"初等科国史"という本を読んでるんだけども、これは戦前の日本の初等科の歴史の教科書なんですよ。 初等科で神話から入って、日本の建国神話を簡単に説明し、それを物語形式で小説のように読ませる手法は上手いと思うし、国際的に良く聞かれる自国の建国経緯についての基礎知識も入る点は良い。
2019-10-12 02:38:35もちろん、考古学的な意味合いでは"自然科学的ではない"と言う面はある。しかし、社会科学や人文科学的には、歴史学、民俗学、民族学、社会学、宗教学あたりの分野的には興味深く、また、正しい切り口でもあると思う。
2019-10-12 02:38:35自然科学的ではないからどうした、と言う話でもある。まだ、人類は2000年以上前のことを"科学的"には立証できないし、第二次世界大戦や第一次世界大戦の経緯すら正確に評価出来ずにいる。
2019-10-12 02:40:13"初等科国史"を読んでいると「あー、ほれで……」というトリビアが沢山あるの素晴らしい。 後、白村江以前の歴史も物語的に書かれている。ただ白村江あたりの民族の構成や民族移動の状態については現代における正確な資料に基づいて修正する必要性を感じる。
2019-10-12 04:28:47基本的には古事記ベースの建国神話からの物語形式の説明であり、日本建国紀元が年号のベースとなっている。 この点については西暦併記や何年頃に起きたことかという大まかな時期を加筆する必要あり。 ただ基本となるベースは民族神話からなる建国の話を説明するというスタンスは正しい着眼だと思う。
2019-10-12 04:31:17そもそも、皇室制度が続き、それが国家体制である以上、日本の国家体制は建国神話を起源とするものだ。 ならば、どうやって2600年以上前のことを完全に説明すると? 結局、建国神話を教養として知っておくくらいの対応策しかない。それが現実的な歴史教育だ。国際社会に出たときに自国の説明が出来る。
2019-10-12 04:33:22結論のみで言うならば、「海外に行った時に自国の建国起源を簡単に説明出来ること」という国際的に当たり前のことをやれれば国際的人材の第一歩となる。 戦前日本の"初等科国史"はそのことを良く理解した歴史の教科書だと私は思うよ。
2019-10-12 04:35:53戦前日本の歴史の教科書"初等科国史"は「教養には素晴らしい読み物だけども、学術方面の学問としては不十分なもの」というのが読んでる最中の私の感想。 でも、「国際人としての教養を学ぶ上で自国のことを知っておく」という目的で小学校で歴史を学ぶ入り口としてはこれは最適解だと思う。
2019-10-12 04:41:00要は、歴史についての入り口をどうするか、という観点の話。 教養としての歴史ならば、建国神話から入るという選択肢は妥当。歴史が旧い国は建国時代が神話の時代だから建国経緯が神話になる。 一方、学問としての歴史ならば、縄文時代が云々の考古学的観点から入る選択肢が妥当。だが、教養ではない。
2019-10-12 04:43:12ここで言う"教養"とは「海外の違う背景を持った人に自分の国がどういう国かを説明できる」という教養。 それを考古学的な学問で説明可能なほど、日本の歴史に自然科学は追い付いていない。科学は万能ではないのだから。 だから、建国神話から始まる歴史の教科書を小学校でやることは私は賛成だよ。
2019-10-12 04:45:32考古学的な内容は高校や大学でやればいいのさ。学問の分野に関する話だからね。スタンスはいくらでもある。 だが、小学校では"初等科国史"で十分だろう。
2019-10-12 04:47:30要するに、例えば、アメリカ人に 「日本は現存する国家の中では最古であり、歴史は2600年以上前から存在し、近代国家として成立したのは19世紀くらいで皇室制度がキリスト教発生よりずっと前からある国だよ」 というように簡潔に言える日本人がどれくらいいるのか、という話。
2019-10-12 04:53:33加えて、 「天皇とは、君たちのキリスト教で言うところの法王であり、また、地方の王族を束ねる皇帝の役割を持つ特殊な存在だから伝統的かつ宗教的な権威であり、日本においては日本国民の権利を保障する最高権威者なんだ。皇室はその天皇の血筋であり、天皇は皇室の長であり神道の最高司祭だ」と
2019-10-12 04:56:50これらの説明を「お前の国ってどんな国?」と聞かれた際に要所を説明できる国際人が日本には皆無だから、良くある現代日本人の馬鹿げた失敗談で「自分の国のことに無知で恥かいた」という流れになる。 要は国際人としての教養を学校が与えていないという失敗を既に日本は犯している。全く間抜けだ。
2019-10-12 04:59:46"初等科国史"で読みにくいところは、ところどころある感動表現。執筆者がどう思ってるかなんぞどうでも良いから、歴史を物語形式で教えるならば、それに徹してくれ、と思う。
2019-10-12 07:53:51"初等科国史"の個人的な評価は今のところ「初心者でも分かる古事記・日本書記入門」という面があるというところかな。 ただ復刻版だから最新の支持されている学説を総合的に参考にして改訂する必要はあるかな。諸々。
2019-10-12 08:15:51土器から始まって、学問じみた淡々とした暗記科目の歴史……。 教師は頭サヨクのろくでなしが大多数。 思い出してもクソの役にも立たない時間の浪費だったなぁ。
2019-10-12 08:19:31戦前の爺さん世代は楽しく歴史やってたんだなぁ、と。 俺らの世代、土器だぜ?土器。土器が云々なんてつまらなかったし、土器の話なんて……そんなに重要か?なんの話のネタにもならんマニア向けだ。
2019-10-12 08:18:28絶対、あのクソみたいな授業は歴史嫌いを増産するだけ。工夫もなにもない事実の羅列なんざ誰でも読めば羅列するくらいは出来るようになるが、それを説明するためにひとつの物語として形成は出来ないよ。 つまり、教師が理解出来てないものを子供に理解させるなんてことは無理ということ。
2019-10-12 08:21:35"初等科国史"を編纂した人はきちんと歴史や歴史の教育意義を理解した上で教科書を編纂している。 現代と戦前の歴史の教科書の違いは歴史に対する見識の深さと歴史を教育する意義の理解度の差にある。 現代の歴史教育は戦前と比べると格段に劣っている。ぶっちゃけ、現代の歴史教育はクソだな。クソ。
2019-10-12 08:24:11kindle版が配信されたので、大東亜戦争の項目からちょいちょいと、読む。 ミッドウェー海戦後半年余り、ガ島争奪戦の敗北直後の出版。まだ、日本の敗北が国民レベルでは、影響が少ない時期の本。 特筆は、今上天皇と、正しい呼び方を教育している事。 おすすめの本の紹介:『[復刻版]初等科国史』 pic.twitter.com/JhLTsfwRVc
2019-10-07 12:54:26『初等科国史』宮崎正弘氏のレビューきました。 レビュー全文 melma.com/backnumber_452… 以下抜粋。 戦前の初等科の歴史教科書の復刻だが、改めて通読すると、なんと我が国の歴史は浪漫的であり、英雄達は人間くさいことだろう。『初等科国史』は古事記、日本書紀を土台にしての正史を鼓吹しており、 pic.twitter.com/ZWM3XKis3S
2019-10-05 09:44:20