メルマガの内容を一部転載しました。 「やせがまん」できなくなった社会―あいちトリエンナーレ問題を考える - 山猫日記 lullymiura.hatenadiary.jp/entry/2019/08/… #はてなブログ
2019-08-07 15:35:35あいちトリエンナーレ問題 “指摘されているとおり、自衛隊の地域社会へのアウトリーチや、保守的な人気作家のサイン会等が妨害される事案は日常的に起きています。全ての事案に対して、言論の自由という原理原則に基づいて、平等に情熱を傾けることはもともと無理な話です。” lullymiura.hatenadiary.jp/entry/2019/08/…
2019-08-07 17:14:53“すべての識者は、意識的にも、無意識的にも、守るべき具体的な価値という自分なりのものさしをもって発言の有無を判断しています。私自身ももちろんそうです。今般の企画展については、作品そのものは「物議を醸す」という要素の他は特に価値のあるものとは思われません。”
2019-08-07 17:15:52“企画が体現するキュレーションの政治性にこそ意味があるのでしょうから、個別作品の表現の稚拙さを云々してもしょうがないのでしょうが。 もっと言えば、私自身が言論活動を封殺されるような圧力を受けてきた中で、「まあ、そんなものだよね」と、半ば慣れてしまったというのもあるかもしれません。”
2019-08-07 17:16:52“暴力による脅迫を伴うかどうかで一線を引くという意見も見られます。それは、筋論としてはその通り。ただ、私自身への圧力は、私が女性ということもあって、殺す、犯すなどの暴力的な表現を伴いがちです。残念ながら、現実としては、言論を封殺する圧力と暴力は連続的な現象なのです。”
2019-08-07 17:17:07“一つの論点は、表現の自由を守るためのコストの問題であると思っています。…そして、言論の自由とその表現が好ましいかどうかとは関係ありません。むしろ、もっとも好ましくない表現、自分としては憎悪するほどの表現にも保護を与えるというのが真の立憲主義者の立場です” lullymiura.hatenadiary.jp/entry/2019/08/…
2019-08-07 17:20:44“行政の責任者はいったん芸術監督を任命した以上、企画の具体的な中身には、事前であれ事後であれいっさい介入すべきでないと思っています。…政治的に物議を醸す企画に抗議が集中し、それらの抗議の一部が暴力を示唆するものであったとしたならば、行政の威信にかけて表現の自由を守るのが筋である”
2019-08-07 17:22:40“もちろん、政治はきれいごとではありません。…多くの国民は、言論の自由という「立憲主義的な原則」と、「守ろうとする表現の価値」を区別しません。実際、天皇陛下の御影を焼く、あるいは、現に日韓で外交問題となっている慰安婦像をめぐる表現には大衆の支持はほとんど集まらないでしょう。”
2019-08-07 17:23:59“民主主義上のリーダーである大村知事は、この現実に敏感であって当然であり、「安全」という落としどころへと着地させた判断には、理想の力は感じないにしても、妥当ではあったと思います。”
2019-08-07 17:24:22“言論の自由が制約されるのは他の誰かの個別的な人権が制約される時だけであるべきです。他人への脅迫や名誉棄損など具体的な被害を伴う場合であって、かつ公共性の観点から正当化できない場合だけということです。…言論への制約が特定の集団への概念的な被害を伴う段階で規制することには反対です。”
2019-08-07 17:26:35“左派の多くが(自分たちの主張の枠外の表現に)敵対的ですらあったという事実は不都合なものです。所謂言論の自由をめぐる事案について、平等な情熱を持つことは不可能にしても、あまりに恣意的であったり、二重基準を振りかざしているとすれば説得力を持ち得ないからです。” lullymiura.hatenadiary.jp/entry/2019/08/…
2019-08-07 17:30:13“冷戦の崩壊、東アジア情勢の悪化、世代間対立等を遠因として、旧来の左派は本当に少数派になってしまいました。既に大衆の支持を失ってしまっているにも関わらず、仲間意識に基づく甘い情勢判断に基づいて、大衆の反感を買うような企画を行ったのは、そうした勘違いに基づいているのでしょう。”
2019-08-07 17:31:17“今般の企画については、日本における言論の自由を再強化することが目的であったのか、企画を没にされるという形で言論の自由に殉じるヒロイズムが目的なのかは、判然としません…立憲主義の筋論としては、同情心を覚えるものの、大衆に支持されるべき左派運動としては完成しなかったということです。”
2019-08-07 17:33:04“外交問題となっている今、今般の慰安婦像のような表現を好意的に受け止める層は8%程度にとどまります。…今や強者となった右派勢力が真に保守主義者足らんとするならば、この1割弱の国民に対して殲滅戦を行ってはならない…それは保守主義の根幹にある寛容であり、国民の一体性を重視する立場です。”
2019-08-07 17:35:04“公金支出の問題へと帰着させる論点も違うのでは…公金の支出は、すべての国民の支持を得られるものだけに向けられるべき、という主張は実行不可能であり、特に正しくもありません。特に専門性を要する問題においては、短期的な民意に振り回されるべきではないと思っています” lullymiura.hatenadiary.jp/entry/2019/08/…
2019-08-07 17:38:29“公金支出の問題にしたいのであれば、次年度以降は、そのような政治的主張をもつ芸術監督は任命しないという方法で解決するのが筋でしょう。そして、最終的にはそのような芸術監督を任命する政治家が選挙で当選できるかどうかが民意となってきます。”
2019-08-07 17:39:33