の手をつかみそれを止める ‘’先生私にもかけてくださいよー(笑) っていうか、先生たちって昔からそんな感じなんですか？‘’ ヤバい、私たちの関係に興味を持たれはじめてる…

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56 一瞬の変な間で空気がおかしくなりそうになったときに [っていうか自分、当直室に先生襲いに行ったらあかんでー(笑)] ‘’そんなことーっ！ …してもいいんですか？(笑)‘’ [アホや(笑)] …また大倉くんに助けられた。 その目を盗んで、横山先生が視線で廊下に出るように言ってくる。

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57 先に出ていった先生についていくと屋上に出る。 真っ暗で寒いそこには誰もいない 『はあ… ヤバい、鎮めてくれ…』 いいながら唇を貪られる。 「先生、ダメですよ」 『こんなときにヤスがいらんことするから…』 一番端のタンクの裏に連れて行かれ、パンストを破られる…

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58 「先生なにするんですか… 誰か来たら…」 『ごめん…すぐ終わるから黙ってくれ』 パンストの裂け目からショーツをずらし、まだ慣らされてないそこに突き立てられる 「やぁ、痛い…」 『すぐぐちょぐちょに濡らすくせに…』 はじめから息を切らし激しく腰を打ち付ける先生はまるで獣で…

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59 その姿が私の本能にも訴えかけてくる。 「あっ、先生… 激しい…」 『お前も嫌いじゃないやろ？ あぁ… もっとめちゃくちゃに抱きたいのに…』 「ああぁ…」 『はぁ、はぁ… お前…ここ病院やで』 手で口を塞がれながら 『お前は俺のもんやってみんなの前で叫びたいのに…』 突かれ続け…

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60 『は…っ はぁ… いつまでたってもお前はふらふらするし… 無防備で… 危機感ないし…』 上り詰めていく 「んーっ、んんー」 『勝手にいくなよ？ ちゃんと俺が誰か名前呼んで目ぇ見ていけ』 口が解放され… 「あああっ… きみたかぁ… ダメーっ…んっ」 『あっ… 出る… 受けとめろ』

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61 中に感じる熱い欲… 「やっ… 中に出しちゃダメ…」 『んっ… ん… はぁ… はっ』 一滴残らず注がれる… 先生の息が整ったころ、私の中から先生が出ていき、出されたものが内ももを伝う… 「もー先生ひどい…」 『やりすぎた？ ごめん、働きすぎておかしなったんかな(笑)』 「バカ…」

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62 『覚悟はできてるで… ちゃんと責任取るから』 「そんな風に思ってていいんですか？」 『当たり前やろ』 「もう…バカ…」 『何回バカって言うねん… ってもう行かなヤバいな…』 ＿＿ 10分くらいの出来事で、 パンストの伝線もよく見ないと分からないし、トイレで体を綺麗にして戻る。

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63 [あーおった、お前これ何センチやった？] チャートを持って近づいてくる大倉くんに、バレてなかったかな…。 「これ書いたら終わり？」 [うん、はよ書いて帰ろー] 「なんか慌ただしい誕生日やったわ…」 [え？そうやったん？ 祝ってくれる人おらんの？] 「祝ってもらう歳でもないけどね…」

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64 [愛しの先生は当直やしなー。 しゃーないから大倉さまが美味しい鍋でも食べさしたろか？] 「でも疲れてるやろ？」 [実は昨日めっちゃ美味しい出汁とってあるから、材料切って入れるだけやねん] 「大倉ほんまに料理好きやなー。いいの？ご馳走になって」 [どうせひとりで食べるつもりやったし]

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65 「ありがとー。帰ってさっとシャワーだけ浴びたら行くわ。」 二人で自転車でマンションに戻り、一度自分の部屋に戻る。 シャワーを浴びてダテ眼鏡をかけて、乾ききってない髪をタオルで拭きながら下に降りる。 [おー、てきとーに座りー] 課題を一緒にしたり、何度か来たことがあるこの部屋。

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66 「相変わらずキレイにしてるねー。なんやろ、おんなじ間取りやのに広く感じる…」 [なんかお前んちガチャガチャしてそうやもんなぁ(笑)] 「そう？横山先生にはそれが意外やって言われたけど…」 [職場だけ見てたらそう見えるんやろな(笑) だいたいお前はそんな器用なタイプちゃうからな]

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67 「分かったようなことを…」 [まぁいろいろ見てきてますからね…] 言い当てられて少し驚いた。 [もうすぐできるでー！ お前なに飲む？] 「なんか100パーのジュースがあれば…なかったら水でいいよ(笑)」 [あージュースないけど作ったるわ] 「ええよ、面倒なことせんでも…」

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68 冷蔵庫にあったリンゴを擦りおろしてくれる。 「ごめんなー、疲れてんのにいらんちから使わせて」 [こんなんで、ちからて(笑) 男の子は強いんやで] 捲られた袖からはしっかりとした二の腕が見える。 「大倉ってさー、なんか腕使うことしてんの？」 [うーん…内緒(笑)] 「はぁ？」

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69 [できた！ けど…リンゴ2個でこんだけか(笑)] 「なんかありがとー！」 [鍋もできたでー♪ 俺酒飲んでもいい？] 「もちろんもちろん。うわー美味しそー！」 [かんぱーい、おつかれー] 「おつかれさーん」 [あと、誕生日おめでとう！ もうめでたい歳ちゃうか(笑)] 「うっさいなー」

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70 そんなとき部屋着のポケットのスマホが鳴る。 [愛しの横ちゃん？] 「先生？ もう寝れるんですか？」 『おぅ。ん？お前いまどこ？なんかうるさない？』 「音楽かかってるからかな、大倉くんちなんです」 [いぇーい、鍋してまーす♪] 『はぁ？』 「ちょうど今から食べるとこなんです」

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71 「誕生日一人なのを不憫に思ってくれたみたいで…」 『ちょ… 大倉に代わって』 スピーカーにしてテーブルに置く。 [先生、愛しのエリちゃんは預かりましたよ(笑)] 『お前な…』 [無事に返してほしかったら時計下さい(笑)] 『また時計か(笑) お前ほんまにややこしいことすんなよ』

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72 [ややこしいことってなんですかー？鏡の前ですることですかー(笑)] 「アホか！」 『いやほんま真剣に！ 絶対酒だけは飲ますなよ』 [はいはい、もういいですって(笑) 言うたやないですか、頼まれてもできないって] 「蹴ったろかぁ」 『お前も分かってるな？しっかりせぇよ』 「はいはい」

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73 『もー当直のバイトやったやつ腹立つわー。 ちょ、スピーカーやめて』 「はいはい、なんですか？」 『さっきあんな感じでごめんな。お前にいろいろぶつけすぎたわ』 「先生が落ち着けるなら平気ですよ…」 『あと言えてなかったし… あの…』 「はい？」 『あれや… 誕生日おめでと…』

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74 「ありがとうございます」 電話を切ったら大倉くんが白い目で見てて… [なんかブリッコしてるお前見てたらざわざわするわ] 「してないわ！」 [せんせぇがぁなんちゃらかんちゃらでぇ、だいじょーぶですぅ] 「いただきまーす！」 [おい聞けよー！ブリッコ再現してんのに]

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75 「うわー！めっちゃおいしい！なにこれ？ なんの出汁とったん？」 [やっぱおいしいよなー？ 人に食べてもらわな分からんかったんやけどよかったー] 「教えなさいよー」 [企業秘密(笑) 俺これで店出そうかな] 「そっこーで副業してますって病院にバラしたるわ(笑)」 [へー、バラすんやー]