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『“環境問題のウソ”のウソ』に先見性はあったのか、なぜ話題にならなかったのか考えた日記

ただの読書感想文を書いた日記です。内容に間違いがあった場合は訂正し謝罪しますので、ご指摘ください。
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いちのせやよい @iciinoseyayoi

「再生資源の輸出の実態は, 廃棄物輸出に近いという声もある。それは, グレーゾーンにある再生資源に加え, 悪意を持った業者がリサイクル不可能なごみを混入し輸出しているという実態があるからである。

2019-08-05 11:20:56
いちのせやよい @iciinoseyayoi

PET ボトルに関して述べると, 未洗浄・未破砕であることや汚れがひどいことなどの理由でシップバックされる事態も起こっている。」

2019-08-05 11:21:01
いちのせやよい @iciinoseyayoi

「悪質な輸出を止める手立てを講じたり, 輸出相手国における環境保全対策への協力として, 輸出相手国におけるリサイクルインフラの整備を, 環境ODA 等を用いて行ったり, 環境汚染が深刻化し排出国としての責任が問われないように, 安定的に資源循環が行える制度整備を行っておく必要がある。」

2019-08-05 11:21:13
いちのせやよい @iciinoseyayoi

少なくとも、この論文を読んだ人間であれば「武田教授がバーゼル条約を持ち出すのは、はっきり言って見当違いである。バーゼル条約はあくまで有害廃棄物の移動を制限するものであり、ペットボトルはそれに該当しないのだ。」という山本弘の批判がおかしいことがわかるだろう。

2019-08-05 11:21:29
いちのせやよい @iciinoseyayoi

「海外輸出ルートのような再生資源の物質移動を分析してみると, 「廃棄物は処理費用の安い地域や国へ, 再生資源材料は購入代金の高い地域や国へ, 国境を越えて移動する」という経済原理に基づいて処理されているように見える」と書かれているこの論文をもって

2019-08-05 11:21:44
いちのせやよい @iciinoseyayoi

「この件から分かるのは、日本よりも中国の方が、バーゼル条約や環境保護基準にきびしいということだ。」とするのは無理があるのだ。 単純に廃棄物を入れる時には環境保護基準はきびしくなり出す時には甘くなるという話である。どこでもどの国も大抵ダブスタなのである。

2019-08-05 11:22:29

山本弘「“環境問題のウソ”のウソ」
再引用
海外に流出したペットボトルが何らかの形で再利用されていることは間違いないのだ。日本国内の再利用量も含めれば、確認された量だけで32万トン。武田教授の主張する「3万トン」とは10倍以上の開きがある。
仮に32万トンという数字が正しいのなら、当然、回収されずにごみとして捨てられている量は、武田教授の言う「27万トン」ではなく19万トンだ。

いちのせやよい @iciinoseyayoi

先の論文を読んだ上でもう一度考えてもらいたい。 「海外に流出したペットボトルが何らかの形で再利用されていることは間違いない」という根拠で山本弘は海外流出したペットボトルはすべて再利用という数字にぶち込んだのである。

2019-08-05 11:22:53
いちのせやよい @iciinoseyayoi

「間違いない」というあやふやな根拠が数文字後には「確認された量」として足されるぐらいあやふやな根拠を元にした32万トンという素人が出した数字が武田邦彦の3万トンと10倍も違うと批判するのである。このような素人の本がウケるのかという話である。

2019-08-05 11:23:16
いちのせやよい @iciinoseyayoi

海外流出したペットボトルはすべて再利用には含めないという武田邦彦の論理も信用できないが、海外流出したペットボトルはすべて再利用に含めるという山本弘の論理も信用できない。ただそれだけなのである。

2019-08-05 11:23:34
いちのせやよい @iciinoseyayoi

きちんと分別されラベルも蓋も取りのぞかれ中も洗ってあるペットボトルはリサイクルされているだろう。再生フレークや再生ペレットにしたものまで再利用として認めていないというのには異論がある。しかしそれと同時に、

2019-08-05 11:24:18
いちのせやよい @iciinoseyayoi

まったく分別もされず他のゴミも混ざってて汚れているけど金を払った人がいるんだからリサイクル用ペットボトルだと言い張るような、廃棄物でも海外に流出すればリサイクルだという論理も同様に認められないのである。

2019-08-05 11:24:37

山本弘「“環境問題のウソ”のウソ」
P144
まず、なぜ『環ウソ』の中でペットボトルの「回収量」が24万トンになっているのか、なぜ事業系の8万トンのごみを無視したのかを訊ねてみた。武田教授は「大変に結構な質問です」と言って、こう説明した。

武田「私はね、リサイクルと関係ないものは書いてない。今おっしゃった事業系、まあ9万トンとか8万トンとかいうんですけど、事業系の回収したやつは、回収はするけどもリサイクルはしてない。ぜんぜんしてないんですよ。最初から」
(中略)
武田「これはリサイクルなんだから、リサイクルのために回収したものを入れたいと思った。『回収量』と言うとみんなも間違えちゃうから。リサイクルする目的じゃないものも入ってるんですよ。それは取っとかなきゃいけないんで。事業系回収量はリサイクルに対する目的(で回収してるん)じゃないんです」
宮崎「ごめんなさい。何のために(事業系回収を)やるんですか?
武田「海外に全部売るんです、まとめて、しかもペットボトルだけじゃなくていっしょに、プラスチックのごみもいっしょに全部出してるんです」
(中略)
武田「実はね、海外に60万トン出てるんですよ。60万トン出てるのはペットボトルだけじゃなくて、プラスチックのごみといっしょに、いっしょにペットボトルも海外に出ちゃうんです。これはリサイクルしようという気じゃなくて、とにかく海外に売っちゃうわけです。これはね、リサイクルしているうちに入れちゃいけないんじゃないかと、私は思ったんです」

これを聞いた時、僕は思わず笑ってしまった。なぜか? 理由は2つある。
第一に、僕はこの時まで、まだ武田教授に好意的に解釈していたのである。教授は容リ協のサイトを参考にする際、事業系回収の数字を見落としたのではないか。海外への輸出問題を『環ウソ』の中で大きく取り上げなかったのは、この数年間の事情にうとく、それがどれほど深刻化している問題か知らなかったのではないか――故意のウソではなく、単なる過失ではないかと思っていたのだ。
だが、そうではなかった。武田教授は事業系回収のことも、海外へのペットボトル大量流出の問題も知っていた! 知っていて、読者に隠していたのだ。
もうひとつ、僕が笑ったのは、武田教授が勝手に「回収量」の定義を創作していたと知っていたことである。リサイクルのためだろうが輸出のためだろうが、げんに事業系のペットボトルは回収されているのだから、「回収量」に含めて読者に示さなければヘンではないか?
ビデオを見ていただければ分かるが、僕はこの瞬間、ものすごく軽蔑に満ちた笑みを浮かべている。武田教授に対して抱いていたわずかな希望――単に知らずに間違いを書いただけの善意の人物ではないかという期待が、いきなり打ち砕かれたからだ。

P147
なお、武田教授は何度も「いっしょに」と協調し、あたかもペットボトルが他のプラスチックごみに混ぜられて輸出されているかのように言っているが、もちろん別々に輸出されている。すでに日本国内で分別されているのだから、わざわざ他のごみと混ぜる必要などないし、ごちゃ混ぜのごみなど分別に手間がかかりすぎて高くつくから、中国人も買うわけがない。

いちのせやよい @iciinoseyayoi

確かに分別されているゴミを他のゴミと混ぜる必要はないし混ざったゴミなど買うわけがない。 では、今なぜ途上国は今ブチ切れているのだろうか。 先進国から途上国に輸出されているはずなどないと山本弘が言っているのに。

2019-08-05 11:25:11
リンク www.env.go.jp 環境省_廃PETボトル等の不適正な輸出の防止について (環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部長から各都道府県知事・各政令市市長あて)...

廃PETボトルの不適切な輸出の防止について(再徹底のためのお知らせ)

https://www.meti.go.jp/policy/energy_environment/kankyokeiei/basel/pdf/re_exp_pet.pdf

リンク NHK クローズアップ現代+ ペットボトルごみがついに限界!? ~世界に広がる“中国ショック”~ - NHK クローズアップ現代+ 2018年5月9日(水)放送。いま、日本各地で行き場を失ったプラスチックごみが山積みになっている。今年1月、中国政府は突然、これまで世界中から受け入れていた資源ごみ、プラスチックごみの輸入を禁止したためだ。これまで、輸出するペットボトルごみの7割以上を中国に送っていた日本。第3国に輸出する企業、国内処理に奔走する企業など、待ったなしの取り組みが進められているが、課題も多い。消費者や企業に… 2264
リンク 日本経済新聞 電子版 汚れた廃プラ輸出を規制、バーゼル条約締約国が合意(写真=AP) 【ジュネーブ=細川倫太郎】有害廃棄物の国境を越えた移動を制限する「バーゼル条約」の締約国は10日、汚れた廃プラスチックを新たな対象に加えることで合意した。海洋汚染など環境破壊の深刻化で、海外輸出を規 10 users 1355
リンク 読売新聞オンライン あふれるプラごみ、世界をむしばむ : 教育・受験・就活 読売新聞朝刊教育面の第2、第5水曜日で「ニュースde道徳」を掲載しています。12日朝刊では、マイクロプラスチックの問題を取りあげています。「自然愛護」がテーマです。このテーマに関連する以下のようなニュースもあります。 24
いちのせやよい @iciinoseyayoi

使用済みペットボトルのうち推定37%もの量が輸出されているのである(P28)。分別せずに業者が回収してるよなと会社でそれを眺めていた多くの人、分別せずにそのままコンテナで海外にいくのを眺めていた産廃従業員の多くは、それをすべて実質回収量とするのはおかしいよなと思っていたのである。

2019-08-05 11:26:43
いちのせやよい @iciinoseyayoi

市町村が指定された法人ではなく独自に処理する際に渡した業者ならびに事業系回収した業者の中で、問題のある輸出をしたのはどれぐらいなのか、ということが多くの人が知りたかった情報であり、「海外に流出したペットボトルが何らかの形で再利用されていることは間違いない」という素人の印象ではない

2019-08-05 11:27:39
いちのせやよい @iciinoseyayoi

当時地方自治体によってはペットボトルを分別回収してないにもかかわらず、70%を超える量のペットボトルが回収されているとは多くの人は思わなかったのである。だからこそ、ウソだという武田邦彦の言葉がウケたのである。

2019-08-05 11:28:24
いちのせやよい @iciinoseyayoi

ペットボトルごみにプラスチックごみが混ざるという話と、プラスチックごみにペットボトルごみが混ざるという話は別の問題であるということも重要である。これは大きな違いなのだが、どうも混同しているように見受けられる。

2019-08-05 11:28:43
いちのせやよい @iciinoseyayoi

武田邦彦の意見を何でもかんでも批判する必要はなかったのである。海外にゴミを輸出しているのは大問題だし、環境対策のとれない途上国にリサイクル資源だとして汚いゴミを輸出するのは間違っている。それを全部回収量に含めるのは間違っている。

2019-08-05 11:29:34
いちのせやよい @iciinoseyayoi

でも、それって本当のところどのぐらいの量なのかということが知りたかった話なのだ。無視していいほどの量なのか、無視できないほどの量なのか。 両者とも全部といってるからわからないのである。

2019-08-05 11:30:51
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