【R18】絶倫ペアの情交模様・EP18・恋人と愛人たち

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夢乃 @iamdreamers

「じゃ、二人は幼馴染?」 今ぼくが心に思ったことを、華純さんが聞いてくれた。 「はい、幼稚園の頃から、天袮ちゃんとは一緒です」 やっぱり、そうなのか。ぼくには幼馴染と言える間柄の友達はいないから、どういうものか実感は湧かないけれど、二人の関係を見ているとちょっと羨ましい。 #twnovels

2019-09-14 11:12:18
夢乃 @iamdreamers

「その、アンタ、大学生?」 朱藤さん、華純さんが来てからなんだかぎこちない。苦手意識でも感じているんだろうか。 「天袮ちゃん、言葉遣いっ」 また、小声で堰脊さんに注意されているし。 「言葉遣いなんて気にしないで。ええ、そうよ。楠芽大学工学部の三年です」 #twnovels

2019-09-14 11:12:55
夢乃 @iamdreamers

華純さんが微笑むたびに、前の二人は眩しそうに視線を泳がせる。気持ちは良く解る。華純さんの笑顔、眩しいもの。 「工学部に女性、って、少ないんじゃありません?」 「少ないわよぉ。あたしがいるの、機械工学科だから特に少なくて。情報や電子にはそれなりにいるけどね」 #twnovels

2019-09-14 11:13:45
夢乃 @iamdreamers

「それじゃ、モテるんじゃありません?」 「ううん、全然」 「うっそ。信じらんね。こんな美人が」 思わずといった口振りの朱藤さんに華純さんが微笑む。 「本当よ。あたしの場合、最初に無茶したことが広まったからかなぁ」 「無茶・・・何をしたんですか?」 #twnovels

2019-09-14 11:14:51
夢乃 @iamdreamers

それは、ぼくも聞いたことはない、かな。 「うーん、それはまた別の機会にね。これから御飯っていう時に話すことでもないから」 なんだろう、気になる。とは言っても、問い詰めてまで話させることでもないし。後にしよう。 「それより、二人こそモテるんじゃないの? 可愛いし」 #twnovels

2019-09-14 11:15:31
夢乃 @iamdreamers

華純さんのような美女が言ったら嫌味にしかならないような言葉だけれど、不思議と嫌味っぽく聞こえない。ぼくが男だから、だろうか。 「そ、そんなこと、全然、ありませんっ」 「アタシ、愛想悪いから」 慌てて真っ赤になる堰脊さんとぶっきらぼうに答える朱藤さん。 #twnovels

2019-09-14 11:17:36
夢乃 @iamdreamers

朱藤さんは判らないけれど、堰脊さんのことは、クラスでもあまり話題に上らない。大人しくて目立たないから、かな。目立ったことと言えば、中間テストで学年一位だったことくらい。けれど、前に朱藤さんが言っていたように、美少女ではあるから狙っている男子もいるんじゃないかと思う。 #twnovels

2019-09-14 11:18:10
夢乃 @iamdreamers

「そんなことないと思うけどなぁ。そう言えば、二人とも、猛くんのことを前から好きだったって聞いたけど。あ、どっちか一人だっけ?」 華純さんてば、また聞きにくいことをしれっと聞くんだから。二人は顔を見合わせて、それから堰脊さんが口を開いた。 #twnovels

2019-09-14 11:18:46
夢乃 @iamdreamers

「あの、わたし、前からいいなって、思っていました」 「前からって、高校入学した時から?」 「いえ、ええと、確か、中間テストの頃から・・・」 「え? それって確か、ぼくが華純さんと知り合った頃、だよね」 ずっと聞き役に徹していたぼくは思わず口を挟んだ。 #twnovels

2019-09-14 11:19:13
夢乃 @iamdreamers

「うん、そうよね。確か、試験勉強のお手伝いしたし」 「そうなんですか。その頃から気になり出したんだけど・・・耶麻女さんとお付き合いするようになって変わったのかな・・・」 「どうなんだろ。変わった自覚は無かったけど」 けれど、ありそうなことではある。童貞喪失したし。 #twnovels

2019-09-14 11:19:41
夢乃 @iamdreamers

「そんな状況で良く学年トップなんて取れるよな」 朱藤さんが、感心したような、呆れたような声を出す。 「テスト中は集中してたから・・・答え終わった後は鹿古下くんの背中に見惚れていたけど」 え。テスト中、背後から注目されていたのか。全然知らなかった。 #twnovels

2019-09-14 11:20:24
夢乃 @iamdreamers

「成績学年トップなの? 凄いじゃない」 「たまたま、山が当たったから」 多分、それは謙遜だろうな。堰脊さんは山を賭けるような子じゃない、と思う。 「それに、鹿古下くんも二十位に入っていたし」 「へ? そうだった?」 「うん、上位二十位まで発表されてたでしょ。名前あったよ」 #twnovels

2019-09-14 11:20:50
夢乃 @iamdreamers

「へえ、アンタも頭良いんだな」 「いや、ぼくは直前で華純さんに解らない所教えて貰ったから。華純さんのおかげ」 「それでもすげーって。アタシなんか五十三位だもん」 それも結構上位じゃないかな。一学年四百人中の五十三位なら。見掛けより、頭は良いらしい。 #twnovels

2019-09-14 11:21:18
夢乃 @iamdreamers

そんな失礼な思いを顔に出さないように、ぼくはグラスの水を一口あおった。 「そう言えば、そろそろ期末テストが始まるんじゃない?」 華純さんの言葉に、ぼくたち三人は顔を見合わせてから、堰脊さんが言った。 「あの、ウチの学校、二学期制だから、期末試験は夏休みの後、九月です」 #twnovels

2019-09-14 11:21:44
夢乃 @iamdreamers

「え? そうなの? それだと、中間試験が五月って、早くない?」 これには朱藤さんが答える。 「それね。今年は二年の修学旅行が六月になったんで、その前に中間やっちまおう、ってなったらしいよ」 「え? そうだったの?」 堰脊さんも、それは知らなかったらしい。 #twnovels

2019-09-14 11:22:08
夢乃 @iamdreamers

ってか、ぼくも知らない。 「そうなんだ。いつもは、もっと違う時期?」 「だいたい秋休みの後が恒例らしいけどさ、今年は他の高校や宿の兼ね合いで六月になったらしいよ」 へぇ、そんな事情があったのか。確かに、期末試験が九月なのに中間試験が五月は早いな、と思っていたけれど。 #twnovels

2019-09-14 11:22:53
夢乃 @iamdreamers

「朱藤さん、なんでそんなこと知ってるの?」 「ん? ああ、先生が話してたの聞いたんだよ」 あれ? 少し言い淀んだ感じ。何か別の理由があるっぽい。気のせいかな。そう言えば、堰脊さんが持っていた屋上の鍵、朱藤さんに複製して貰ったって言っていた。誰か教師にパイプがあるのかな。 #twnovels

2019-09-14 11:23:30
夢乃 @iamdreamers

最初はやけにぎこちなかった朱藤さんも、いつの間にか普段通りの言葉遣いになっている。・・・って、まだそれほど彼女のことを知っているわけじゃないけれど。対照的に堰脊さんの口数が減っているけれど、別に気分を害した風ではなく、笑顔でいる。 #twnovels

2019-09-14 11:23:58
夢乃 @iamdreamers

それも、最初は少し硬い感じだったのに、今は柔らかい。多分、このくらいが二人の本来の距離感と言うか、立ち位置と言うか、なのだろう。華純さんが来た直後に漂っていた微妙な空気が晴れた感じ。良かった、少しは打ち解けたみたいで。 #twnovels

2019-09-14 11:24:22
夢乃 @iamdreamers

実のところ、内心、少し不安はあった。謂わば、ぼくの恋人と愛人の対面なわけで、下手したら修羅場にならないかな?と頭の片隅で思っていたから。華純さんや堰脊さんの性格から考えればその可能性は低いけれど、朱藤さんの性格はまだ良く知らないし、普段がアレだし。 #twnovels

2019-09-14 11:24:48
夢乃 @iamdreamers

女性たちの会話を聞きながら胸を撫で下ろしていたところへ、注文した料理をウェイトレスが運んで来た。良い匂いが部屋に漂う。ぼくの前に食器を並べられる時、少しどきどきした(だって、チンコ勃ちっぱなしなんだもの。気付かれたら恥ずかしい)けれど、何事もなく彼女は一礼して去った。 #twnovels

2019-09-14 11:25:50
夢乃 @iamdreamers

「みんな、お腹空いてるよね。ちょっと遅くなっちゃったから。じゃ、食べよう」 華純さんが明るく言い、みんな手を合わせてから箸やフォークに手を伸ばした。 #twnovels

2019-09-14 11:26:14
夢乃 @iamdreamers

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2019-09-14 12:17:07
夢乃 @iamdreamers

猛くんのセックスフレンド、二人とも可愛いね。堰脊依子と名乗った黒髪セミロングの子は、どことなく紗世理に似て、大人しそうな感じ。隣の焦茶のショートの朱藤天袮という子は、反対にとても活発そう。最初はどちらかと言うと堰脊さんの方が口数が多かったけれど、少し経つと逆転したし。 #twnovels

2019-09-14 12:17:46
夢乃 @iamdreamers

朱藤さん、言葉遣いは女の子としては乱暴な印象だけれど、育ちは良い感じ。ナイフとフォークで分厚いステーキ肉を捌く手つきが完璧。他のテーブルマナーもしっかりと抑えているのじゃないかと思える、そんな手捌き。堰脊さんはと言うと、ハンバーグをお箸で切り分けている。 #twnovels

2019-09-14 12:18:14
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