『令和』解説

皆様の『令和』解説。その他。
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星崎連維@C103_D2東ニ27b @rennstars

しかし令和の令を"auspicious"転じてラテン語"Auspicium"とするなら、和は何かと考えるに「気淑風和」は穏やかな晴朗=英語で敬称にも使われる"Serene"、転じて我がヴェネツィア共和国の雅号"Serenissima"ではないか!聖マルコ万歳!という結論に達した共和国の忠実な下僕w Auspicium et Serenissium!

2019-04-01 19:40:20

 

酢酸の人 @Kazeyomimaaya

#令和 令和の書、書かれた方は茂住修身さんという方らしい。はっきり分かるけど、この方は唐の時代の楷書を良く学んでいる方で、唐の時代の書風を活かしつつ、このスペースに、この二文字を上手くまとめる、ということを極めて高レベルでやってのけている。せっかくなので軽く解説してみる。 pic.twitter.com/kSpmJ6wJ50

2019-04-01 21:44:27
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酢酸の人 @Kazeyomimaaya

こういう本があってですね、これで「令」と「和」を見てみる。 pic.twitter.com/kCZoa0Dlu0

2019-04-01 21:45:23
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酢酸の人 @Kazeyomimaaya

まずは令。特に造形が近いのは、このアップの一字だと思う。 pic.twitter.com/Toqdlh5le7

2019-04-01 21:46:31
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酢酸の人 @Kazeyomimaaya

次に和。造形が近い一字も。先ほどの「令」とともに、これは唐の時代の書なのだ。 pic.twitter.com/QnWJ9LcNO6

2019-04-01 21:47:52
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酢酸の人 @Kazeyomimaaya

で、こんな風に唐の時代の書風に近い訳だけど、それだけではない。一枚目を見て「上手い」とは思うだろうけど、二枚目で示したように、これ、造形が緻密に計算されつくされているのだ。 pic.twitter.com/cVPqLDFv3F

2019-04-01 21:50:53
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酢酸の人 @Kazeyomimaaya

そして、この「令」を書いたのは唐の欧陽詢という人なのだけど、彼は太宗皇帝に仕えた人間である。そして太宗皇帝は、王義之の書をこよなく愛し、その書を集め、その書を配下に学ばせ、模倣させていた。王義之の代表作「蘭亭序」は人類史上最高の書だと言われている。そして、その「蘭亭序」は…… pic.twitter.com/sBC2HBzKOk

2019-04-01 21:56:00
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酢酸の人 @Kazeyomimaaya

togetter.com/li/1333750 ←とかでも書かれているけど、万葉集の「令和」の、さらなる引用元なのである。 つまり、「令和」という言葉は蘭亭序を含む中国の古典の系譜に属しており、同時に、この「令和の書」も、蘭亭序を書いた王義之の書法の系譜を受けて構成されている、ということになる。

2019-04-01 21:59:54
酢酸の人 @Kazeyomimaaya

僕も「令和」を、お習字みたいな感じで書いてみた( twitter.com/Kazeyomimaaya/… )し、習字としては割と上手だと評価されるものになってると思うけど、オリジナルの「令和の書」は、こんな風に「なんとなく上手く見える習字」とは全く違う、格のあるものなのだ。

2019-04-01 22:04:23
酢酸の人 @Kazeyomimaaya

という訳で、ポイントは ・「令和の書」めっちゃ達筆 ・実は単に上手く見えるだけでなく計算しつくされた造形 ・「令和」という言葉も、この書も、王羲之の系譜を受けている。ちなみに蘭亭序は西暦353年。 ・それはそれとして僕も中々うまいでしょ? わはは。 という事でした! ちゃんちゃん。

2019-04-01 22:09:53

 

加藤徹(KATO Toru) @katotoru1963

新元号「令和」を「脱中国」と評する向きもあるが、歴史的に見ると、日本の元号のコンセプトは、最初の「大化」からずっと「脱中国」である。独自の元号を立てるのは、中国と対等の独立国であることを宣言することに等しいからだ。中国の周辺国で独自の元号を立てられなかった国は、多い。

2019-04-02 01:01:49
加藤徹(KATO Toru) @katotoru1963

(続き)時代は変わり、元号を使い続けているのが日本だけになって久しい。元号を使う意味付けは変わった。新元号「令和」の出典は日本の古典『万葉集』だが、漢文の部分は中国人も意味を理解して共感できる。この意味で、「令和」は一部の日本人が思うほど「脱中国」ではない。

2019-04-02 01:17:43
加藤徹(KATO Toru) @katotoru1963

(続き)「令和」の出典である『万葉集』の漢文の序文を最後まで読んでほしい。「漢詩にも落梅を詠んだ作品がある。昔の中国人も今の日本人も同じ人間だ。ぜひ、私たちの国の言葉で、この庭の梅を題材に、感動を詠んでみようじゃないか」という万葉人(まんようびと)の心は、おおらかだ。

2019-04-02 01:45:01
加藤徹(KATO Toru) @katotoru1963

(続き)「令和」の出典『万葉集』の漢文の序文の主旨は、偏狭なナショナリズムとも、軽薄な外国崇拝とも全然違う。もっと健康的で、おおらかな感じがする。いにしえの万葉人も、今の私たちも、同じ人間だ。せっかく「令和」という元号を使うなら、ご先祖様のおおらかな心も共有したい。

2019-04-02 01:55:30

 

すんすけ @tyuusyo

まとめます。 1,令和の出典は万葉集の梅花の歌だが、梅花の歌に影響を与えたものとして先学は王羲之・張衡・杜審言などをあげていた。(契沖『万葉代匠記』) 2,ところがMr.ナイフなる者が「張衡」だと言いはった。 3、その理由は「張衡は安帝を批判したアベガーの大先輩だ」と思い込んだから

2019-04-03 00:34:31
すんすけ @tyuusyo

4,これにころっと騙されたのが左派の皆さん(誰も裏とりをしなかった) 5,実は張衡が帰田賦で批判したのは「順帝」 6,更に張衡は実は法律を制定して野党的な反政府人士(奸党)を取り締まった人 まぁこれに懲りて読書されたほうが宜しいかと存ずる

2019-04-03 00:40:28
すんすけ @tyuusyo

Mr.ナイフちゃんにもう一つ教えてあげるとね、張衡にはもっと奥の出典があるんだけど、まぁそれは前々から私が言っているように文選李善注に書いてあるからそれを見なさいとだけ言っておく。宿題ですね。 文選李善注も後漢書も読まぬやつが知識人づらをするからこうなるのだ。分かったか。

2019-04-03 00:42:51
すんすけ @tyuusyo

契沖『万葉代匠記』では一番始めに王羲之の影響を指摘しているんですね。だから張衡だと言い出した人が出てきて変だなあと思った。小島毅パイセンは朝日で「蘭亭」と断言していますがそれが普通です。

2019-04-03 00:45:21
すんすけ @tyuusyo

ロバート・キャンベルさんの「漢籍を包摂した出典」というコメントが一番穏当だと思う。小島パイセン(母校の研究所のパイセンなのよ)はちとから過ぎますな。まあ普通は蘭亭の序だね、そだねーで終わる。張衡も出典だけどアシストだよなぁ。シュートしてるのは王羲之だろう。

2019-04-03 00:50:40
すんすけ @tyuusyo

蘭亭序が出典のサブだとして恥ずかしいことはどこにもない。なにしろ蘭亭序の最善本という説がある「定武本」のよい拓本は日本の東京国立博物館の所蔵ですから日本の古典と言ってもいい。 中国政府が誇ってる蘭亭序の模本は日本にあるものより質が悪い。後世の加筆か偽作という人もあるくらいです。

2019-04-03 00:55:59
すんすけ @tyuusyo

蘭亭序の本来の姿を復元したければ空海の書を見よ、という書家もいるくらいで、中国では王羲之の本来の書は既に消えているんですね(そもそも原本がなくなっている)。

2019-04-03 00:57:24