30秒動画でジャズピアノと理論(@jazz_30_sec)の講座まとめ 第21~30回
【基礎~応用】例として、Days of Wine and Roses の5-8小節目(そして、9小節目はトニックであるAmもしくはFですから、まさにサブドミナントマイナー終止ですね. Eb7-Am にせよ Eb-Fにせよ!) pic.twitter.com/PwAcgbisVq
2016-07-02 20:33:26なお、 Bbm7 つまり IVm7 はどうかというと、これは最近ではこれ単体でもサブドミナントマイナーとして扱われています。古いジャズの理論書などではあくまて、6度変化だけを捉えて、 IVm6 や IVmM7 となっていたりしますが、 IVm7 もアリですね。ただし(続く)
2016-07-02 20:34:47ここでの Bbm7 は Eb7(これは bVII7 ですから、サブドミナントマイナーですね) に対する 臨時のtwo-fiveの "two役" と考えるほうが自然です。ある7thコードを見たときに、それに対するtwo-fiveを形成するm7コードを挿入するということですね。
2016-07-02 20:35:38【基礎~応用】もう1つ、サブドミナントマイナー終止の例。Just Friends の頭がその進行ですね。 key:F で IVであるBbから始まる曲です。 pic.twitter.com/IxRSMOtRlJ
2016-07-02 20:39:13【基礎~応用】ちなみに、Days of Wine and Rosesの2小節目のEb7だって、D7へのドミナントという見立てと、サブドミナントマイナーであるという見立てのどちらも可能なんです。そして本日のお題へと進みます! pic.twitter.com/6lUwbmc1tX
2016-07-02 20:45:37【基礎~応用】さて本日の本題は、実は「サブドミマイナー終止をリハモする」です! 具体的には SD-SDm-T のような進行を、 #IVm7b5 - IVmM7 - IIIm7 といった「半音下行進行」に置き換えられます、という話です! まずは、座学で確認しましょうね。(続)
2016-07-02 20:47:19key:Fだとして たとえば Gm7-Eb7-F という進行が、 Bm7b5 - BbmM7 - Am7 にできますよ!ということなんです。もちろん、もとの進行が Eb7-Am でも大丈夫です。 あと、リハモ回ではいつもいってますが「メロディが合う限り」という条件つき。
2016-07-02 20:48:32【基礎~応用】さて、さっそくDays of Wine and Roses のm.5~に適用してみましょう!こんな感じになります。サウンドの変化がありつつ、ベースのなめらかな下行と、和声進行もなめらかで美しい感じがしませんか? pic.twitter.com/9R9Kj3tp9M
2016-07-02 20:56:50【基礎~応用】さきほど、Days of Wine and Roses の冒頭部だって、 T-SDm-T と見立てられるという話をしました。はい、ここも同様のリハモのアイデアが使えるんですよ。 pic.twitter.com/wuwLQrsWaL
2016-07-02 21:01:11【基礎~応用】Just Friendsでもやってみましょう。ここではさらに、Eb7-F だったところ、 FをAm7 に代理させることで、その後のAbm7 まで、半音下行進行を「つなぐ」アイデアも使っています。「ねらい」と「アイデア」 pic.twitter.com/OiWlrABRXI
2016-07-02 21:06:11さて、本日は「サブドミナントマイナー終止」のお話と、そのリハモのアイデアを紹介しました。 なお、たとえばドミナント終止をサブドミナントマイナー終止に置き換えるアイデアもあるのですから、可能性は無限大です。メロディーとの関係や、サウンド、感覚にあわせて使いわけてくださいね。
2016-07-02 21:07:59もともとサブドミナントマイナーである箇所だって、かなりの可能性があります。たとえば My Romance(in key:Cでかきます) のm.9~は F Bb7 C F Bb7 C なんて連続しているわけですが、ここをたとえば(私なら)
2016-07-02 21:10:12F#m7b5 - Fm7M7 - Em7 - EbM7 - Dm7 - Bb7 - Am7 - Am7/G - F#m7b5... というようにリハモします。ベースの進行に着目してリハモしている、といった感じでしょうか。ここでは、本日のお題が使われていますよね!
2016-07-02 21:11:05今日はちょっと難しいトコ、説明不足なトコもあったかもしれませんが、楽しんでいただければ幸いです。質問などはわかる範囲でお答えしますので、いつでもどうぞ! ではでは、またね~
2016-07-02 21:11:50第30回 スプレッドヴォイシング
【基礎】 いきなりの深夜というか早朝ですが、今日は C7(#9 b13) 型の、スプレッドボイシング、ピアニスト的には「両手ボイシング」を練習していきましょう。 まずは 型1 ですがまだ本日の完成形ではありませんが、基礎となります pic.twitter.com/lLtDoeF3Xq
2016-08-07 04:15:38楽譜に C7(#9 b13) という指示が書き込まれていることは稀で、ジャズの場合、テンションの選び方は演奏者のチョイスであることがほとんどです。 これまでも何回か書いてますが、おおざっぱに「ナチュラル系」「オルタード系」にわけるのがポイントになります。
2016-08-07 04:17:22C7(9 13) こういったものがナチュラル系で C7(b9) これがオルタード系みたいな。オルタードテンションとは何かについては過去分を見ていただくとしてここでは割愛。
2016-08-07 04:17:49さて、この段階でのスプレッドヴォイシングでもすでに両手になっていますが、ポイントになるのは、 E-Bb-D#-Ab という 3-7-#9-b13 を密集させず、オープンに配置していることです。
2016-08-07 04:18:32【基礎】対比として、同じボイシングの「クローズ」なものも聞いておきましょう。多くのケースではこちら、クローズのほうを使うと思います(右手でメロディが取れたりしますから) が、本日のテーマとは違います pic.twitter.com/ovaMH5Ddwn
2016-08-07 04:33:33【基礎】そして、C7(#9,b13)のスプレッドの今日の「完成形」がこちらになります。 右手が #9-b13-#9 というテンションを徹底的にダブらせたものです。このサウンドが気に入ったら覚えてみてくださいね。 pic.twitter.com/fKbi1jn6WC
2016-08-07 06:30:00