茂木健一郎さん連続ツイート2011年6月

「東大とハーバード(はと)」「常道」「はやくとゆっくり」「パターナリズム(父権主義)」「恥ずかしいこと」「たま」「いのち」「ルール」「制服の風景」「恐山」「丸山健二さん」「英語の能力」「ネイティヴ」「不得意」「和仁陽」「国破山河在」「首輪」「無政」「景気」「堀江貴文さん」「集中と切り替え」「ベストエフォート」「タイムプレッシャー」「ばか」「感性」「欠点」「他人のために」「音楽」「負け組」「脱藩」
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茂木健一郎 @kenichiromogi

はゆ(6)快適な環境だけにいると、発展性や発見がない。だから、ランダムに動き回る。しかし、そうそう良い物ばかりないから、速く動く。さっさと移動する。そして、自分の関心を深く惹きつけるものがあったら、じっくりと観察する。ゆっくり寄り添う。

2011-06-03 07:21:56
茂木健一郎 @kenichiromogi

はゆ(7)世界を移動する時は速く。そうすれば、その分、たくさんのものに出会うことができる。愛するもの、興味を惹くものがあったら、ゆっくり。向き合った時間だけ、多くの果実を得ることができる。泉は尽きることはない。

2011-06-03 07:22:51
茂木健一郎 @kenichiromogi

はゆ(8)はやくとゆっくり。このリズムを身体で刻むことが大切だ。時折、自分にとって快適でなかったり、意味がないものの近くでぐずぐずしている人がいる。これはダメだと思ったら、さっさと立ち去るのが良い。世界も、自分ももっと大きいのだから。

2011-06-03 07:23:41
茂木健一郎 @kenichiromogi

はゆ(9)蝶たちの命は短いから、時間が濃く凝縮している。一方人間の命も本当は短いのに、私たちはつい油断してしまう。はやくとゆっくり。今年も、蝶の飛び方を森の中で観察して、いろいろなことを考え、感じる季節がやってきた。

2011-06-03 07:24:50
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、「はやくとゆっくり」についての連続ツイートでした。

2011-06-03 07:25:01
茂木健一郎 @kenichiromogi

パタ(1)「広げるに値するアイデア」を議論する場として注目されているTED (http://www.ted.com/)に参加した時のこと。3日目くらいに気付いた。誰も、連邦政府に言及しないし、大組織の話もしない。みんな勝手にやっている。

2011-06-04 06:42:43
茂木健一郎 @kenichiromogi

パタ(2)TEDでは、組織や、肩書きがあればいい、などとは誰も思っていない。大切なのは、「広げるに値するアイデア」だけ。政府に期待だとか、補助金がどうのとか、そんなことを一人も言っていないのは、きわめて爽快であった。

2011-06-04 06:43:53
茂木健一郎 @kenichiromogi

パタ(3)子どもは、親が何でもやってくれるものと思っている。その期待が裏切られると、地団駄踏んで泣いたりする。どうして買ってくれないんだよ〜! そのうち、親もまた人間であり、完璧ではなく、いろいろ欠点もあるのだということが見えてくる。

2011-06-04 06:44:57
茂木健一郎 @kenichiromogi

パタ(4)どうも、日本人は、国というものを何でもやってくれる親だと思っているところがある。だから、裏切られると怒る。わめく。なんでやってくれないんだ、と追及する。しかし、それは裏返すと、国が面倒を見てくれるはずだ、という期待があるということである。

2011-06-04 06:46:00
茂木健一郎 @kenichiromogi

パタ(5)「パターナリズム」が、日本で飛び交う言葉の背後に見え隠れする。大新聞が社説で「国はもっとしっかり」などと書くのも、その一例である。国はどうせ大したことをやってくれないんだから、自分たちでさっさとやるよ、という気持ちが、そこには感じられない。

2011-06-04 06:47:15
茂木健一郎 @kenichiromogi

パタ(6)情報を隠蔽していた、というのもパターナリズムの裏返しである。隠蔽していたも何も、最初からたとえば英語圏にはその情報があったりする。言葉の壁を考慮しても、自分で情報を集めようとすれば、それはとっくに存在しているものだったりするのだ。

2011-06-04 06:48:16
茂木健一郎 @kenichiromogi

パタ(7)国がだらしないとか、政治家がダメだとか、そういう言説を信用しない。「しっかりと保護してくれるはずだ」というパターナリズムに対する期待の裏返しに過ぎないからである。国だって政治家だって、しょせんは人間。あなたや私と同じように、不完全なのだ。

2011-06-04 06:49:38
茂木健一郎 @kenichiromogi

パタ(8)子どもは、最初は親に頼るが、そのうち大きくなって、自分で生きるようになる。それから、親の面倒を見るようになる。日本人はいい加減に、パターナリズムの幻想から覚めて、自分の足で立つようになったらどうだろう。

2011-06-04 06:50:44
茂木健一郎 @kenichiromogi

パタ(9)親が小さく見えた時、人はきっと大きく成長している。国が小さな、頼りなく、情けない存在に見えた時初めて、私たちは精神的に一人立ちできるんじゃないかな。国なんて、所詮そんなもんだよ。だって、不完全で弱い人間が集まってできている幻想に過ぎないんだから。

2011-06-04 06:51:56
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、「パターナリズム」(「父権主義」)についての連続ツイートでした。

2011-06-04 06:52:26
茂木健一郎 @kenichiromogi

はじ(1)恥ずかしい思いをすると、それをずっと覚えているのは何故なのだろうね。日曜の朝、恥ずかしさについてツイートしたくなりました。たまにはいいっしょ。

2011-06-05 07:48:56
茂木健一郎 @kenichiromogi

はじ(2)小五の時、伊草くんを尊敬していた。体育で、ぶつかったら何かを叫ぶという授業があった。伊草くんが、「エマニュエル夫人!」と叫んだので、ぼくもわからないまま「エマニュエル夫人!」と叫んだ。後で何のことか知って、顔が赤くなった。

2011-06-05 07:50:08
茂木健一郎 @kenichiromogi

はじ(3)これも小五くらいの時、友だちとみんなで歩いていたら、誰かが警察につかまっている。バイクの二人乗りをしていたらしい。「おい、見ろよ!」とみんなが騒いでいる中、ぼくはなるべくそっちを見ないようにした。ぼくの父親と、祖父だったのだ。

2011-06-05 07:51:03
茂木健一郎 @kenichiromogi

はじ(4)中学の卒業旅行で、井上くんと伊豆大島に行った。民宿に泊まって朝、トイレに行こうと個室のドアを開けたら、なぜか白人の女の人が和式に座っていた。白い大きなお尻が見えた。! と何も言わずに閉めた。外人のお尻を見たのは、生まれて初めてだった。

2011-06-05 07:52:15
茂木健一郎 @kenichiromogi

はじ(5)中学生の時、Sさんにチョコをもらったので、ホワイトデーにキャンデーをお返しした。学校でかばんを開けたら、緑の絵の具のチューブがこわれてべっとりと袋についていた。もうSさんが目の前にいたので、「はい、これ」とそのままあげた。Sさんはぼくのことをどう思ったのだろう。

2011-06-05 07:53:38
茂木健一郎 @kenichiromogi

はじ(6)大学生の頃、井上くんとデパートにいった。少し前に見た刑事コロンボのトリックで、エレベータの天井を上げて拳銃を隠すというのがあった。「こうやるんだよな」と井上が傘でやったら、天井が落ちてきた。次のフロアで、あわてて逃げた。井上、やり過ぎだよ!

2011-06-05 07:54:59
茂木健一郎 @kenichiromogi

はじ(7)駅のトイレに入っていたら、鍵穴から目がのぞいている。5歳くらいの男の子が入りたくて、誰か中にいるのかな、と一生懸命見ていたのだ。ぼくはふいているところを見られた。「すぐ出るからね」と言って、出てあげた。男の子の一生懸命な感じが伝わってきた。

2011-06-05 07:56:12
茂木健一郎 @kenichiromogi

はじ(8)『赤毛のアン』を小学校の時読んで好きになって、高校の頃原書を読んだ。それで、原書の表紙の赤毛のアンの写真を、自分の部屋に神殿のように飾っていた。思い返すと、ものすごく恥ずかしい。

2011-06-05 07:57:29
茂木健一郎 @kenichiromogi

はじ(9)恥ずかしいことを思い出すと、穴に入りたくなるけど、一方で「生きている!」という感じがするネ! おじいちゃんやおばあちゃんがぽっと顔を赤らめると「お元気!」と思うのは、「恥じる」ことの力なのでしょう!

2011-06-05 07:58:25
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、さわやかな日曜の朝に、「恥ずかしいこと」についての連続ツイートでした。みなさんも生きていることを実感するために、よければハッシュタグ #haji で自分が恥ずかしかったことをつぶやいてくだされ!

2011-06-05 07:59:45
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