印欧語の人々の口伝/口語文学への執念とか言語雑学のお話

ひょんなことから言語雑学の話が聞けたのでまとめてみました。しかし、1000年以上口伝とか凄まじい。。。
18
鬼塚健太郎 @KentaroOnizuka

@koduki そうそう。シュメール人以前からトークンは使われていて、これは貨幣に近いものです。でトークン袋にトークンいれて、袋に、内容のトークンの記号を書いて、それが明細書になっていて、まあ、ほぼエクセルみたいなもんです。罫線も入っているし。王様の業績とかかくのはシュメール時代からです。

2019-07-23 15:52:12
鬼塚健太郎 @KentaroOnizuka

@koduki 経理文書は毎日の生活で、ご近所さんとの物品の貸し借りとかで必要だったのですが、それを使って言語記録をするのは、たぶん、碑文が先。シュメール人が都市国家を作って、王様の業績とか、支配している範囲に碑文をおいて結界にする、みたいなところで文書が必要になりますね。紀元前3500年ごろです。

2019-07-23 15:54:27
紅月さん@がんばらない @koduki

@KentaroOnizuka なるほど。異なる言語の発音を統合していったんじゃ無いか、と。民族も多いから相当混乱したでしょうね。これはこれで印欧語とは違う進化の仕方みたいですね

2019-07-23 15:55:42
紅月さん@がんばらない @koduki

@KentaroOnizuka インカのキープとかも同じ感じですよね。基本的には数字や計算の表現から始まって記録全般に拡張されていく感じで。インカの場合はそこから汎用言語には発展しなかったみたいですが。碑文的な文化がなかったのか、あるいは違う進化の仕方だったのか。

2019-07-23 16:00:24
鬼塚健太郎 @KentaroOnizuka

@koduki ですです。同じような話が、標準ドイツ語の形成なんです。ルターがラテン語聖書をラテン語にドイツ語混ぜた言語に訳す。その綴りとかを印刷屋が勝手に整理して標準綴りをつくる。その聖書が読めた範囲がドイツ人としての意識をもち、標準綴りの通りに発音して舞台俳優が全国行脚して標準ドイツ語完成。

2019-07-23 16:00:29
鬼塚健太郎 @KentaroOnizuka

@koduki そうですね。キープも王様の命令とかを伝える機能もあったみたいだから、単純なアセンブラみたいなものだったんでしょうね。コンパイラ言語以前みたいな。中国は、卜占やって、結果をその骨に刻む。これが甲骨文字で、地方にそれを伝えるために青銅器の器に文字をかいて(金文)、配るですかね。

2019-07-23 16:04:13
紅月さん@がんばらない @koduki

@KentaroOnizuka そうなんだ! 知らなかったです。確かに出版は標準言語が定まるために大きな影響はありそうですね。確か日本の感じも明治の戸籍登録のタイミングで整理されたとか聞いたことがあるような。そしてその時の誤字や揺らぎが異体字に。。。

2019-07-23 16:04:21
鬼塚健太郎 @KentaroOnizuka

@koduki ええ。だからドイツ語の標準語の発音は、舞台発音と呼ばれるんです。綴りも、中世だとland を発音通りにlant と綴っていたけど、活用を意識して、land, lander みたいに統一したりします。これ、印刷屋の都合です。このあたりは、橋本萬太郎「世界の中の日本文字」を読んでみたらいろいろでてきます。

2019-07-23 16:06:44
紅月さん@がんばらない @koduki

@KentaroOnizuka なるほど。この辺のタイミングで活用とかも整理されたんですね。印刷的に都合が良いから。この本ですか? amazon.co.jp/%E4%B8%96%E7%9…

2019-07-23 16:09:46
鬼塚健太郎 @KentaroOnizuka

@koduki はい。もう40年くらい前の本ですね。最初に読んだのは、35年くらい前ですが、この本が、私の言語系雑学の原典であります。 この本の読者が増えれば、私はツイートの必要性がなくなるかも。みたいな。

2019-07-23 16:11:47
紅月さん@がんばらない @koduki

@KentaroOnizuka おー、とても面白そうです。古くてもこの辺の話は変わらない部分も多いでしょうし。電子書籍版が無いからすぐ読めないのが悔やまれる。。。

2019-07-23 16:14:52
鬼塚健太郎 @KentaroOnizuka

@koduki なんか、文部省のプロジェクトかなんかで、言語学者や文献学者、歴史学者などで著名な研究者が合宿を何回かやって、その合宿の討論記録をそのまま橋本萬太郎氏が監修してまとめたものです。だから、章立てはあるけど、話が飛びまくっていて、ぐちゃぐちゃで、非常に面白い本です。

2019-07-23 16:25:36