外科医師が麻酔中の女性患者にわいせつ行為で逮捕→起訴後2年後に公判再開、半年の審理後一審無罪判決【今後も更新予定】

まとめ「外科医師が麻酔中の女性患者にわいせつ行為で逮捕→医学クラスタが関係論文の翻訳や考察を展開」http://togetter.com/li/1017187 の続編第4弾です。2019年2月20日の判決公判で、東京地裁は無罪判決を出しましたが、東京地検が控訴する可能性があり、余談を許さない状況です。
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nao @parasite2006

また乳腺外科医の裁判の手術は1泊入院の予定で、患者は手術当日の午前中に入院したものの医師限定情報サイトm3.com の傍聴記では入院時刻不明。普通外科手術の前に行われる担当麻酔科医の術前診察twitter.com/parasite2006/s… が行われた形跡もないtwitter.com/parasite2006/s… (続く)

2019-02-23 14:52:09
nao @parasite2006

@FukuharaMaki 連載記事「がん治療の素朴な疑問」で特に印象に残ったのは、現代の外科手術における麻酔科医の役割の大きさです。medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/cance… 手術前には麻酔科医が診察して麻酔の説明を行うとともに安全に手術を受けられるかどうか評価し、手術前、手術中、手術後を通じて患者の全身状態の管理にあたる

2019-02-01 10:55:52
nao @parasite2006

@FukuharaMaki 乳腺外科医の裁判の手術は全身麻酔とはいえ入院は1泊予定。担当麻酔科医が証人として出廷し使用麻酔薬の種類を証言したものの、m3.com の傍聴記webcache.googleusercontent.com/search?q=cache… … を見る限り術前診察を行ったかは不明(行っていれば麻酔薬の副作用の幻覚の説明の好機だったでしょうに)

2019-02-01 11:16:07
nao @parasite2006

(続き)執刀した乳腺外科医は手術当日12時過ぎまでよそで外来診療した後30-40分かけて病院に移動、着替えて病室で術前診察と写真撮影webcache.googleusercontent.com/search?q=cache… 患者が手術室に入ったのは13:30 webcache.googleusercontent.com/search?q=cache… 非常に慌ただしく、術前診察で麻酔薬の副作用まで説明する余裕はなかったのだろう

2019-02-23 15:14:11
nao @parasite2006

乳腺外科医の裁判の手術で、「患者が若いから」「全身麻酔でも1泊入院の小規模な手術だから」と担当麻酔科医の術前診察が省略され、その結果麻酔薬の副作用による幻覚の可能性を説明する機会を逃していたとしたら残念。また麻酔をかける際十分量の鎮痛薬が使われていれば避けられた事態ではなかったか

2019-02-23 15:29:01
nao @parasite2006

乳腺外科医の裁判の手術が行われた病院には精神科がなかったと指摘するツイートを見かけたがtwitter.com/puremind1994/s… 欧州麻酔科学会の術後せん妄ガイドラインtwitter.com/parasite2006/s… が公表されている今、こういうのを参考にすれば精神科医のいない病院でも術後せん妄対策はとれるるのではないか

2019-02-23 16:01:31
野球しろよ情けねえ青2つ @puremind1994

他の人もたくさん言及しとるけど。術後のせん妄について、ちゃんと事前説明とか事後のケアとかできてたのか?という点は病院側に問わないとね…。 んで今病院ググったけど、ここは精神科が無いのね。リエゾン精神医学の概念があるところならせん妄ケアもちゃんとできそうだが…。

2019-02-21 01:46:17
nao @parasite2006

twitter.com/hirono_hideki/… “Postoperative delirium” (術後せん妄)とguidelineでググったら、欧州麻酔科学会が公式論文誌(2017年4月号)に無料で公表してたjournals.lww.com/ejanaesthesiol…

2019-02-23 00:42:26

@kasoken_jyouhou さんによる解説

全国科学捜査研究所(科捜研)情報 @kasoken_jouhou

乳腺外科医の無罪判決(記事1、m3.com/open/iryoIshin…)に関して、一部誤解に基づく科捜研批判が多くRTされています。それに関して科捜研側(≠捜査側)の視点から見た記事がまだ無いようなので、Q&A形式でまとめてみたいと思います。

2019-02-23 18:32:40
リンク www.m3.com 乳腺外科医裁判で無罪判決、わいせつ行為否定(2月20日17時追記)|医療維新 - m3.comの医療コラム 乳腺外科医裁判で無罪判決、わいせつ行為否定(2月20日17時追記)|医療維新|激動の医療界の動きをm3.com編集部が独自の視点で取材・発信! 69
全国科学捜査研究所(科捜研)情報 @kasoken_jouhou

なお、先に言っておきますが、無罪判決を批判するものではありません。犯罪が十分に立証されていないという判断は妥当なものだと思います。ただ、Twitterで科捜研の鑑定に関して明らかな誤解が広まっていることを憂慮し、情報を整理するものです。

2019-02-23 18:36:26
全国科学捜査研究所(科捜研)情報 @kasoken_jouhou

Q1、残資料を破棄したの? A1、記事2(m3.com/open/iryoIshin…)にある通り、胸を拭いたガーゼの半分を返却しています。つまり正しく再鑑定に配慮されています。破棄したと批判されている抽出液は、作業工程の中で生じる余分にすぎません。前処理の各工程で生じる全ての余りを保存するのは

2019-02-23 18:38:54
リンク www.m3.com 法医学者「背筋が凍る思いだ」科捜研の手法を批判|医療維新 - m3.comの医療コラム 法医学者「背筋が凍る思いだ」科捜研の手法を批判|医療維新|激動の医療界の動きをm3.com編集部が独自の視点で取材・発信!

記事全文はGoogleのキャッシュ
https://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:v9yz_Zvk_AkJ:https://www.m3.com/open/iryoIshin/article/639105/ &cd=1&hl=ja&ct=clnk&gl=jp&client=safari
で読めます。鑑定にあたった科捜研研究員が検察側証人として出廷し、「ガーゼを半分に切り、そのうち半分は警察署に返却し、残り半分を使って鑑定を行った」と説明しています。もし警察署に返却された残り半分のガーゼが適切に保管されていれば、ここからDNAを再抽出して再鑑定することは可能ですが、警察署での保管状況は要確認です(はっきり言って保証の限りではありません)。

この証人に対する弁護側の反対尋問で
「鑑定に当たっては、作業を映像等で記録していないこと、残りの抽出液は事件が起きた2016年の年末に廃棄したと思われること、その記録がないことも確認した上で、2010年の警察庁のDNA鑑定の運用に関する通達では「鑑定はなるべく資料の一部をもって行い、当該資料の残余又は鑑定後に生じた試料(府県科捜研において鑑定に使用するため資料から採取等して分離した物をいう。以下同じ。)の残余は、再鑑定に配慮し、保存すること」とある点に違反していないかと質問したところ、「解釈が違う」と答えた。」
というやりとりがあったのは、この科捜研研究員が「受け取ったガーゼを全量使ったのではなく、半分だけ鑑定に使い、残りは警察署に戻しているのだから、再鑑定にはちゃんと配慮している」と考えていたからだったことが上のツイートの説明でわかりました。また警察庁通達に「当該資料の残余『又は』鑑定後に生じた試料(本件の場合は科捜研の実験室でガーゼから抽出したDNA試料溶液がこれにあたります)」とある以上、「どっちか一方を使い切らずに残せばOKだ」と考えたふしも伺えます。

ただしこの通達は「保存すること」と書いているだけで、どこで保存するのか、いつまで保存するのかを規定していない点でザルだと言えます。科捜研研究員は「警察署に返却したガーゼの残りが警察署で保存されていればOK」と考えたのでしょうが、DNA試料を日常的に扱うライフサイエンス系研究室の感覚だと「再鑑定(再分析)に備えて試料を保存する」と言えば「鑑定(分析)にあたった実験室(の-80℃のディープフリーザーの中)でDNA試料を保管している」のが当然であり(一度抽出したDNA試料は適切に保管してありさえすれば異なる遺伝子の解析に少しずつ抜き取って繰り返し使うことができるからです。中でも患者血液から抽出した病原微生物のDNAは同じものが2度と手に入る保証がないので特に貴重で、1つ論文が書けたぐらいで捨ててしまうことはまずなく、文字通り「死守」しています)、弁護団がDNA鑑定についてレクチャーを受けた大学の法医学研究室でも同様です。この感覚の違いが、反対尋問に対する「解釈が違う」という反応につながったのでしょう。

全国科学捜査研究所(科捜研)情報 @kasoken_jouhou

現実的でないでしょう。また、不安定な状態では分解を受けるなど、保存にも限界があります。とはいえ、今後は記事3(diamond.jp/articles/-/194…)(良い記事ですね!)にあるような、保存のルール作りが国に求められるでしょう。

2019-02-23 18:40:01
リンク ダイヤモンド・オンライン 手術後に胸なめた罪に問われた医師に無罪判決、問われた鑑定試料の保存 2016年、東京都内の病院で乳房の手術を担当した医師(被告人)が、当該女性患者から準強制わいせつ罪で訴えられ、検察から懲役3年と求刑された事件は、今週2月20日、無罪判決となった。裁判所はどのように判断したのか。 3 users 152
全国科学捜査研究所(科捜研)情報 @kasoken_jouhou

Q2、DNAの量が問題になってるのに詳しく記録されてないんだけど? A2、記事2にて「『DNAの量が問題になるという認識はあったのか』と質問。科捜研研究員は『なかった』と答えた。」とあり、「検査において推奨されるDNA1ngになるよう0.6µLを使い2回行った。」とあることから、

2019-02-23 18:47:45
全国科学捜査研究所(科捜研)情報 @kasoken_jouhou

DNAの定量は鑑定の目的ではなく、最適なDNA量でPCR反応を行うための前段階としてDNA量を測定したにすぎません。記事4(diamond.jp/articles/-/190…)にも同様の記載があります。つまり、定量の値にはそもそもその程度の意味しかなく、後にその値を捜査側が使おうとしたということでしょう。

2019-02-23 18:49:22
リンク ダイヤモンド・オンライン 乳腺外科医の「わいせつ事件」で求刑、医療現場悩ます麻酔の幻覚 2016年、患者から手術直後のできごとにおいて準強制わいせつ罪で訴えられた乳腺外科医がいる。一昨年、逮捕され、105日間の拘留後、起訴され、昨年、裁判が13回にわたって開かれた。1月8日、検察側の3年の求刑があった。 1 user 38
全国科学捜査研究所(科捜研)情報 @kasoken_jouhou

Q3、舐めたことを証明するために鑑定したんじゃないの? A3、記事5(fnn.jp/posts/00424190…)によると、科捜研の研究員は必ずしも事件の詳細を聞くわけではないとのこと。1日10件も受け取って鑑定するとなればそれも当然でしょう。舐めたことを証明しようとしたのはあくまで捜査側であり、

2019-02-23 18:59:34
リンク FNN.jpプライムオンライン 「科捜研」は本当に現場に行く? 知られざる科学捜査の世界 - FNN.jpプライムオンライン FNN.jp編集部 科捜研に入るには…?理系しかダメ?そんな疑問を解決! 事件の背景は詳しく知らない。求められるのは“冷静な鑑定” 何がきっかけ?原作者は、科捜研の研究員からマンガ家へ転身 カソウケン 1 user 9
全国科学捜査研究所(科捜研)情報 @kasoken_jouhou

捜査員が採取した資料について、鑑定依頼に基づいて科捜研が唾液とDNA型の鑑定を行った、数あるルーチン的な鑑定の1つにすぎないでしょう。法廷においても「唾液の付着は舐めたことによる」という"解釈"は、科捜研の研究員ではなく、他の検察側証人により行われているのもそのためでしょう。(記事2)

2019-02-23 19:06:15

実際にこの証言を行ったのは、科捜研研究員と同じ日に検察側証人として出廷した元科捜研在職の研究者(薬剤師資格あり)でした。

全国科学捜査研究所(科捜研)情報 @kasoken_jouhou

Q4、ボールペン使わないの?写真撮らないの? A4、私は実験ノートはボールペンで書くように習いました。もちろんそうするべきでしょう。写真もあるに越したことはないと思いますが、両手を使って作業しながら自分で写真を撮るのは不可能なので、必要な写真の検討と、人員等体制の強化が必要でしょう。

2019-02-23 19:16:36
全国科学捜査研究所(科捜研)情報 @kasoken_jouhou

とりあえず以上ですが、科捜研の鑑定について「『検査者としての誠実さに疑念がある』と指摘しつつ、『直ちに検査結果が信用できないとも断じがたい』」(記事1)という裁判官の判断は妥当なように思えます。ルールや体制については今後改善されていくことが期待されます。

2019-02-23 19:20:39
全国科学捜査研究所(科捜研)情報 @kasoken_jouhou

ところで、(現状裁判で証拠として認められていないためか)裁判には出てきませんが、おそらく行われているであろうポリグラフ検査の結果が気になりますね。こういった密室の事件では被疑者の認識を見るポリグラフ検査が大きな拠り所となると思います。

2019-02-23 19:25:48
DEN @den00222222

@kasoken_jouhou 失礼致します。臨床検査技師です。アミラーゼ活性測定についてネガティヴコントロール、ポジティブコントロールを取っていなかったというのは本当なのでしょうか?

2019-02-24 01:45:30
全国科学捜査研究所(科捜研)情報 @kasoken_jouhou

@den00222222 存じ上げません。ただし、 m3.com/open/iryoIshin… この記事を読む限り、少なくとも採取部位の違いによるブランクはそもそも採取されていなさそうなので、できてもガーゼのブランクまででしょう。

2019-02-24 13:43:26
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