- Uroak_Miku
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とあるコンビニの手洗いにこんなお知らせが。 「彼女はネパールからやってきて六か月。日本語はまだうまくないのでどうか」「店員の4名は日本語がまだうまくない。皆様の温かい対応をお願い」とイラスト(例のアレのお仲間系)付きの手書き文字。 もはや日本語人材を揃えられなくなっている。
2019-10-03 13:43:30外国人店員ならもうずっと前から珍しくなくなっていた。しかしどの方も対応はしっかりできていました。宅配便の手続きでも何でもちゃんとできた。今はそのレベルの人材が足りない。だからレジでの支払いやり取り以外のことはできない。「お客様にはどうかご理解を」
2019-10-03 13:46:12昔から外国人のアルバイトといえば皿洗いでした。『若大将』シリーズでも加山雄三がいきなりハワイに送り込まれて、英語できないから日本料理店で皿洗いしてた。給仕を任されると出世。つまり現地のことばが立派に使いこなせると認められたわけだから。これどの国でもそうです。
2019-10-03 14:13:42日本語学習者は「電車を乗る」とどうしても作文(それに発声)してしまう。英文法でいう「他動詞+目的語」のパターンで考えて、そして「日本語の他動詞は『を』で目的語を受ける」と最初に習うので、どうしてもこの型でしか思考できなくなるようです。
2019-10-03 14:22:20他動詞と自動詞の違いといえば I open the door.(ドアを開ける) The opens. (ドアが開く) が一番わかりやすい例で、しかし英語に限らず多くの言語では「開ける」と「開く」が同じ動詞なのです。(この場合は「open」が他動詞にも自動詞にも使われている)
2019-10-03 14:37:21「開ける」と「開く」を使い分けるのは、世界でも割と珍しいようです。 繰り返しますが英語に限らず多くの言語では、この両者は同じ動詞を使う。 だから日本語学習者はここで驚く。「えーっ使い分けるの?」
2019-10-03 14:38:49これが後々たたってくる。 でんしゃをのる と作文してくる。「Incorrect. You must write, "Densha ni noru".」と指導しても「Nandeeee?」と食い下がられる。
2019-10-03 14:50:20ただ、 ごはんをたべる の場合、ごはんを話者が何かいじる(食べる)わけだから、非常にアクティヴ。意志動詞で、なおかつアクティヴなときは ~を が使われるのだけど
2019-10-03 15:00:34相手を何かいじるといったアクティヴさが薄い場合、たとえば でんしゃにのる のは電車さんを何かどうこうするわけではないので ~に で和らげる。
2019-10-03 15:01:39以下のふたつを比べてみればわかる。 海を泳ぐ 海で泳ぐ 前者のほうがなんかアクティヴな印象を受けて、後者はもうちょっと控えめニュアンス。
2019-10-03 15:03:00こんな風に動詞(&助詞)のイロハを教えていくと、どんな母語で脳内OSが回っていても、相手に理解してもらえる…のだけど、あいにくニホンジンの私たちはこういうことを学校の国語でさっぱり教わっていないので、外国人に聞かれてもうまく教えてあげられない。
2019-10-03 15:06:08この壁を、私は「内なる外地VS内地」と呼ぶ。 かつて日本は海外領土&勢力圏をがんがん広げていく時代があって、新たな勢力圏を「外地」と呼んでいました。 敗戦後、外地のことは記憶から消された。ところが今、人手不足のもと、旧・内地に改めて外地が点在し、だんだん濃くなっている。
2019-10-03 15:10:05昔は朝鮮人部落なんてのがあって、朝鮮人はそのエリアに固まって暮らしていました。 ニューヨークのイタリア人街なんてのとは違う、異界でした。
2019-10-03 15:11:09今は異界が個人の単位で点在していく。真っ白な日本地図のうえに、ボールペンで点をトントンと増やしていく、そんなイメージで、だんだんと濃度を増していく。
2019-10-03 15:12:51コンビニの張り紙ひとつから、いろいろ考えさせられたのでした。 pic.twitter.com/EWJ0IenTZk
2019-10-03 15:17:18