(自分メモ)量産品でも芸術であり美術である

ポスターや日用雑貨は芸術ではないと思う人もいるが、それは、財産としての価値と、美術としての価値を混同しているからだと思う。
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れおポン @Leopon_A

なんか、思いつくままに連ツイしたので、話がすっきりしないけど、自分メモとしてトゥギャっとこう。 他の人が読んでも、ちょっとは参考になるかもしれないし。

2019-11-09 15:31:26
れおポン @Leopon_A

こうした誤解が多くの人に見られるのは、一つには、財産としての価値と、美術としての価値を見分けるのが困難なことに原因がある。 現代社会では、どうしても、価値は金額で表すことから離れられないから。 twitter.com/tawarayasotats…

2019-11-09 15:04:58
『NY午前0時 美術館は眠らない』配信開始!/岩渕潤子 @tawarayasotatsu

「ポスター」は作品ではない・・・ということがわからないんですね。こういう人たちにどう説明したら良いか、真剣に考えないといけない状況に日本はなってしまった。文化庁には責任を取ってもらいたい。 twitter.com/ksk6k6/status/…

2019-11-08 08:07:10
れおポン @Leopon_A

例えば、古くには、肖像画は貴族のものであった。精巧な油絵を描くには時間がかかり、画家を雇って絵を描かせることに大金が必要だ。 この場合、美術的な価値と金額が比例する傾向にある。 そして、「一点物」であることに、絶対的優位性がある。

2019-11-09 15:08:36
れおポン @Leopon_A

これを、もし大量生産できたとすればどうなるか。 写真術が登場し、「肖像」が広く一般化したとき、肖像画は、一点物である優位性を維持しようとする。 油絵という技法に価値がある、と、位置付けたい人が現れるのだ。

2019-11-09 15:10:32
れおポン @Leopon_A

昔は「肖像」を残すことそのものにも大きな価値があったが、写真術が生まれ肖像が大量生産されると、肖像は「金額的」には低下してくる。 しかし、一点物の油絵は、価格を下げられない。 本来の「肖像」の価値とは別に、財産としての値段が問題視される。

2019-11-09 15:13:47
れおポン @Leopon_A

ここで、現代社会の矛盾が生じるのだ。 美術品としては、美しかったり、個性だったり、なにがしか「肖像の価値」を評価すべきなのだが、財産としての金額も価値の一つで切り離せない。 そこで、誤認する人が出てくる。大量生産で低価格なのが、そのまま美術としての価値を表すと思い込んじゃう人。

2019-11-09 15:16:16
れおポン @Leopon_A

本当は、別々の価値が生じているのに、それを取り違える。 高級印刷のポスターでも、1000円とかで買えるけれども、そのポスターが制作されるまでの創造性は、その金額とは別に存在する。

2019-11-09 15:17:55
れおポン @Leopon_A

なので、こうした量産品は、発表当時は低価格なのだが、時間が流れ、損耗などで数が少なくなると、値段が上昇する。 「ずっと残しておきたい」という美術的評価が眼に見えるようになり、残像数の低下とともに、財産的価値が上昇する。

2019-11-09 15:21:28
れおポン @Leopon_A

芸術の問題も、経済や値段の問題も、考え始めるとめんどくさいね(´Д`;) 条件が枝分かれして広範囲に及ぶから、一言にはまとめにくい。 最初から知ろうとしない人がいてもしょうがないか。

2019-11-09 15:22:50
れおポン @Leopon_A

量産され、大衆化されたものも、やっぱり、作るのには創造性が必要で、それだけの「芸」がそこにはあるし、「美」も表現される。 大衆芸術と呼ぶ場合もあるだろうし、現代芸術の言葉が当てはまるかもしれない。 何にしても、芸術であることに間違いない。

2019-11-09 15:28:17