【R18】絶倫ペアの情交模様・EP14・初めてのあと

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夢乃 @iamdreamers

「いいの?」 自分から誘ってきたのに、肯んじると驚いた顔をする。いやぼくがあっさりし過ぎているからか。 「うん。セフレだもん、キスもしたいよね」 彼女の裸の肩を抱き、顔を近付ける。瞳を閉じる彼女の唇に唇を重ねる。舌を挿れたりはしない。唇を触れるだけのあっさりとしたキス。 #twnovels

2019-07-27 16:35:07
夢乃 @iamdreamers

ほんの数秒で終えた後、堰脊さんはうっとりとしていた。 「鹿古下くん、キスも優しいのね」 「そうかな」 「そうよ」 「お、おい、アタシにもしてくれよ」 ベッドの上でそっぽを向いていた朱藤さんが、こっちを見ていた。 「いいの? 初めてでしょ? 好きな人とした方がいいんじゃ」 #twnovels

2019-07-27 16:35:56
夢乃 @iamdreamers

堰脊さんはぼくのことを想ってくれていたから良いとして、朱藤さんはそういう訳じゃないようだし。 「い、いいじゃんよ。セックスした仲だし」 「天袮ちゃん、素直になった方がいいよ」 意味ありげに微笑む堰脊さん。ん? 何? #twnovels

2019-07-27 16:36:21
夢乃 @iamdreamers

「な、なんだよ」 言葉は相変わらず乱暴だけれど、声に力がない。 「天袮ちゃんも、鹿古下くんを好きになっちゃったんでしょう?」 「なっ!」 ふぁっ!? 「最初は違ったろうけれど、鹿古下くんとのセックス、気持ち良かったものね。それで惚れたんでしょう」 #twnovels

2019-07-27 16:36:58
夢乃 @iamdreamers

マジか。朱藤さんの、戻っていた頬の色がまた朱色に染まっている。どうも本当らしい。それならまあ、キスしたい気持ちも解る。 「いいよ、ぼくで良ければ、キスするよ」 「い、いいのかよ」 「うん。堰脊さんにだけシて朱藤さんにシないのも不公平だし」 「お、おう、あ、ありがと」 #twnovels

2019-07-27 16:37:38
夢乃 @iamdreamers

ぼくは、まだ起き上がれないらしい朱藤さんの横に座り、顔に覆い被さった。唇を重ねる。堰脊さんのに較べると、気持ち薄いかな。数秒で顔を離す。 「これでいい?」 「お、おう。ありがとな」 顔を赤くして、彼女はキスの前と同じ返事をした。 #twnovels

2019-07-27 16:38:12
夢乃 @iamdreamers

と。 くうぅ。 気の抜ける音がした。ベッドの上、朱藤さんのお腹から。堰脊さんが口に手を当ててくすくすと笑う。 「わ、わりぃな、腹減ったんだよ」 また顔を赤くする朱藤さん。 「そうね。わたしもお腹が空いたな。セックスって疲れるのね」 「まあ、結構体力使うもんね」 #twnovels

2019-07-27 16:38:45
夢乃 @iamdreamers

尤も、ぼくは華純さんとシた時ほどの疲れはない。結構激しく腰振っていたけれど。射精していないからかな。あれ、結構疲れるんだよね。 「二人とも、立てる?」 堰脊さんはベッドに手をついて脚に力を入れたけれど、立てそうにない。朱藤さんはそもそも、一人では起き上がれそうにもない。 #twnovels

2019-07-27 16:39:16
夢乃 @iamdreamers

「ごめんなさい。無理みたい」 済まなそうに堰脊さんが言う。 「良かったら、ぼくが何か食べるもの作るけど」 まだ頬から赤味が抜け切れていない朱藤さんは、寝転がったまま答えた。 「わりぃな、アタシがやるべきなのに」 「仕方ないよ。いい? キッチン勝手に使って」 #twnovels

2019-07-27 16:39:51
夢乃 @iamdreamers

「いいよ。なんでも使って。冷凍食品くらいしかないけど」 「取り敢えず見てみる。あ、それと、重ね重ね悪いんだけど、作る前にシャワー借りていいかな? 女の子のバスルーム借りて悪いけど」 「かまわねーよ。タオルも適当に使ってくれ」 「ありがとう」 #twnovels

2019-07-27 16:40:18
夢乃 @iamdreamers

朱藤さんがそういう性格なのか、肉体を合わせたからなのか、彼女は躊躇う様子もなくそう言った。普通なら、女の子の部屋を男に使わせるって躊躇するものだと思うけれど。ま、いいや。有り難く使わせて貰おう。 #twnovels

2019-07-27 16:40:47
夢乃 @iamdreamers

♤ ♤ ♤ ♤ ♠︎ ♠︎ ♠︎ ♠︎ ♤ ♠︎ #twnovels

2019-07-27 17:28:22
夢乃 @iamdreamers

「美味しい。鹿古下くん、料理上手なのね」 「ああ。それに、炒飯なんて無かったはずだけど、どうしたんだよ」 堰脊さんと、起き上がれるまでに回復した朱藤さん、二人の女の子とローテーブルを囲んだ食事風景。これ、高校の同級生に言ったら羨ましがられるだろうな。二人とも可愛いし。 #twnovels

2019-07-27 17:28:48
夢乃 @iamdreamers

おまけに、二人とも服も着ないで全裸のまま、肩にバスタオルを掛けただけ。ぼくが用意している間に着ていれば良いのに。まあ、今更だけれど。 「ありがと。冷凍のご飯があったからそれ温めて、ほかの冷凍食品と混ぜて炒めただけだけど。口に合ったみたいで良かった」 #twnovels

2019-07-27 17:29:16
夢乃 @iamdreamers

「でもよ」朱藤さんは口にするスプーンを運び出しながら言った。「グリーンピースやコーンは良いとして、この挽肉?みたいなの、こんなのあったっけ?」 「あ、それは冷凍のミニハンバーグがあったから、温めてみじん切りにしただけ」 #twnovels

2019-07-27 17:29:48
夢乃 @iamdreamers

「へえ。味付けは? 調味料なんて大したもん無かった筈だけど」 「塩と胡椒と醤油とソースを適当に」 「それだけでこんなに美味しくなるの?」 今度は堰脊さん。 「うん、まあ。分量とか最初は難しいけど、慣れると大体解ってくるから」 #twnovels

2019-07-27 17:30:24
夢乃 @iamdreamers

「ふうん。鹿古下くん、普段から料理するの?」 「まあ、ぼくも一人暮らしだからね」 「アタシは全然。温めるだけだなぁ」 「確かに。フライパンもフライ返しも、あんまり使ってなさそうだった」 「ぐ。他人から言われるとなんかムカつく」 「言われないように天袮ちゃんも料理しないとね」 #twnovels

2019-07-27 17:30:52
夢乃 @iamdreamers

思いの外、楽しい食事会になった。最初に声をかけられた時には思いもしなかったけれど、この二人との時間はとても気が楽だ。ほとんど知り合ったばかりなのに。華純さんといる時の気楽さとはどことなく違うけれど、これはこれで居心地が良い。 #twnovels

2019-07-27 17:31:26
夢乃 @iamdreamers

♤ ♤ ♤ ♤ ♠︎ ♠︎ ♠︎ ♠︎ ♠︎ ♠︎ #twnovels

2019-07-27 17:31:51
夢乃 @iamdreamers

「ねえ・・・またシてね」 食事を終え、辞去する時、堰脊さんが艶めかしい瞳で言った。彼女は電車通学だそうだけれど、足元が覚束ないのでもう少し休んでから帰るそう。 「うん、いいよ」 「その、アタシとも、ヤってくれる?」 朱藤さんがしおらしく言う。 #twnovels

2019-07-27 17:32:22
夢乃 @iamdreamers

「もちろん。何回でも」 「今度はアンタもイカせてやるから」 それは難しいんじゃないかなぁ。 「私も鹿古下くんをイカせられるように頑張る」 いったい、何を頑張るのだろう。 「えっと、期待してる」 他に答えようがない。 「それじゃ、また、学校で」 ぼくは別れを告げた。 #twnovels

2019-07-27 17:33:08
夢乃 @iamdreamers

「ええ、また。・・・鹿古下くん、最後に、もう一度、キスして欲しい」 「・・・うん、いいよ」 「ア、アタシも・・・」 「うん」 二人と交互に唇を重ねて、ぼくは同級生たちと別れた。 #twnovels

2019-07-27 17:33:41
夢乃 @iamdreamers

♡ ♥︎ ♥︎ ♡ ♥︎ ♥︎ ♡ ♡ ♡ ♡ #twnovels

2019-07-27 17:34:05
夢乃 @iamdreamers

「あ、耶麻女さ〜ん」 仕事の話が終わって帰ろうとしていた時、聞き覚えのある声に背後から呼びかけられて、あたしは内心うんざりした。けれど、タブレット端末を仕舞ったバッグをテーブルに置いて振り向いた顔には、そんな表情を浮かべたりしない。 #twnovels

2019-07-27 17:34:31
夢乃 @iamdreamers

「あら、大木さんもいらしてたんですか?」 あたしがこの、株式会社オトナトーイの技術アドバイザーを引き受けてから半年ほど経った時に、偶然見かけたあたしに、アダルトビデオ出演を持ち掛けてきたのがこの、売れっ子AV男優・大木 辰雄(おおき たつお)だった。 #twnovels

2019-07-27 17:35:08