- eguchi2018
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「人間が自分の家族をもちたいという欲求は、基本的なものである。長期的に信頼できる関係、かけがえのない絆、愛情あふれる関係、気を使わず自分らしくいられる関係に対する人々の欲求は、どのような時代になろうとも、強まりこそすれ弱まりはしないだろう」184頁
2019-05-29 12:18:51「家族ペット現象は、格差社会の進展、そして、その結果としての少子高齢化に伴って、現れるべくして現れた現象である。…戦後の高度成長期から1990年代半ばまでの時代には、ペット家族が入り込む余地はなかった」226 相変わらずエビデンス無いが、少子高齢化が格差社会の「結果」ってどういう論理?
2019-05-29 13:43:08秋篠宮文仁・林良博編(2009)『ヒトと動物の関係学 第2巻 家畜の文化』岩波書店 遂に秋篠宮本に手を出してしもたw(本人は序論だけのようだが)
2019-05-29 13:48:24ゴードン・チャイルドのオアシス理論…「約1万8000年前の最終氷期後の気候変化にともなう乾燥化によって、動植物と人間はともに水のある河谷やオアシスなどで生活するようになり、その過程で農耕や家畜化が起こった……相応の時間と労力をともなうことを考えると、あまり現実的とはいえないだろう」2頁
2019-05-30 03:51:13「ゾイナーは、最初の家畜化は動物を供儀の対象としたとするハーンの宗教起源説とヒルツハイマー等が主張する経済的…需要に応えるための家畜化の2つの合目的家畜化の説を紹介しながらも、家畜化とは人間を含めた動物の社会的関係に由来する事柄で、意図したり意識したりして起こったものではない」3
2019-05-30 03:55:28「野澤謙と西田隆雄は、家畜化という行為もしくは家畜になるという現象は、1つの過程であり純粋の野生動物から極限まで家畜化された動物までは連続しており、区切り目はないとしている」3頁
2019-05-30 03:59:00「品種とは、同一種に属する家畜であるが、形態(外観)、生態、能力、習性などが他の品種と区別できる遺伝的特徴をもつ集団と定義(日本畜産学会 2001)されている」4頁
2019-05-30 04:08:00「エチオピア西南部にボディと呼ばれる色と模様に対して非常に豊かな感性を有している人々の社会がある…福井勝義によると…この[牛の]毛色の多型は品種に相当するが…彼らが数多の交配事例をとおして独自の遺伝法則(民族遺伝観)をもっており、その遺伝知識はメンデル法則とほとんど矛盾しない」5
2019-05-30 04:21:12「家畜とは、人間と共生関係にある動物であるが、おおくの家畜の場合は人間の側に一方的な利益がある[片利]共生関係である。しかし、イヌやネコの場合は、双方に利益のある[共利]共生関係である」14頁
2019-05-30 09:20:16「かつては、東アジア、東南アジア、太平洋諸島にイヌを食用とする風習が存在していた。これらの地域では狩猟活動がさかんではなく、家畜を群れとして飼育する牧畜という生業形態が欠如し、牧畜犬としてのイヌの用途のなかった地域である」15頁
2019-05-30 09:23:06「漢の高祖劉邦とその忠臣樊噲[はんかい]は犬肉食を好み、樊噲はイヌを屠畜して売る職業の出身者…南北朝時代の華北から犬食が衰退…仏教と、その影響を受けた道教によって、ウシとイヌは人間に貢献する動物なので殺してはならないという思想がひろまった」15-6頁 漢字探すのが超しんどかったorz笑
2019-05-30 09:37:20「[中国で]現在もイヌをよく食べるのは、広東、広西、湖南、江西、海南島、東北地区の朝鮮国境にちかい地域である。西南中国の犬肉食と古い中原の文化を伝える客家人の分布が相関するという指摘もある」16頁
2019-05-30 09:41:55「三国時代に仏教の影響で、イヌをふくめた家畜の屠畜が忌避されたこともあるが、高麗時代に肉食をするモンゴル人の王朝である元が朝鮮半島を支配するようになり、肉食が復活し、朝鮮王朝の時代になると犬肉食が発展した…中国で犬肉食がさかんであった周-春秋時代への懐古をいだく朝鮮時代の儒者」16
2019-05-30 09:47:32「リャマとアルパカは、群れとしての管理がなされるが、搾乳の伝統を欠如していた。…家畜の乳しぼりをする伝統的牧畜民の分布は旧世界に限定される」23頁
2019-05-30 13:29:10「古くから乳利用がさかんであったモンゴル人などでも乳糖不耐性の人口がおおい。乳製品加工技術が発達していた牧畜民は…生乳を乳酸発酵の過程で乳糖を分解したり、乳製品の加工過程で乳糖を分離した乳製品を食べてきたからである」27 ダーラムはモンゴル人には言及してない twitter.com/9w9w9w92/statu…
2019-05-30 14:42:02緯度と乳糖耐性者の割合の間には正の相関があり(0.37)、カルシウム吸収仮説を立証。図の左上の例外クラスターⅣは社会史的仮説で説明できる。右下の例外クラスターⅤはエスキモーで、高緯度なのに乳糖耐性がなく肌も白くないが、海洋生物から豊富なビタミンDを摂取、実は鰭足類と共通する!pp.264-8 pic.twitter.com/ycoVTra8MX
2019-04-19 06:33:49「穀物農業が開始されると、畑や脱穀場が餌場とされることによってハトが人間と密接な関係をもつようになり、家禽化の道をたどったものであろう。穀物栽培をしない根菜農業地域では、ハトを飼育する伝統がなかったようである」31頁
2019-05-30 14:53:40「おそらく、ウズラの卵をいちばん消費している国が日本であろう。欧米でウズラの養殖がはじまるのは比較的おそく、近代の北米ではアメリカの野生ウズラを家禽化したが、イギリスでは日本の飼いウズラを飼養するようになった。日本で成功した唯一の食用家禽がウズラである」32頁
2019-05-30 21:34:20「ヒンドゥー教徒が牛を崇拝するようになったのは比較的新しい。ヴェーダ時代には肉食も行われていたようである。…『マヌ法典』成立以前の古代文献によると、肉食は古代においては相当緩やかなものであったと思われる」43-4頁
2019-05-31 09:57:43