中央銀行のコールレート操作、いわゆる金融政策に意味はあるのか?

巷で思われているほど意味のあるものではないかもしれません。
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海老 @evil_empire1982

@motidukinoyoru 尚、情報の非対称性があり、与信審査能力に一定の限界を持つ銀行は、(そういった制約に無頓着な理論が、リスクの分散だけを気にして小口の大量の投資案件先を持つだろうと予想するのとは違い)余程相場見通しが強気であるといったことが無い限り己の管理能力を超える数の投資対象を扱おうとしない。

2019-06-02 18:56:55
海老 @evil_empire1982

@motidukinoyoru そうすると、政策の効果は、他に特別な事情がないならば、収益性を高めながら投資先を絞るといった行動を促すといったことになる。信用量をむやみに増やすことなく金融システムの健全化に資することとなる。

2019-06-02 19:01:47
海老 @evil_empire1982

@motidukinoyoru コーディネーションの問題にも触れておくと、情報の非対称性下で、銀行が単独で相場より高い金利を提示した際、集まってくるのは相対的に危険な顧客が多くなってしまうと考え諦めてしまう可能性がある。そうすると投資環境の変化に対応しない状況を放置し結果的に不用意に信用量を増す結果になるだろう

2019-06-02 19:09:49
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@evil_empire1982 海老さんの議論は初手 twitter.com/evil_empire198… から、安全資産の収益率が高まるとき(要するに準備預金が有利子国債へ交換されるとき)に、代替的に民間投資を(高収益率のものに)絞ると想定して議論しているのですが、安定収入の増加は、むしろリスキーな投資に挑戦する”元手”になるのでは。

2019-06-03 20:17:14
海老 @evil_empire1982

@motidukinoyoru それは兎も角、利上げは一般に銀行間の行動のコーディネーションや、投資対象のデフォルトリスクの増大と期待収益に関わるだろう。 例えば、そちらがいうようなデフォルトの心配のない資産の収益性が高まれば、収益とリスクの点でそれに劣る民間の投資対象への投資は控えられるだろう。

2019-06-02 18:50:02
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@evil_empire1982 逆に、安全資産の収益率が低くなるとき(要するに有利子国債が準備預金へ交換されるとき)は、民間投資を代替的に増やすより、安定収入の低下から”守り”の投資行動に変化するのではないでしょうか。 リバーサルレートはそうした変化を想定する議論ですし、マイナス金利の緊縮効果もそういう機序では。

2019-06-03 20:19:04
海老 @evil_empire1982

@motidukinoyoru 投資環境についての但し書きを見事に読み飛ばしている気がするけど? この議論を行っている間、「状況によって異なる効果が優越する」という点は繰り返し繰り返し述べてきたことでもある。

2019-06-03 20:22:21
海老 @evil_empire1982

@motidukinoyoru ところでレイってムーアのようなPKのマークアップ原理に基づく銀行の行動を否定してなかったっけ?

2019-06-03 20:23:31
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@evil_empire1982 『状況によって異なる効果が優越する』という文言は、利上げ、すなわち有利子国債への交換による安定収入増加が銀行の投資欲を弱めるのが”メインの効果”で、投資欲を促すのが”サブの効果”であるという含みを感じるのですが、そもそもメインの効果が怪しいのではないかと考えております。

2019-06-04 06:15:55
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@evil_empire1982 また、金利政策にはそうした効果の不透明性、不確定性がある一方で、財政政策による名目所得ないし名目利潤へのアクセスは、直接的であり、確実なものでありますから、金利政策の優越性は極めて限定的、というよりほぼ皆無ではないでしょうか。

2019-06-04 06:17:19
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@evil_empire1982 twitter.com/evil_empire198… については詳しく伺いたいところですが、レイはそもそも利上げ≡銀行への給付金増加が銀行投資を抑制し、利下げ≡銀行への給付金減少が銀行投資を促進するという発想に否定的なのではないでしょうか。

2019-06-04 06:19:42
海老 @evil_empire1982

@motidukinoyoru 相変わらず投資環境についての条件を無視した解釈するよね。 銀行は予想する投資対象のリスクとリターンの変化に基づいて行動するし、その際にはそもそも金融機関にはつきものの現実的な制約と規制の力が働く、といっている訳だが、何故か手元の利益しか見ないで行動する銀行の話として解釈される。

2019-06-04 07:20:40
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@evil_empire1982 リスクリターンの変化で行動が変わると言いますが、少なからぬ人々にとっては、準備預金が有利子国債に変換されることが、銀行の投資を控えさせるという海老さんの議論を理解しがたい(ないし何かしらの飛躍がある)と考えるのではないでしょうか。

2019-06-04 17:43:45
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@evil_empire1982 econ101.jp/%e3%83%93%e3%8…などでミッチェルが整理しているように、有利子国債と付利のある準備預金は全くの同一物であるわけですが、このことを踏まえると、準備預金に付利がなされることが、銀行の投資を控えさせるという海老さんの主張は一層よく分からなくなります。

2019-06-04 17:46:13
海老 @evil_empire1982

@motidukinoyoru ミッチェルの言ってることより、そちらが言ってることの方が分からない。

2019-06-05 12:25:53
海老 @evil_empire1982

@motidukinoyoru ミッチェルにはミッチェルでよく分からんところがあるものの、彼は銀行行動の説明において、信用供給には制約があること、投資環境(この記事ではセンチメント)の影響、銀行は機会費用を考慮すること、つまり(ということはリスクとリターンを考慮して)ポートフォリオを変更することを認めている。

2019-06-05 13:30:38
海老 @evil_empire1982

@motidukinoyoru これは「元手」云々よりは理解可能であるし、彼は、話の文脈上、銀行の行動を拡張的財政政策と共に考察する訳だが、そうした条件を伴わない変化について幾らか考察してみることに何か不都合でもあるのだろうか?

2019-06-05 13:43:14
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@evil_empire1982 信用供給の制約、投資環境、リスクリターンの判断の重要性はもちろんとてもよくわかるのですが、有利子国債売りオペ≡準備預金付利の施行が、信用供給制約を強めたり、投資環境を悪化させたり、銀行投資のリスクリターンに悪影響を与えたりするのかが疑問点なわけです。

2019-06-06 08:08:09
海老 @evil_empire1982

@motidukinoyoru 今の日本で他の条件を一定としてデフォルトリスクの無い資産の金利が引き上げられた場合、デフォルトリスクのある(ということは民間の投資対象ということだが)、同条件以下の利回りしかない投資対象への投資は見直しを迫られる。民間への信用供給は絞られる方向でポートフォリオが組み直されるだろう

2019-06-06 19:07:54
海老 @evil_empire1982

@motidukinoyoru 一方で利下げやマイナス金利政策は上手く行かない。逆の動きを銀行が取ろうにも、制約のため、その代替となるものを民間の投資対象に見つけられない。 これらのことを言うのに、一般均衡的な効果の話をする必要は差し当たり無い。

2019-06-06 19:12:26
海老 @evil_empire1982

@motidukinoyoru ここに流動性についての観点を加えても良いが話が多少複雑になるだけで、基本的なところは変わらないだろう。 ということは、別にベースマネーを(ミッチェルの言う意味での)制約として持ち出す必要もなく、金融政策の変更に関して当然に予想される銀行の行動というものがあるということである。

2019-06-06 19:24:15
海老 @evil_empire1982

@motidukinoyoru 言い換えると、幾ら貸すかは銀行にとって選択可能な変数であるということを認めるということは、学部レベルのマクロ経済学でよく見るベースマネーが制約となってメカニカルに信用が供給されていく、あの信用乗数という発想の否定ではあるが、金融政策そのものの否定が含意されているわけではない

2019-06-06 19:38:15
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@evil_empire1982 twitter.com/evil_empire198…についてですが、有利子国債売りオペ≡準備預金振り引き上げが、それ以下の(期待)収益率の投資を引き下げるのは何故でしょうか?

2019-06-07 07:17:51
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@evil_empire1982 例えば、収益率の増加した投資案件があって、その案件へ割くリソースが(業務的な意味でも、負債=預金発行という意味でも)拡大して、その結果として他の投資が抑制されるならわかります。

2019-06-07 07:18:09
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@evil_empire1982 しかし、有利子国債売りオペ≡準備預金引き上げの場合、金融部門全体で保有水準を引き上げることはできません。それは政府・中央銀行の決定変数なのですから。 ですから、例えば国債購入に割くリソースが増えて、他の投資を減らさざるを得なくなる、というようなことは起こり得ない。

2019-06-07 07:19:16
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@evil_empire1982 普通の投資案件と違って、有利子国債、ないし付利のある準備預金は、収益率(利子)が増加したからといって、その保有を増やそうとすることは出来ない(ポートフォリオを銀行の意思でリバランスすることが出来ない)というのが、通常の分析から乖離するポイントかもしれません。

2019-06-07 07:21:55
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