「竹筒シュノーケル」はどこからきた?(19/04/02 23時半頃更新、一段落しました)

「忍者 水遁」で画像検索すると出てくる「竹筒をシュノーケルのようにして使う」というビジュアルは、いつ・どこから発生したのか? を追うタイムラインです(4/2 一段落しました)
忍術 竹筒シュノーケル シュノーケル 忍者 水遁
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ざっくりまとめ(19/04/02 23:30頃)
  • 竹筒シュノーケルとそれに準ずるものに関する記述自体は意外と歴史がある(最古で1681?)
  • どれか1作品がきっかけで爆発的に認知度が上がったわけではなさそう
  • 現代の認知度は、
    古い資料に出てくる (信憑性は置いておいて)
    →それを参考に、戦後に増えた忍者作品で出てくる
    →「〇〇のひみつ」など、学校の図書室で読めるような解説本で取り上げる←ここで結構底上げ
    →古い資料、古い漫画、新しい資料、新しい漫画…が混ざって今に至っている印象(私見です)

■現時点で確認できた最古の「情報」
伊藤銀月「現代人の忍術」(S12/1937)
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1109174/76
「二尺ばかりの細い竹管」「煙管の羅宇」(羅宇=煙管の胴部分で、主に竹製)をくわえて水に入るという記述がある
※現物確認できてませんが「正忍記」(1681)が本当の最古かも
http://www.igaportal.co.jp/?page_id=1748

■現時点で確認できた最古の「ビジュアル」
藤田西湖「忍術とは?」(S13/1938) 52P 忍び泳ぎ
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1028804
「竹筒」「竹筒をくわえて泳ぐ姿」の絵
※S11/1936の同著「忍術秘録」の流用かも(未確認)


色々なコメントや情報提供ありがとうございました!
この疑問も3日めになって大分疑問がスッキリしてきた感があるのでまとめ更新は一旦これで終了しますが、引き続き
・↑より前の資料
・竹筒シュノーケルが出てくる漫画や映像作品
をご存知の方がいらっしゃいましたら教えてください!

発端の記事
パンタポルタ @phantaporta

ファンタジー系情報メディア「パンタポルタ」の公式アカウント。ぱん太が日々のファンタジー情報をお届けするよ。毎朝7時ごろに記事を配信!

https://t.co/fXs3CAIXPH
パンタポルタ @phantaporta
今日は1コマ漫画「水遁の術」が公開されたよ! 忍法水遁の術ッ と叫んで竹筒シュノーケルで水中移動するのかと思いきや、石を投げて逃げるだけの逃げスキルだった……。 ▽詳しくは記事を読んでね phantaporta.com/2019/03/blog-p… pic.twitter.com/Wvwx4Tk8tg
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リンク パンタポルタ パンタポルタ: 【1コマ漫画】水遁の術=ただの石投げ? 【1コマ漫画】水遁の術=ただの石投げ?,

私(緒方)はファンタジー系情報メディア「パンタポルタ」で1枚漫画などを描いています。
この「水遁の術」もその中の1記事だったのですが、急にあることが気になり始めた。

緒方裕梨 @colornix

おがたゆうりです。イラストやマンガやデザインを制作してる人です。ご依頼承ります◆絵とゲーム(主にswitch/VR/アナログゲーム)と鳥の話が多めです◆FANBOX https://t.co/FQaasbzukh ◆skeb https://t.co/lkVZLkpEcG

https://t.co/BadMyUNXnt
緒方裕梨 @colornix
【1コマ漫画】水遁の術=ただの石投げ? phantaporta.com/2019/03/blog-p… 今月後半の活動報告記事を準備しながら、第2週で取り上げた水遁の術の竹筒シュノーケルについて考えていた。 そもそも竹筒シュノーケルはどこから発生した絵面なんだろう? pic.twitter.com/BKkE6cs3jK
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緒方裕梨 @colornix
っていうか背泳ぎ、首に負担のない角度と泳ぎ方考えたらこれになったんだけど、今考えたらこれ竹筒シュノーケル付ける必要すらないじゃん。普通に息できるわ。
COBRA @ns_torg
これでバチャバチャ移動したら敵からバレますがなW 移動する間は息を止めて、息継ぎは水草の蔭から酸素補給して、また移動する技法とか? 水中に潜む用途なら水中移動する必要ない。 まあ、絶対にリアルではやってないだろうけどW 隠れて息継ぎするだけならシュノーケル要らないし。 twitter.com/colornix/statu…
緒方裕梨 @colornix
盛大にバレますね! そりゃ1コマ漫画の通りに石投げて陽動したほうがいいわっていう。 なのにどうしてこういうイメージがついたのかなーっていうのがこの絵の出発点でした。この他竹筒をうまく使う方法はないかと考えたけど無理だったよ… twitter.com/ns_torg/status…
マルコ @revena_tw
服の問題は ・裸 ・とりあえず水辺だけ渡れば安全確保できるなら着替え でなんとか…… シュノーケルに水が入るのは今でも同じだから、吹き出せるはず? twitter.com/colornix/statu…
緒方裕梨 @colornix
早脱ぎ早着替え…(ルパンダイブを思い出しつつ) シュノーケリングはやったことないので感覚がわからないんですが、割と簡単に出せるものなんです?
演出技術から考える
COBRA @ns_torg

「いるさっ!ここにひとりな!」 TRPG垢。CD&DオンセDMやってますhttps://t.co/vd6oio5cni TORG企業戦争ルールを現役で使う多元宇宙唯一のGM 。TORG忍殺再現もhttps://t.co/FKOCQQ92WL

http://t.co/tXVoMkJNWs
COBRA @ns_torg
@colornix 竹シュノーケル多分に映画演出が魁だと思うんですよねー。 舞台では表現しにくい&映えないし、 巻物や浮世絵とかで忍者の水中描写とかも考えづらいかなーと。
緒方裕梨 @colornix
@ns_torg 演出のことを考えると映画は確かに怪しいですね、時代劇全盛期は忍者モノも多かったみたいですし。 浮世絵で忍者といえば児雷也とかですが、あの格好で水に潜ってる姿は全然想像できないですもんね…あとは北斎漫画に黒ずくめの忍者の図があるっぽいですが水遁は不明でした。
緒方裕梨 @colornix
北斎漫画が国立国会図書館デジタルコレクションに収録されてたのでぱらぱら見てる。途中まで見て、画像検索の時点で確認してた黒ずくめの忍者は見つけたけど、忍者そのものがそれ以外見つからぬ…

※このあと収録されている全15巻を確認しましたが、見つかりませんでした

緒方裕梨 @colornix
@ns_torg と、調べてるうちに漫画では割と古い竹筒描写を見つけられました。 「忍法十番勝負」(1964連載開始) 竹筒の口の上に小石を乗っけて妨害してました (´・ω・`) 画像検索の結果なのでアレですが、Amazonに取り扱いあったので買ってみようかなあ(竹筒の話を置いても面白そうですし)
COBRA @ns_torg
@colornix マンガ表現の方が先なのかもしれません。 1921年の活動写真をあたってみたのですが、 歌舞伎の名残のある演技や立ち回りなので、水中アクションシーンやスタントみたいなのは戦後かも?と。 youtu.be/jvbtVCCFQkk
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緒方裕梨 @colornix
@ns_torg おわー、すごい、こういうのも見られるとは…! 蝦蟇を召喚(変身?)したり消えたり、映像ならではの表現が入ってますが、殺陣はわかりやすく歌舞伎っぽくて今のと全然違いますね。 漫画やイラスト表現の方面ももうちょっと探してみますー
COBRA @ns_torg
忍者の水遁術で竹シュノーケルが何処から来たのか? 興味持ったので探してみた。 「マンガの中のギャグが元だった可能性」仮説から、 杉浦茂の線を当たってみたが、今の所見つけられず。 comicpark.net/readcomic/inde…
絵面から考える
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コメント

kartis56 @kartis56 2019年4月1日
侵入するような家屋敷の水辺にある竹筒というと、ししおどし?
signal9.jp @Signal9J 2019年4月1日
本文中にもあるけど、伊藤銀月の忍術物の著作(『忍術の極意』『現代人の忍術』etc)は、講談本超能力的な忍法ではなく、技術としての忍術という見方に関しての後年への影響は大きかったと思う。大半がNDLで読めるのでお勧め。
らくしぃ @x891rksy 2019年4月1日
石を置いて妨害してるってことはその時点である程度メジャーな表現である可能性が高いようなそうでもないような
nekosencho @Neko_Sencho 2019年4月1日
〇遁の術ってのは「〇を使った術」みたいな話なので、物を投げて水音立てるのでも、何らかの方法で水中に潜むのでも、水が絡めば水遁の術でOKです。 どれか一つだけが水遁の術というわけではありません
nekosencho @Neko_Sencho 2019年4月1日
ただ、「シュノーケル」って、潜水艦や戦車とかの機械ものはともかく、人間がつけるものでそう長いのないですよね、だいたい頭よりちょっと上程度です。 実はあんまり人間が下にもぐってると、水圧で息ができないんですわ。 仮に竹の棒でやるなら、あおむけに寝た状態で短い棒を出すくらいが限界かと
CD @cleardice 2019年4月1日
「サスケ」だと竹じゃなくて葦だった気がする
nekosencho @Neko_Sencho 2019年4月1日
だからまあ、普通に考えると夜間など見通しの聞かない状態でないとすぐ見つかる&体が浮き上がるのどうしようってなるので、リアルに考えると「そんなことしねえよ」になるんじゃないですかね、あるいは非常手段。 ニンジャのファンタジーとしてはいい演出だと思いますけど
緒方裕梨 @colornix 2019年4月1日
まとめを更新しました。 2日めのツイート追加と、色を付けました。作品・書籍名は青字です。
緒方裕梨 @colornix 2019年4月1日
x891rksy >石を置いて妨害してるってことはその時点である程度メジャーな表現である可能性 まさにそう思います。なので探しているんですが、見つけた2つめも妨害されてて眉間にシワが寄りました。もう漫画通読して探すしかない…!
緒方裕梨 @colornix 2019年4月1日
cleardice 葦ですか!? 言われてみれば細いような…後日現物を手にした時に改めて確認したいと思います。
signal9.jp @Signal9J 2019年4月1日
ちなみに伊藤銀月「現代人の忍術」(昭12)の「水遁の術」の項には「二尺ばかりの細い竹管」で息継ぎをする、という話が出ている。 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1109174/76
緒方裕梨 @colornix 2019年4月1日
まとめを更新しました。頂いた情報を掲載したり、暫定まとめを作りました。竹筒使ってる漫画をご存知の方はぜひ教えてください…!(できれば収録巻まで)
山吹色のかすてーら @sir_manmos 2019年4月2日
kartis56 鹿威しは筒が貫通していないからこそ、あの動作になります。
山吹色のかすてーら @sir_manmos 2019年4月2日
sir_manmos あと、あの太さはくわえられない。
16TONS@最近ゲームやってねえ @moonintears16t 2019年4月2日
え?水遁って水を浮かせて操る術やろ?ナルトと忍殺で見たで。
しょーた @shota243 2019年4月2日
小麦粉を練った生地を小さく丸めて…
ぱんどら @kopandacco 2019年4月2日
忍者Lv15で壱を習得、弐はLv40、参はメリポ。消費型アイテム「水鉄砲」を用い、相手に水属性の魔法ダメージを与え、同時に雷耐性を下げる。(FF11脳
signal9.jp @Signal9J 2019年4月2日
まあ、元祖的な意味だと元々の忍術書にも記載があるようです。私は未見ですが、1681年(天和元年)に紀州藩軍学者の名取正澄によって書かれた忍術書「正忍記」には竹筒を用いて息をし、潜水すると書かれているそうな。「絵」になったという括りだとどうでしょうねぇ…大正時代の立川文庫あたりの挿絵とかかな? http://www.igaportal.co.jp/?page_id=1748
kaworu @KaworuKaworuel 2019年4月2日
Signal9J シュノーケルで呼吸可能な限界が60cm位らしいので実験したんですかね。
signal9.jp @Signal9J 2019年4月2日
KaworuKaworuel 「管で呼吸できんじゃね?」というのは誰しも考えることではあると思います。かくいう私も子供の頃、風呂場で塩ビ管で試して溺れかかった事がwww
緒方裕梨 @colornix 2019年4月2日
Signal9J そのページの水蜘蛛の絵、「忍術秘録」が国会図書館のネット公開になかったので確認出来ていないのですが、同じく藤田西湖の「忍術とは?」(http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1028804)に掲載されているのと同じですね。次のページでは竹筒と竹筒をくわえて泳ぐ図も載ってました…! 「忍術秘録」の方が2年前に出てるようなので、どれもそこからの流用でしょうか。
signal9.jp @Signal9J 2019年4月2日
colornix 藤田西湖の著作は先行した伊藤銀月始めあちこちからの引用と、おそらくは自分の創作も混じってますから、史料的信頼性では?ですが、ポピュラーではあったので、漫画などの創作への影響はあったかもしれないですね。
緒方裕梨 @colornix 2019年4月2日
Signal9J ありがとうございます。「ポピュラーではあった」というのは今回の疑問の中ではかなり重要です!(ビジュアルイメージが出てきたのはいつどこからか、あとそれが広く認知されたのは何がきっかけか?)//それと、立川文庫の挿絵は少なくとも「霧隠才蔵」にはありませんでした(斜め読みではありますが本文にも見つけられず)
緒方裕梨 @colornix 2019年4月2日
まとめを更新しました。コメントや情報提供ありがとうございました! 自分の中で大分疑問がスッキリした感じがするので、まとめは一段落とさせていただきます。 …とはいえ漫画方面が全然追いかけられていないので、後日読んだ時に何か見つけたら追記します。
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