査読はつらいよ
掲載に値するレベルに達しているかどうかを客観的に判断する(よう務める)のが査読者の仕事だと思うのだが、匿名コメントに個人的な思い入れを書いてくる人がいて困惑することがある。コレコレについて言及がない、とか。そりゃあなたの興味だろ、と。匿名査読者の駄コメ集成を作ると面白いかも。
2011-05-12 07:56:49良コメ集成も同時に。時々、やはり目の覚めるようなコメントがある。論文の問題関心を内在的に理解し、その上で首尾一貫性や論理的帰結の矛盾を指摘してくれるもの。そういうコメントはしかも大抵、端的な事実の指摘から始まる。
2011-05-12 08:01:02「執筆者の意図を汲み取った上で“じゃあ君的にはこれはどうなるの”とコメントする」か、「一方的に自分の関心だけで“○○を論じてない!むしろ××しろ!”と要求するか」の相違ですね。ネット言論も同様… RT @jurix1979 匿名査読者の駄コメ集成を作ると面白い。良コメ集成も同時に
2011-05-12 08:39:03査読コメントを公開するのって、反証可能性や議論の精度を上げるためにも悪くないお話だと思うな。博論の最終審査を公開にする部局もあるし。とはいえ、査読誌にもいろいろあって…的なズルズルの人脈話にもなっちゃうのかな。http://bit.ly/cA45Nb @jurix1979
2011-05-12 08:40:33ジャーナル掲載論文だけでも、査読結果を同時掲載すると、おもしろいのかも。QT @jurix1979 …匿名コメントに個人的な思い入れを書いてくる人がいて困惑することがある。コレコレについて言及がない、とか。そりゃあなたの興味だろ、と。匿名査読者の駄コメ集成を作ると面白いかも。
2011-05-12 10:06:50@jurix1979 私は査読者も投稿者も名前を出すべきと思っていますが、代わりに査読する場合は別書式で丁寧にコメントを書いて、送ってもらうことにしています。しかしそれで激しく恨まれた経験あり。感情がからむのでむずかしいです。
2011-05-12 10:08:24その方向性での究極系をいうと、雑誌形式を止めて「学会サイト」でじゃんじゃか公開(本文も査読コメントも、査読者の批判を受け入れるかは投稿者が判断)→最終的にはコメント欄で読者が判定、という感じに? RT @oxyfunk 査読コメントを公開するのって悪くない @jurix1979
2011-05-12 10:27:43@jyonaha @jurix1979 印刷物という稀少性を盾にできなくなった場合、名前を貸すことが存在理由になっているような査読誌は淘汰されるのかなと思ったのですが、現実的にはハードディスクへの無限書き込みを前提にした「査読誌」の横並びが加速するのかもしれませんね。
2011-05-12 10:52:38どもです、システム的には可能ですよね。研究者番号がID、完全実名制で「○先生と×先生がともにA評価つけた論文」のようにサーチして使う、自己責任で「D評価」の論文に依拠してもいい、的な RT @oxyfunk: @jurix1979 ハードディスクへの無限書込を前提にした「査読誌」
2011-05-12 12:16:48公開可能性があるほうが、匿名をいいことに埒もないことを言う人の出現を防止できるかもしれませんね。RT @inuzukah ジャーナル掲載論文だけでも、査読結果を同時掲載すると、おもしろいのかも。QT @jurix1979 …匿名査読者の駄コメ集成を作ると面白いかも。
2011-05-12 14:08:28@dochirina なるほどenvyを抱く輩もいるわけですか。それで実名だと確かにぬきさしならないことになりますね。私は匿名のままでよいので、査読コメントも公開するというのがよいのではないかと思うのです。査読者にも緊張感が生まれるだろうし。
2011-05-12 14:10:12逆に自分の「埒もない」コメントの掲載を防ぐため、全力で落としにかかるサンクコスト問題が発生したりして…w RT @jurix1979 公開可能性があるほうが、匿名をいいことに埒もないことを言う人の出現を防止 RT @inuzukah ジャーナル掲載論文だけでも、査読結果を同時掲載
2011-05-12 14:13:43なるほど。制度作りは難しいなあ。RT @jyonaha 逆に自分の「埒もない」コメントの掲載を防ぐため、全力で落としにかかるサンクコスト問題が... @inuzukah @oxyfunk
2011-05-12 14:16:57学術誌の査読結果駄コメント問題がTLを賑わせている。しかし査読ってやっても自分には直接的な利益まったくないし、そもそも誰も引き受けてくれなかったりとかいうことはよくあるので、単に駄(駄でなくても)コメントを晒すだけでは質の向上以前に引き受け手がますます減ってしまうかも…
2011-05-12 14:45:18引き受け手探す編集委員の苦労たるや…QT @elefanti25: 査読ってやっても自分には直接的な利益まったくないし、そもそも誰も引き受けてくれなかったりとかいうことはよくあるので、単に駄(駄でなくても)コメントを晒すだけでは質の向上以前に引き受け手がますます減ってしまうかも…
2011-05-12 14:55:40このひとに査読を頼むとほぼ確実に落とされるとか、おそらくほとんど読んでいないのかコメントほとんど書かないでなんでも掲載可にしてしまうひととか、何年か編集委員をやってるとわかってくるのだけど、そういう情報は基本的に引き継がれないし、たぶん同じ轍を踏んでるんだろうなと思うことはある。
2011-05-12 15:08:37査読はたいへんな作業なので、ちゃんとした査読者には謝金を支払うべきだと思う。報告書を書き終えたときに「おれはなんのためにこんな手間をかけたのだろう」と虚しくなった経験は結構広く共有されているのではないかと思う。学会費二年分免除とかでも構わない。十件やったら学会費は生涯無料とか。
2011-05-12 15:15:04査読に関していえば、その分野を研究している人数がもし仮に、世界に3名しかいないとすると、覆面複数審査そのものが成立しない。査読者選択の自由度の高低を以て、その分野の「絶滅危惧度数」を定義しても良いかもしれない。(ただし、生成したての分野は除外。)自虐的な呟きであることは自覚w
2011-05-12 15:16:37@odg67 私も基本的に同意します。「お金がほしい人が査読することの(悪)影響」があまり大きくない、という前提付きですけど。
2011-05-12 15:28:15編集は学内のものしかやったことはないのですが、それでも十分きつい仕事でしたね… RT @odg67 引き受け手探す編集委員の苦労たるや…
2011-05-12 15:29:15「学会の会員が関心を持つ内容の質保証付き論文」ということでは、狭義の専門家が査読に当たる必要はないのかもしれない。発生初期&絶滅危惧分野は素通し/無用却下リスクが上がるだけ。(ひとの自虐を受けた自虐)
2011-05-12 15:32:22@sunaneko @odg67 真面目な人ほど引き受けず,そうでない人ほど小遣い稼ぎと思って引き受けるようになったら悲惨ですね.
2011-05-12 15:32:52APSRなんかだと年に1回くらい査読に協力した人の名前をまとめて示して謝意を表するけれど,年に1,2回の刊行が多い日本の学会年報なんかだとあのやり方は難しい.議論したこともあるが,それをやるなら自分は査読に協力しないという方もいたりして.
2011-05-12 15:35:02学会誌の場合,査読そのものが学界に対する貢献としてきちんと評価されることが望ましいですけどね,本来は.しかし一方でそういった分野にかかわる研究者人口の絶対数が少ない場合,投稿する方も誰が査読するかある程度のあたりがついてしまう.
2011-05-12 15:37:05ある論文に、どの程度離れた分野の読者が査読可能かを測る「拡張度」を定義して、「絶滅危惧度」とペアにした直交座標系で評価するというアイディア、どうでしょう?w QT @yukoim 「学会の会員が関心を持つ内容の質保証付き論文」ということでは、狭義の専門家が査読に当たる必要はない
2011-05-12 15:41:35