日本の大企業が新技術モノにできない原因
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ShinShinohara
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私の同僚に、ノーベル賞も夢ではない人がいる。一部研究を手伝ったこともあり、授賞式には会場で拍手を送るのが夢。しかしそんな技術がどうしたわけか実用化しない。原因は「担当者がすぐ異動する」。 twitter.com/isashinichi/st…
2019-06-01 20:14:37
組織幹部は大企業と共同研究したがる。開発力があると信じてるし、大企業なら資金提供もしてもらえるし、何より大企業と共同研究してると鼻が高くなるし。 しかし、今の日本の大企業は開発力が相当衰えてるように思う。その大きな原因が、「担当者をコロコロ変える」ことによる粘り腰のなさだ。
2019-06-01 20:19:00
共同研究を申し込んできた最初の担当者は熱心。技術にホレてるから、是非とも、と。研究開始すると実によく働く。分からないことがあればどんどん質問。コミュニケーションも密に取れて、開発がどんどん進む。 ところが。
2019-06-01 20:22:36
一年か二年ですぐ担当者が変わる。すると、ほとんどの場合、次の担当者は面倒くさそう。前任者がツバつけたテーマをやるのは二番煎じのようでイヤだ、という、研究者にありがちな気持ちが働くから。自分が今までやってきたテーマを継続するため、いかにダメかというデータ採りさえすることがある。
2019-06-01 20:25:39
こちらが「新技術なんだから古い技術のやり方じゃダメ」と言ってるのに聞かない。質問は一切してこなくなるし、何をしてるのかの連絡さえ来なくなる。 やがて、共同研究終了。大企業はみんなそんなところばかり。私もこれまでに20社以上と仕事してるが、似たような感じ。
2019-06-01 20:30:54
私もコッソリ、ノーベル賞を狙ってる。ノーベル農学賞がないから無理だけど(笑)。土壌という、誰も人工的に製造できなかったものをゼロからデザイン・製造できるのだから、農業を根幹から変える可能性があると思ってる。けれど、大企業ほど、近視眼的。一年でモノにしようとする。粘り腰なさすぎ。
2019-06-01 20:34:19
少なくとも、大企業でも、担当者をコロコロ変えることがなければ、様々な技術が花開くと思う。けれど開発という時間の要する職業で、短期間に異動させるのは、自らクビを絞めてる。発芽したばかりの苗を頻繁に移植し変えるようなもの。環境が落ち着かず、枯れてしまう。
2019-06-01 20:37:11
私の技術は、かなり腰を入れる必要があるのである程度仕方ないと思っていたが、天才同僚の技術さえモノにできない日本の大企業の体たらくには呆れる。 安易に人を動かすな!研究は植物と同じで、根を張らないうちに移植を繰り返せば枯れるのだから。
2019-06-01 20:39:34