米騒動はエレン先生の夢をみるか

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香港のデモンストレーション等は、民衆側に生きるか死ぬかのリアリズムを感じるけれど、日本のはどれも結局「責任あたしらにないよみんな政治がいけないんだ」と自己免罪する儀式以上にはけっしてならない。

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日本の戦後デモは「パイを大きくするのに協力したんだから分け前ちゃんとよこせ」と「あたしらに責任ないよ政治家が勝手に進めた話だ」の２大アピールで動いてきた。ふたつの中心点（焦点という）を軸にして描かれる、巨大な楕円。 pic.twitter.com/GLHutGa9p9

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大正期にはデモがちゃんと国政を左右していた。中学の社会科で習うでしょ米騒動。精米会社を焼き討ちした民衆の姿がここに。 こういってもいい。「民衆」はデモによって生まれたのだと。 pic.twitter.com/eYzcpgCKEx

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しかし昭和になって、満州事変だのなんだので、民衆というドメスティックなマスはマスを維持できなくなった。 政治運動家たちの、いわゆる転向が続いた。

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戦後の思想家が「大衆の原像」とか命名して戦前知識人の転向を大目に見てあげたのは印象的です。

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これは何も男たちの思想ではない点にどうか気を付けてください。

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転向とは要するに、負けを勝ちと言いくるめる理屈のことです。そうやって共産党系の知識人たちは、天皇陛下万歳に転じていったのでした。

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この屁理屈理論が、敗戦後の日本にしっかり受け継がれたのでした。

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国会を囲い込んでアンポハンターイとアジる一方で、岸信介首相が辞任するや、総選挙では与党が圧倒勝利。 pic.twitter.com/WlzC3TYRoH

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ついに廃止できなかった日本の原子力発電所。 主張を実現できなかったのを、ふつうは負けっていいますよねデモ参加者の皆さま。 pic.twitter.com/lUoDmEZjKw

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ああ米騒動は遠くなりにけり。 pic.twitter.com/PKmOl9EKho

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