「国の借金」を「返す」、「国債」を「返済する」とは、実態的にどういう意味なのかについて

「国債」の「返済」とは、国債→ベースマネーの交換を意味するにすぎない。そして政府・中央銀行は、経済が必要とするベースマネーが適宜供給されるように調節する。 そして通貨は政府負債として、税によって償還され、消滅する。「政府負債を償還する」ということは、「通貨を税によって回収・破壊する」ということである。
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望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@unemployedecono 国債自体は、現金に変換する(現金を交付する)ことしか約束していないので、国債の履行を政府負債(国債+ベースマネー)の完全な償還と混同することこそミスリーディングだと思います。 租税と直接的に接続されているのは、あくまでベースマネーであって、国債とは間接的関係しかないことは重要です。

2019-04-10 11:49:52
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@unemployedecono ここでも国債を定期預金として類比していることが効いてて、定期預金を満了、ないし解約した場合、それは定期預金の「履行」になるわけですけれども、だからといってそれは当座預金などに「変換」されるだけであって、銀行の負債が全体で減少することはないわけです。これは政府でも同じ。

2019-04-10 11:52:42
unemployed economics @unemployedecono

@motidukinoyoru いやいや、「国債の履行」と「政府債務の償還」は同じでしょう。 中央銀行が国債を購入しても国債の履行にはならず、国債の所有権が中央銀行に移るだけです。 それを「国の借金を返す」「国債を返済する」と表現したら、さすがに駄目でしょう。

2019-04-10 18:12:08
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@unemployedecono 政府の負債構成は、(租税貨幣論も踏まえて)統合政府、すなわち中央銀行+政府で評価しなくてはならないわけです。 この場合、中央銀行と政府の間の貸借は相殺されて、(帳簿上はともかく)経済上は意味のないものになる。 非政府部門(統合政府以外)が保有する政府負債の状況だけが重要になるわけです。

2019-04-10 18:15:43
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@unemployedecono 国債を何らかの形で履行する、つまり国債の代わりに現金を交付するというのは、統合政府レベルで見ると、国債(政府負債)が現金(こちらも政府負債)に等価に置換されるに過ぎなくなるわけです。

2019-04-10 18:17:09
unemployed economics @unemployedecono

@motidukinoyoru 「統合政府レベルで見れば相殺される」と「国の借金を返す」「国債を返済する」では、全く意味が違うではないですか。 というか、中央銀行が国債を買えば問題ないというのであれば、やっぱり高橋洋一教授と言っていることが同じだと思うのですが。

2019-04-10 20:34:43
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@unemployedecono 「中央銀行が国債を買えば問題ない」とは言っていませんよ。 そもそも「問題」とは何? とも思いますが、少なくとも、「中央銀行によって、国債を現金に変換する」あるいは「国債の満期にあたって、必要な現金を中央銀行が随時供給する」場合、統合政府の負債残高は変化しない(もちろん減らない)。

2019-04-11 06:20:46
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@unemployedecono 民間が保有する国債が満期を迎え、その分の現金を随時中央銀行が供給する場合も(これは定期預金のアナロジーで行くと、定期預金の満了にあたる)、民間が保有する国債を中央銀行が買いオペした場合も(これは定期預金のアナロジーで行くと、定期預金の解約にあたる)、「国債」は「履行」されている。

2019-04-11 06:24:19
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@unemployedecono しかし、定期預金が満了・解約された際、定期預金から当座預金・普通預金への振替が発生するだけで、銀行の負債残高が減少するわけではないのと同様に、国債が履行された際、国債からベースマネーへの振替が発生するだけで、統合政府の負債残高が減少するわけではないというだけのことです。

2019-04-11 06:25:58
unemployed economics @unemployedecono

@motidukinoyoru 『経済上は意味のないものになる。』というのは、「問題ない」という意味ではないのですか? 国債を定期預金に例えるのは、ちょっとおかしいです。 定期預金の解約に当たるのは、国債を前倒し償還した場合です(そのようなことが行われることはあまりないとは思いますが)。

2019-04-11 07:08:48
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@unemployedecono 国債が民間から統合政府内部(中央銀行)へ移動した場合、統合政府内部では相殺勘定になりますが、この際同時に民間には別の統合政府負債(ベースマネー)が交付されていることに注意してください。 統合政府を一つの銀行のようなものとすると、国債の買いオペと定期預金解約はほぼ同じものになります。

2019-04-11 07:43:03
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@unemployedecono もし違うと主張するなら、それはおそらく、そもそも統合政府という考え方自体に納得がいっていないのではないでしょうか? そうなると、「そもそも統合政府で評価すること自体が正しいかどうか」というもっと根本的な議論に戻るべきとなりますが、どうでしょう。

2019-04-11 07:46:00
unemployed economics @unemployedecono

@motidukinoyoru 私が言っているのは、中央銀行の買いオペで『国債からベースマネーへの振替が発生するだけで、統合政府の負債残高が減少するわけではない』のであれば、これを「国の借金を返す」「国債を返済する」と表現するのは問題があるということです。 これでは結局、高橋洋一教授と同じなんじゃないですか?

2019-04-12 07:13:35
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@unemployedecono 国債が約束しているのは、ある期日にある額のベースマネーと交換することだけです。 一方でベースマネーは、政府に対する支払い(基本的には租税)に用いることが出来るということを根拠に流通している(租税貨幣論…Tax-Driven Monetary View)。 この二つを峻別しましょうという話です。

2019-04-12 07:47:24
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@unemployedecono 高橋洋一のような、「国債を買いオペすればチャラ」と言わんばかりの論調は、ベースマネー自体がそもそも統合政府負債である(政府に対する支払い手段として流通している)ということを見逃しているわけです。

2019-04-12 07:48:59
unemployed economics @unemployedecono

@motidukinoyoru どこまで行っても平行線だと思うので、このくらいでやめておきますが、買いオペを「国の借金を返す」「国債の返済」と表現するのは、まさしく『国債を買いオペすればチャラ」と言わんばかりの論調』ですよね。 このようなことをしていたら、高橋洋一教授と同レベルと見られても仕方がないと思います。

2019-04-12 11:33:38
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@unemployedecono 「国債が現実に約束していること」と、「通貨の本質・負債性(租税貨幣論)」を峻別して理解しておかないと、混乱してしまうのかもしれません。 ameblo.jp/nakedcds/entry…などで高橋洋一(あるいは高橋洋一的)な見方については徹底批判しているので、関心あればご一読下さい。

2019-04-12 12:49:12
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@unemployedecono 「貨幣はいかなる意味で負債なのか そもそも負債とは何なのか」 ameblo.jp/nakedcds/entry… こちらも今一度お目通しになることを強くお勧めします。

2019-04-12 12:57:22