MMTでは財源不要なのか？ デフレ悪玉論は本当なのか？ ――「れいわ新選組」の政策から、その問題点を探る

しろうと @sirouto

togetter.com/li/1430555 「社会主義化するアメリカ」という驚くべき海外の潮流と、日本はその波に乗るべきかどうか ――大西つねき氏の主張の検討

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前回まで、大西氏の主張を検討してきました。そして、大西氏は政党「れいわ新選組」の公認候補です。

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そこで今回は、本体の「れいわ新選組」について、その政策を検討していきます。

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まず、れいわ自体の簡単な紹介から。

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reiwa-shinsengumi.com れいわ新選組（公式）

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reiwa-shinsengumi.com/policy/ 政策 | れいわ新選組 ＞「消費税は廃止」「最低賃金1500円」「一人あたり月3万円を給付」「ニューディールを」「大胆に、財政出動」

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youtube.com/watch?v=87G8Gc… 【池上彰の参院選ライブ】れいわ・山本太郎氏（動画／テレ東）

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youtube.com/watch?v=4wsja7… れいわ・山本代表生出演　“天下取り”への勝算は（動画／ANN）

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なぜ、「れいわ」を私が取り上げるかといえば、先の参院選で「れいわ旋風」という、マスコミの報道があったから。もうひとつはMMTを政策に入れているから。

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「MMT（現代貨幣理論）」については、少なくとも「無制限に財政支出できる」というものではない。それは、提唱者のケルトン教授たちも認めている。

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MMTでの財政拡大は、インフレ率が制約になる。インフレになったら、増税や緊縮など、何らかの形でインフレにブレーキを掛ける必要がある。

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もし、インフレ時にブレーキを掛けなければ、実質的なインフレ税で、国債を返すことになる。つまり、MMTは打ち出の小槌ではない。経済学に「フリーランチはない」。

しろうと @sirouto

（一定以上の規模の国家で）「無税国家」は実現できない。MMTは無税国家を実現しない。経済学は錬金術ではない。

しろうと @sirouto

要するに、MMTは「インフレ時の後払い」にするだけで、何か際限なく財政赤字を増やせるわけではない。この前提は重要だ。

しろうと @sirouto

だとすれば、MMTなら財源が不要ということにはならない。インフレに転じたら、増税や歳出削減する必要があるのだから。

しろうと @sirouto

そして以前見たように、今の日本はもはやデフレではなく、ディスインフレ（低インフレ）になっている。

しろうと @sirouto

インフレ率0～1％なので、（黒田日銀が掲げた）2％目標には、ギャップも1～2％しか残ってない。

しろうと @sirouto

だから、財源を気にせず、パーッと景気良くバラまく、という感じではもはやない。MMTを採用したとして、財源議論からは逃れられない。

しろうと @sirouto

このことはじつは、先のれいわの政策にも反映されている。引用してみよう。

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reiwa-shinsengumi.com/policy/ 政策 | れいわ新選組 ＞「国債発行は無限ではありません、リミットがあります」「インフレ目標2%に到達するまで、です」「到達後、金融引き締めで増税まで必要な場合には、税の基本（応能負担）に還ります」

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agora-web.jp/archives/20403… MMTを基盤とする経済政策の問題点について（アゴラ／与謝野 信） ＞「なんでも実現可能かのような誤解を招く公約は避けるべきである」「インフレの問題点を説明していない」

しろうと @sirouto

では、以上を踏まえて、どんな問題点があるのか？　それは、与謝野氏の意見に私がおおむね同意するので、紙幅の都合で上記記事に譲る。

しろうと @sirouto

要するに、MMTで財源捻出できるのはインフレ率2％到達までだし、結局インフレになってからは、増税などが発生するということ。

しろうと @sirouto

MMT支持者の中には、「MMTなら財源不要で消費税廃止できる」といった発言や認識が見られる。それは、たんに誤解に基づくものだ。

しろうと @sirouto

しかも実際、前回まで見てきた、れいわ候補の大西氏なども、財源を示さずに消費税廃止を訴えていただろう。