中央銀行のコールレート操作、いわゆる金融政策に意味はあるのか?

巷で思われているほど意味のあるものではないかもしれません。
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海老 @evil_empire1982

@motidukinoyoru 結局カンザス連銀のやつは確認できていないのだけど、HPフィルターなど時系列解析の手法の利用にも問題があることが90年代から00年代にかけて認識されつつあるわけで〈多分にゅん先生はご存じだろう)、その問題が結論に影響を与えないなら良いが、その辺りの認識も不明。

2019-05-28 20:12:27
海老 @evil_empire1982

@motidukinoyoru 手法自体も誤りだというなら、結果だけ利用するのはただの放言と変わらない。 さらに、当の論文の正否とは独立に、金利と物価の間に一目でわかる明確な関係が読み取れないということは、異なる状況では異なる効果が支配的になるという私の見方にとって不都合な材料ではなく、むしろそれを裏書する。

2019-05-28 20:21:49
海老 @evil_empire1982

@motidukinoyoru マイナス金利の話に至っては、私が金利操作が機能し得る条件として述べた条件とは別の条件で、別の形でマイナスの効果を発揮している訳で、話が全く理解されていない上に、其れを景気引き締めに用いるならば、今とは別の状況への応用ということになり、そちらの賭け金が無駄に跳ね上がるだけだろう。

2019-05-28 20:27:32
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@evil_empire1982 ミッチェルの主張したいことが込み入っているのは認めます。 ミッチェルは、自然利子率というものが推計可能な形で存在しているということにすら懐疑的ですし、また同時に、利子率操作が総需要に与える効果それ自体にも同時に懐疑的で、この二種類の話を同時並行するので分かりにくくはある。

2019-05-29 06:27:06
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@evil_empire1982 ただ、既に論じたように、利上げは金融機関への給付増加であり、利下げは金融機関の収益圧縮(ないし課税)である以上、海老さんが期待するような効果が得られる状況はあまり無いのではないかと考えています。

2019-05-29 06:28:42
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@evil_empire1982 以前論じたように、金利操作に対して協調的・補完的な財政政策を取る場合に限れば、金利操作に意味が出てくる場合もなくはないのですが、利上げとそれによる金融機関への給付増加に対して、協調的に緊縮財政を行うということはそれほど期待できないと思いますし、

2019-05-29 06:30:08
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@evil_empire1982 利下げやマイナス金利に対して、それによる金融機関の収益圧縮に対して財政政策が補完的に拡張を行うということは、尚更もっと期待できないのではないかと考えています。それが明らかになったのが、マイナス金利による負のショックの顕現だったと理解しています。

2019-05-29 06:31:11
海老 @evil_empire1982

@motidukinoyoru マイナス金利政策には以前から否定的。実際、銀行全体で見てもマイナスの効果だし、いくつかの銀行の財務諸表分析でもそういう傾向が読み取れる。 だが、財政政策の方が直接的でより強力だと言うなら、少々のマイナス金利政策の補完は出来るんじゃないのかとも思うが。まぁ不整合な政策だが。

2019-05-30 00:21:40
海老 @evil_empire1982

@motidukinoyoru そもそも、収益を圧迫すれば他のことをし出すだろうという見通しは信用の制約を甘く見ているというのもあるだろうから、こちらの立論には関係ない話。

2019-05-30 00:51:47
海老 @evil_empire1982

@motidukinoyoru 同様に金融機関の収益を実際に減らすことが目的ではないので、国債の利払いがどうこうというのは理解できない。 銀行にはリスクとリターンの両方を考慮にいれながら、適切に振る舞って欲しいだけで収益が減らないならそれはそれで構わないだろう。

2019-05-30 01:02:42
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@evil_empire1982 twitter.com/evil_empire198…についてですが、利上げは本来的には金融機関の運用コストを引き上げて、マークアップ的に投融資金利を引き上げて、経済全体の投融資を抑制することを通じて景気を減速させるということを目指したものなので、国債の利払いの変化による影響は無視できないかと。

2019-05-30 05:10:32
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@evil_empire1982 リバーサルレートの議論にあるように、利下げに伴う金融機関の収益圧縮が、金融機関の経営不安を招いて帰って投融資を萎縮させたり、あるいは逆方向へ極端に触れて、金融機関がリスキーすぎる投資に打って出るような誤ったインセンティブを与えるのであれば、 (続く)

2019-05-30 05:13:22
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@evil_empire1982 (続き) 財政による名目所得(あるいは名目所得成長)の安定化をメインツールにするよう政策シフトした方が、経済的には好ましいといえるのではないか、と考えられます。

2019-05-30 05:14:44
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

ふと思いましたが、『利下げは比較的よく効くが、利下げはあまり効かない』という経験的事実は、このまとめで論じたような構造を元に考えるとよく説明できるのかもしれません。 twitter.com/motidukinoyoru…

2019-05-31 22:02:29
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

「中央銀行のコールレート操作、いわゆる金融政策に意味はあるのか?」をトゥギャりました。 togetter.com/li/1361543

2019-05-31 22:01:05
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

以前論じた『均衡財政神話による財政抑制的デフレサイクル 財政による景気不安定化』 ameblo.jp/nakedcds/entry… も併せると、現代日本では、隙あらば財政を緊縮しようとする政治的圧力があり、利上げによる国債金利利払い増加に対しても、相殺的緊縮が生じやすいと予想され得る。

2019-05-31 22:04:44
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

元のまとめ togetter.com/li/1361543 でも論じたように、利上げによる利払い増加を相殺するような緊縮財政を伴う場合は、金融政策は想定されたような引き締め効果を生じ得るわけです。 (まとめでも論じたように、こうした利上げに伴う効果を金融政策単体の効果と論じるのはミスリーディングですが)

2019-05-31 22:06:52
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

一方で、利下げの場合、均衡財政神話に囚われた政府・財政は、利下げによる民間部門の利子収入低下を補填するような財政拡張をするはずがない。 利上げに対して相殺的な緊縮はするが、利下げに対する補填的な拡張はしない、という非対称性が、利下げの効果の弱さの原因なのではないでしょうか?

2019-05-31 22:08:02
海老 @evil_empire1982

@motidukinoyoru 忙しいのもあって返事が滞っていたが、やはり何を言っているのか分からない。 金融機関が資産を選択する際、利回りにしか関心が無いように行動する前提で話を進めているのではないか。そういう話では、そもそも資本規制に対しても良い根拠がないことになる。

2019-06-01 11:22:24
海老 @evil_empire1982

@motidukinoyoru 改めて言うが、「金利と物価等のマクロ変数に一目でわかるような関係が無い」という考えにコミットしつつ、資本規制のような非線形な効果を持つ制度の強化を唱えるなら、「状況によって優位になる効果が異なる環境での金融機関の行動に合理的説明を与える」ことによって、その根拠を与える必要があろう

2019-06-01 11:27:54
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@evil_empire1982 「金利政策は有効性に乏しいのではないか」 という議論と 「資本規制の有用性はどれほどか」 という議論は分けて行っています。 海老さんはどうもそこを混同されているように思えます。 資本規制は本質的にイタチごっこになり得るという危険性があるのは既に同意済みですが、

2019-06-02 02:15:12
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@evil_empire1982 それはそれとして、金利政策による総需要調節に疑問符をつけたのがこれまでの議論 togetter.com/li/1361543 であったわけです。 もし金利政策が、本来望んでいるような総需要調節効果を期待するのであれば、相殺的ないし補完的な財政政策を必要としますし、そもそも財政政策で調節すべきでは、と。

2019-06-02 02:17:21
海老 @evil_empire1982

@motidukinoyoru 今まで何を言われているのか良く分からなかったのだが、漸く思い当たるものがあったので、一応訊いておくけど、「マークアップ云々」というのは、つまり、ムーア的なマークアップ原理が銀行行動の記述として正しいと私が考えているという想定で反論してきている訳だね?

2019-06-02 13:25:06
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@evil_empire1982 逆に伺いますが、海老さんは国債売買を通じたコールレート操作が、どのように銀行行動及び総需要に影響を及ぼしているとお考えなのですか?

2019-06-02 14:43:43
海老 @evil_empire1982

@motidukinoyoru イエスかノーで答えられる簡単な質問に質問で返されると困るのだけど。

2019-06-02 18:40:41
海老 @evil_empire1982

@motidukinoyoru それは兎も角、利上げは一般に銀行間の行動のコーディネーションや、投資対象のデフォルトリスクの増大と期待収益に関わるだろう。 例えば、そちらがいうようなデフォルトの心配のない資産の収益性が高まれば、収益とリスクの点でそれに劣る民間の投資対象への投資は控えられるだろう。

2019-06-02 18:50:02
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