重巡洋艦「羽黒」乗員の回想、余談として艦隊旗艦に求められた通信性能談義

余談のほうが主題になってしまったかもしれない (2020.08.02阿武隈について追加)
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minelayer @minelayer11

護衛部隊の旗艦に丁型駆逐艦を、ってのもココで、量産型海防艦なんかはもっと環境容積が小さい(海図台がA1サイズに切り詰め=A0の海図が広げられない)レベル、というかそもそも送受信機が、、、 twitter.com/sudo_simoigusa…

2019-05-03 19:18:48
SUDO @sudo_simoigusa

いやほら友鶴事件やらかしたからさ、艦橋に重たい無線設備を追加するの辛いの。艦橋も小さくしたからスペースも無いの。夕雲姉さんみたいなボンじゃない子は司令駆逐にするだけでも大変なの

2019-05-03 19:16:30
minelayer @minelayer11

ただ、末期には無線電話も隊内無線機でなく航空機用の無線電話で共通化したい(陸軍機?知らない子ですね)とか、積めた艦は哨戒機との連絡ができて警戒がうまくいったとかあるのだけども、鹿取クラスぐらい余裕があればドッチも積みたかったのだとは思うけどね

2019-05-03 19:22:40
minelayer @minelayer11

ただ、海防隊司令クラスでも「対空無線電話、哨戒機との通信電話とかそんな便利なモノ見たことネーヨ」とか言ってる人もいるので、整備はマダマダだったとは思う

2019-05-03 19:25:44
リンク Wikipedia 丙型海防艦 丙型海防艦(へいがたかいぼうかん)は、日本海軍が第二次世界大戦において運用した海防艦の艦級である。主に船団護衛に用いられた。基本計画番号はE21b。量産性を最重視し、それまでの日振型・鵜来型よりも、さらに小型化・簡略化を推し進めた艦級である。なお「丙型」の名称は計画時の呼称であり各書籍などで普遍的に用いられているものだが、海軍が定めた艦型名は第一号型海防艦である。同型艦は56隻が竣工した。 日本海軍は、第二次世界大戦の後期に、大量の護衛艦を必要としていた。択捉型以降、対潜・対空性能および量産性を重視した海 63
リンク Wikipedia 丁型海防艦 丁型海防艦(ていがたかいぼうかん)は、日本海軍が第二次世界大戦において運用した海防艦の艦級である。主に船団護衛に用いられた。基本計画番号はE22。量産性を最重視し、丙型海防艦と同じく、それまでの日振型・鵜来型より、一層の小型化・簡略化が進められている。なお「丁型」の名称は計画時の呼称であり各書籍などで普遍的に用いられているものだが、海軍が定めた艦型名は第二号型海防艦である。同型艦は67隻が竣工した。 日本海軍は、第二次世界大戦の後期に、大量の護衛艦を必要としていた。択捉型以降、対潜・対空性能および量産性を
minelayer @minelayer11

@sudo_simoigusa (丙丁の海防艦なんか、主計の事務机も倉庫の片隅に置いているだけだから、船団向け会議を開くスペース・食堂もなければ机とイスの数も足りない、上級部隊から情報もらって船団に配ろうにも、ガリ版刷るだけの作業する場所もないってレベルやし?)

2019-05-03 19:32:30
minelayer @minelayer11

戦闘詳報とかはソコソコ残ってはいるけれども、手書き(藁半紙→便箋)、藁半紙だけど手製のフォーマットがガリ版で自作、手書きでも公用便箋に毛筆清書、ちゃんと和文タイプで清書 とか艦・部隊の規模と艦のサイズを眺めると主計にどこまで余裕があったのか見えたり見えなかったり

2019-05-03 19:38:46
minelayer @minelayer11

ガリ版謄写といっても、版下作ってローラーでプリントごっこ(古)やって、インク乾かして冊子単位に綴じ直してってやるけど、それらの設備一式、場合によっては青焼機もってる印刷室持ってる旗艦だと、会議の資料もちゃんと略図(隊形図とか敵潜との接触情報)が入ってたりね

2019-05-03 19:45:11
minelayer @minelayer11

末期の特設監視艇、一応なりと対空警戒用の電探は持っているのだけども、船体が過小なのもあってアンテナはマストに固定、船首方向しか見えないから総体角度悪いと肉眼見張の方が先に見つけるし、突風くらってひんまがる線が抜けるで使えたりつかえなかったり、と

2019-05-02 23:23:53
minelayer @minelayer11

水偵や艦攻の電探と同じなんだけど捜索したい方向に機首(船首)を振ればいいのだけども、夜間に延々そんなグルグル8の字描き続けれるわけでなく、半分漂泊半分漂流しながらの定点維持でそんなにエンジン回し続けれるわけでなく(風浪うねりのため転舵難しい事も多い)で、(続く

2019-05-02 23:29:36
minelayer @minelayer11

ましてや電探の操作室が居住区半分潰して据えている(動かすと熱を発するのもあって)、船によっては厄介者扱い、操作員も全員見張り員に回されたものもあるようだけど、この辺は電測長と艇長・運用長あたりの力関係次第かなぁ

2019-05-02 23:31:03
SUDO @sudo_simoigusa

そうなんだ。護衛用の海防艦は無線も海図も置く場所からして大変。護衛対象との通信が必要なわけだから苦労するわけである。駆逐艦でいいから来て欲しいのだ

2019-05-03 19:20:48
リンク Wikipedia 香取型練習巡洋艦 香取型練習巡洋艦(かとりがたれんしゅうじゅんようかん)は、日本海軍の練習巡洋艦。 大正5年度(1916年)以降の日本海軍では士官候補生の遠洋航海に、日露戦争で活躍した装甲巡洋艦を使用していた(常磐・八雲・磐手・浅間・吾妻・出雲のうち毎年1隻から3隻)。 しかし艦の老朽化や転用(常磐は敷設艦、出雲は遣支艦隊旗艦)などで1935年(昭和10年)以後に使える艦は磐手・八雲の2隻に減り、 また海兵卒業者の増加という事態に対応するために、昭和13年度計画(1938年)から練習艦任務に特化した巡洋艦を備する計画を立て 1 user 1
SUDO @sudo_simoigusa

こういう悲しい事例を見ると、鹿島さんがどんだけ護衛部隊で必要とされるかわかるじゃろ? 駆逐艦や海防艦とは別次元で無線数も出力もあるんや

2019-05-03 19:25:18
SUDO @sudo_simoigusa

この無線数と出力がないってのは、戦闘詳報等を読む時に脳裏に置いておくと、面白い

2019-05-03 19:27:14
SUDO @sudo_simoigusa

戦艦空母重巡といった大きな船と違って、小さい船は本当に物凄く一気に余裕がなくなるんや。海防艦はまだ良い、徴用漁船とか無線や電探の場所どころか発電力から準備しないといけないんだぞ

2019-05-03 19:42:31
上原綾瀬 @Abiko85s

@sudo_simoigusa さすがは元4F旗艦ですね。妹の香椎も旗艦任務に(司令長官室は爆雷庫に改造されたようですが)引っ張りだこだったようで。 参謀の大井さんは「戦闘力も防御力も貧弱。燃費だけが取り柄」と辛口ですが、現場からは「旗艦トシテ海防艦ハ狭隘ニ過グ香椎型程度適当ナリ」と言われてるのがもう…。

2019-05-03 19:57:16
リンク Wikipedia 阿武隈 (軽巡洋艦) 阿武隈(あぶくま)は、日本海軍の軽巡洋艦。長良型の6番艦である。その艦名は福島県、宮城県を流れる阿武隈川より名づけられた。 阿武隈は、大正時代に多数建造された5500トン型軽巡洋艦の長良型の一隻である。艦名には候補として水無瀬(みなせ)があった。 1921年12月、浦賀船渠にて起工。1925年(大正14年)5月に就役した。他の姉妹艦に比べ、起工から就役までの期間が長いのには関東大震災が関係している。1923年3月に進水し、建造の最終段階である艤装作業に取り掛かり、1年前後で完成する予定であった。ところが、 4 users 4
jullio @inaina777777

キスカ撤退作戦での主役「阿武隈」です。 作戦を成功に導く為に重要な役割を果たした部署の一つとなった通信室を記録した一枚で、阿武隈の前部通信室兼通信指揮所とされています。 通信担当者の働きぶりが見られ、興味深いです。 更には艦内写真自体が少ないので、貴重な一枚とも言えますね。 pic.twitter.com/Job07UUikx

2020-08-01 11:06:22
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SUDO @sudo_simoigusa

阿武隈の配置図には、通信指揮室・前部電信室・前部下部電信室、後部電信室と、4箇所あるんや。

2020-08-01 15:07:26
SUDO @sudo_simoigusa

これは1942年の配置図上で見つかるものね

2020-08-01 15:12:48
SUDO @sudo_simoigusa

時期の近い1935年の大井だと前部電信室と通信指揮室がワンパッケで、他に艦橋電信室てのがある(作戦室の上階)わざわざ「前部」てあるわりに後部電信室が見つからんが、まあ後部艦橋のどっかにあるんじゃろうな。そして阿武隈にある前部下部電信室は無い。その場所は石炭庫になってる

2020-08-01 15:12:49
SUDO @sudo_simoigusa

まあつまりは大井は1.5個の通信関連諸室があって阿武隈は4個ある(床面積的にもそんな感じ)大井は重雷装艦に改装される前の仕様だけど、つまりは少し古いまま。阿武隈はさすがに1sd旗艦なだけあって大規模な通信設備を持ってる

2020-08-01 15:19:02
SUDO @sudo_simoigusa

昭和18年の残存軽巡の通信機数を見るとだ。送信機(各種ある)大井x4、球磨x6、那珂・長良x7 受信機は大井x15、球磨長良那珂x22 無線電話は大井x6、球磨x5、長良x6、那珂x7 まあ搭載機材も色々あるんであれですが、無線機材の量だけでも艦で違うんですね

2020-08-01 15:24:23
SUDO @sudo_simoigusa

もちろん阿賀野型だと更に多いし新しい高機能な機材だったりするけど、まあ大筋大差ないあたりが面白い

2020-08-01 15:26:50