TSSP今日と明日の地球のために知っておきたいエピソード/ベネズエラその6/ダン・コバリック、ベネズエラとアメリカ帝国主義を語る/（必読！）Dan Kovalik lecture on Venezuela and Empire QQ&indから全訳

The Sun Snorer Press @taiyonoibiki

⑫ダン：ダン：そうですか。見てください。この会場にはこんなにたくさんの人がいるのに、手をあげたのはたった一人です。 実は、天安門事件が起きた同じ年の1989年、ベネズエラの首都カラカスで、ある事件が起こりました。そこで大規模な抗議デモがあったのです。

The Sun Snorer Press @taiyonoibiki

⑬ダン：それはちょうど今、フランスで起きている＜黄色いベスト運動＞みたいな感じのデモでした。我慢に我慢を重ねて、ついに我慢の限界を超えた人々が起こしたデモでした。特に石油価格の高騰で生活に直接大打撃を受けた貧しい人々がデモの中心をなしていました。

The Sun Snorer Press @taiyonoibiki

⑭そこへ完全重装備の軍がやってきて、そのデモに対応しました。何をしたのかというと、推定300から3000人のデモ参加者を射殺したのです。しかし、不思議なことに、こちらの事件については誰も知らないのです。聞いたことすらないのです。もちろん、25周年記念追悼もありません。

The Sun Snorer Press @taiyonoibiki

⑮ここに来ているほとんど人にとって、カラカーゾ事件は存在すらしなかったのです。

The Sun Snorer Press @taiyonoibiki

⑯興味深いことは、天安門とカラカスの二つの事件は同じ年に起こっていて、犠牲者数の規模も同じです。しかし、中国の人口は当時すでに数十億だtったし、ベネズエラは3000万人に足りませんでした。つまり、人口比からいえば、とてつもない数の人がカラカスで殺されたことになるのです。

The Sun Snorer Press @taiyonoibiki

⑰さらにこの二つの事件が変えたものはなんだったでしょうか。中国で天安門事件は何を変えましたか？何も変わりませんでした。単に抗議した側が完全に弾圧され、政権がそのまま続行しただけです。以前と少しも変わらないままで。

The Sun Snorer Press @taiyonoibiki

⑱では、ベネズエラのカラカーゾ事件はどうでしょうか？フーゴ・チャベスが現れました。1989年はベネズエラにとって、それはまさにボリビア革命元年だったのです。そして10年後、フーゴ・チャベスは大統領になりました。 pic.twitter.com/A1SAWF1iR2

拡大

The Sun Snorer Press @taiyonoibiki

⑲なぜなら、ベネズエラの人々が「弾圧はもうごめんだ」と判断し、「貧乏はもうごめんだ」と判断し、彼らが余儀なくされているその経済的不公平に対して自分からノーを突きつけたからです。

The Sun Snorer Press @taiyonoibiki

⑳ダン：すると二つの事件を歴史的に評価しようとしたときに、ベネズエラの事件の方がはるかに歴史的画期的意味を持っていることがわかると思います。それにもかかわらず、私たちはそれを知らない。まったく知らない。

The Sun Snorer Press @taiyonoibiki

㉑なぜなら、あのとき、カラカスで市民虐殺を実行した張本人たちは実はアメリカ合衆国の大の仲良しだったからです。そして、お友だちがやったこの虐殺の結果についてアメリカは満足の意向すら示したのでした。どうしてかというと、私たちがベネズエラの石油から利益を得ているからです。

The Sun Snorer Press @taiyonoibiki

㉒そこへ、とつぜん選挙でチャベスが大統領になりました。そして石油からの利益をベネズエラの人々のために使い始めたのです。それがアメリカには我慢できませんでした。

The Sun Snorer Press @taiyonoibiki

㉓ダン：そこで、これら事件、ベネズエラとフランス、ベネズエラと中国を比較してみてわかることは、すでにノーム・チョムスキーとエドワード・ハーマンが書いたように、犠牲者には＜価値ある犠牲者＞と＜価値なき犠牲者＞の二種類があるということなのだと思います。

The Sun Snorer Press @taiyonoibiki

㉔言い換えれば、私たちが嫌いな政府、例えば中国によって弾圧され、拷問され、殺された犠牲者は＜価値ある犠牲者＞です。彼らについていうと、それは世界的大事件として毎日ニュースに取り上げられて私たちの知るところとなり、深刻に議論され、哀悼される価値があるのです。

The Sun Snorer Press @taiyonoibiki

㉕ダン：それに対し、私たちの好きな政府が同じことをした場合は、たとえ、どんなに弾圧しようが、拷問しようが、殺そうが、その犠牲者はみな、気づかれる価値もないし、議論される価値もないし、哀悼される価値もない犠牲者、あるいはそんな犠牲者などもともと存在しないのだということになるのです。

The Sun Snorer Press @taiyonoibiki

㉖ダン：もちろん、アメリカやその同盟国自身が同じことをした場合も、例えばカナダが拷問し、殺した犠牲者についても、彼らは同様に＜価値のない犠牲者＞だということになるでしょう。

The Sun Snorer Press @taiyonoibiki

㉗ダン：これは、気づかれたら非常に不都合な真実です。それゆえ、私たちの目に触れさせないための大規模な工作がいつも行われているわけです。

The Sun Snorer Press @taiyonoibiki

㉘ダン：このプロパガンダの構造が作動するとどういうことになるのでしょうか？ベネズエラのような私たちが嫌いな政府の場合には、それがレジーム・チェンジの道具として作動することになるのではないでしょうか。

The Sun Snorer Press @taiyonoibiki

㉙ダン：このごろ毎日のように報道されるのはベネズエラのことばかりで、その同じ地域の国々のことについてはなぜかまったく報道されません。そして、その報道は極端に一方に偏ったものであり、しかもどのメディアを見てもまったく同じことを繰り返しています。

The Sun Snorer Press @taiyonoibiki

㉚ダン：そこで報道されるのは、私たちが嫌っている政府を私たちと同じように嫌ってくれている人々の声だけであって、好きな人々の声の方は完全に無視されているのです。

The Sun Snorer Press @taiyonoibiki

㉛ダン：昨年の5月、私はベネズエラにいて、選挙の監視をしていました。ニコラス・マドゥローが大統領に選ばれた選挙でした。

The Sun Snorer Press @taiyonoibiki

㉜ダン：それは、かつて「ベネズエラの選挙は世界で最も厳正公平な選挙である」と、ジミー・カーターが太鼓判を押した選挙であり、また私自身も実際に監視してみて、その結果、彼と同じ見解を持つようになりました。つまり、その厳正公平な選挙でニコラス・マドゥローは大統領に選ばれたのです。 pic.twitter.com/d63PAIffn7

拡大

The Sun Snorer Press @taiyonoibiki

㉝ダン：マドゥローは67％を得票し、それは600万人以上の人がマドゥローに投票したことを意味しています。本当なら、こうしたことの全てが報道されるべき重要な事実なのではないでしょうか？それにもかかわらず、メディアは一切報道しません。

The Sun Snorer Press @taiyonoibiki

㉞ダン：つまり、私たちは病的に非常に偏った情報にどっぷり浸かっているうちにベネズエラに悪い奴がいると頭から信じ込むようになる。そして、それに対してなんとかしなければと思い込むようになる。なんとかって何？たぶん武力干渉のことなのではないでしょうか。そして今それが起こっているのです。

The Sun Snorer Press @taiyonoibiki

㉟ダン：ところで、ベネズエラに国境を接する隣国でコロンビアという国があります。皆さんはコロンビアのことなんてほとんど聞いたこともないでしょう。さて、このコロンビアでは、驚くべきことに、世界最大規模の数の人が住む場所から追い出されています。

The Sun Snorer Press @taiyonoibiki

㊱その数はシリアよりも多く、コロンビアでは、700万人以上の人々が住む場所から追い出されているのです。そのほとんどが圧倒的にアフリカ系コロンビア人、そしてインディジネス（現地の）・ピーポーです。コロンビア政府軍や民兵殺人部隊によって、住む場所を追われているのです。