【R18】絶倫ペアの情交模様・EP16・プロ以上の彼
- iamdreamers
- 5862
- 1
- 0
- 0
「は? え? どういうこと? いつも電車、だけど」 彼女たちはしばらく目配せを交わし、それからリーダーの女の子が言った。 「あの、耶麻女さん、今、男を見たら誰彼構わず、襲いかかりそうな目をしていますよ。犠牲者が何人出るか」 #twnovels
2019-08-25 17:05:06は? いくらなんでも、それは失礼じゃない? 「そんな風に見える?」 「はい、飢えた野獣の目をしています」 いや、確かに飢えてはいるけど。 「でも、帰らない訳にいかないし」 明日は一限目から、サボれない講義があるし。彼女たちは、今度は目配せでなく、頭を寄せて相談した。 #twnovels
2019-08-25 17:05:34長くはかからなかった。 「耶麻女さん」 リーダーが言った。 「はい、何でしょう?」 「今日は賜炉金(しろがね)がお宅までお送りします」 彼女は、最も若い女性社員を指名して言った。若いと言っても、大学を卒業しているから、あたしより歳上なのだけれど。 #twnovels
2019-08-25 17:06:08「えっと、よろしいんですか? まだお仕事があるんじゃ」 「もう就業時間は過ぎていますし」 もうそんな時間か。考えてみると、会議が終わった時点で定時を過ぎていたのだから、当然だ。 「でも、遠回りになるんじゃ。悪いですよ」 #twnovels
2019-08-25 17:06:35「方角は同じですし、お送りしてから少し戻れば良いだけですから。それより、耶麻女さんが強制性交罪で逮捕されたりすることが万一にもあったら大変ですから」 賜炉金さんがにっこりと微笑む。その笑顔からは、迷惑とか、負の感情は一切見て取れない。 #twnovels
2019-08-25 17:07:05もしかすると、あたしが色に溺れてしまっていて、他人の表情を読めないだけ、という可能性もあるけれど。事実、まだ夢見心地な気がするし。 「それじゃ、悪いけど、お願いしても良いですか?」 「ええ、もちろん。と言うより、是非そうさせてください」 #twnovels
2019-08-25 17:07:35夜の街を自動車が走る。車の中まではスキール音も届かず、カーステレオから流れる静かな音だけが耳に届く。そう言えば、“スキール音”じゃなくて、本当は“ブロックノイズ”とか“パターンノイズ”って言うらしいね。みんな“スキール音”って言っているけれど。 #twnovels
2019-08-25 17:09:06昔はこのスキール音、ブロックノイズをひたすら抑えるようにタイヤのブロックパターンを考えたものだそうだけれど、今は、ある程度のスキール音が必須になっている。何しろ、昔主流だったエンジン自動車と違って、今の電気自動車はスキール音でも立てないと、近付かれても判らないから。 #twnovels
2019-08-25 17:12:36そんな、どうでも良いことを考えていないと、肉体が男を求めて仕方がない。と言うか、どうでも良いことを考えていても、股間が疼いて思考がそっち方面に誘導されてしまう。おまけに。 「大木さんて、見た目より下手だったんですか?」 賜炉金さんがそのことを聞いてくるし。 #twnovels
2019-08-25 17:13:07「ううん、上手だったよ。とっても気持ち良かったし」 ああ、敬語使えてないし。解っているのに思考が女性器に持ってがれてる。賜炉金さんが気にしていないことが救いだけれど。 「でも、耶麻女さん、絶頂を迎えられなかったようですけれど」 #twnovels
2019-08-25 17:13:55「うん。相性なのかなぁ。気持ちは良いけど、どうしてもイケないのよね。相手ばっかりイッちゃって」 「彼氏さん、いらっしゃるんですよね? その方とは相性良いんですか?」 「そうなの。もう、最高。彼となら、幾らでもイケるの」 #twnovels
2019-08-25 17:14:27ああ、猛くんのことを思い出したらヤりたくなっちゃった。普段なら彼のことを考えても股を濡らすくらいで我慢できるけれど、今日は無理かもしれない。中途半端なセックスで、肉体が滾って仕方がない。大木さんにとってはヤりすぎなセックスだったかもしれないけれど。 #twnovels
2019-08-25 17:15:00うー、駄目だ、このままは無理。あたしは運転している賜炉金さんに断って、バッグからスマートフォンを取り出した。時刻は二十一時になろうとしている。もう、アルバイトの時間は終わっているはず。あたしは猛くんを呼び出した。数回の呼び出し音の後、繋がる。 #twnovels
2019-08-25 17:15:42『華純さん、こんばんは』 「こんばんは。あのね、今から猛くんのアパート、行っていい?」 言ってから、最近猛くんにセックスフレンドが出来たことを思い出した。彼女たちと一緒だったらどうしよう。いいか、一緒にヤれば。 #twnovels
2019-08-25 17:16:15けれど、そんなことはなかったみたい。 『はい、構いませんけど。どうしたんです?』 「えっと、ごめん、今きちんと説明できる自信ないから、ヤった後でいい?」 まずは、この昂りを抑えないと。 『構いませんけど、それなら、華純さんの家に行きましょうか? ここ、音漏れが不安だし』 #twnovels
2019-08-25 17:16:43確かに、激しくなるだろうから、あたしのマンションの方が良いかな。 「うん。じゃ、準備だけして待ってて。車で迎えに行くから」 『はい、解りました』 「じゃ、後で。愛してる」 その返事は待たずに、通話を切った。 「ごめん、寄り道して貰っていい?」 #twnovels
2019-08-25 17:17:13と言うか、してもらわないと困る訳だけれど。 「はい、構いませんよ。彼氏さんをお迎えに上がれば良いんですよね」 賜炉金さん、ちょっと嬉しそう、というより、興味津々? 「じゃ、えっと、取り敢えず行先を二つあっち側の駅にして」 あたしは道順を説明した。 #twnovels
2019-08-25 17:17:57華純さん、どうしたんだろう、こんな夜中に。まだ宵の口と言っても良い時間帯だけれど。電話越しの華純さんの声、少し艶っぽかった気がする。まるで、ベッドの上にいる時のように。会った途端に押し倒される光景が目に浮かぶ。それはないか。華純さんのマンションに行くことにしたし。 #twnovels
2019-08-25 18:00:32それにしても、『車で迎えに来る』って言っていたけれど、華純さん、自動車を持っていなかったはず。タクシーかな? それとも、友達か誰かに送ってもらうのだろうか。まあ、それはすぐに判る。それより準備をしておこう。 #twnovels
2019-08-25 18:01:03この時間だと、絶対に泊まることになる。下着や歯ブラシなど細々したものは、華純さんのマンションにも用意してある。だから必要なものは、制服と通学に使っているバッグくらい。手早く準備を整えて、スマートフォンを見ながら時間を潰す。 #twnovels
2019-08-25 18:01:27待つほどもなく、呼鈴の音に呼ばれた。必要なものを纏めて、念の為魚眼レンズでドア一枚隔てた向こう側の人を確認してから鍵を外してドアを開ける。 「猛くんっ」 「わっ」 ドアを開けた途端、ついさっき思い浮かべた光景ほぼそのままに、華純さんがぼくに飛びついてきた。 #twnovels
2019-08-25 18:02:01脚を、えいっとばかりに踏ん張ったので、押し倒されはしなかったけれど。 「かすみさ、んぐ」 唇を塞がれる。問答無用で舌が挿入ってくる。唇が抉じ開けられ、前歯を侵食され、舌を絡め取られる。ふ、ふう、気持ちいい。下に血が集まる。ぼくも華純さんの舌を堪能する。・・・じゃない。 #twnovels
2019-08-25 18:02:29