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art_education_
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>多かれ少なかれ「女性とはこういうものである」という、私たちの社会にある考え(女性観)をもとに作られるものです。
>要するに、女性を「性的な客体」として提示することが悪いと考えられているのです。
>まず考えるべきなのは、女性の描き方の中で「女性は性的な客体(道具的、非自律的etc.)である」という女性観が当然の前提とされていると理解できるかどうかだということになるのです。
?フェミニストは虚数解を求めて無限の闘争を強要されるのでは?
>ここでは広告やアニメ、マンガなどにもあてはまるよう、分類を5つに再構成した上で「表現技法」の具体的考察をしてみましょう。
>(1)性的部位への焦点化
>(2)理由のない露出
>(3)性的なメタファー
>(4)意図しない/望まない性的接近のエロティック化
>(5)利用可能性/受動性の表現
>>「エロい」ことではなく、表象作成の際に前提とされる女性観の差別性と、同じ女性観のもとでおこなわれる他のさまざまな行為との意味連関の中で表象が与える抑圧性が、性的な女性表象の問題なのです。
>要するに女性表象の問題を論じようと思うなら、表象作成/理解に用いられている技法、その技法が表現する女性観とその歴史的・社会的意味、そして表象の提示される文脈について、自覚的な読解をした上での議論が求められるようになるのです。
>女性表象について、それがいったい誰のどのような視点から作られているのかに注意しながらその意味を読み解くことの必要性を、フェミニズムの議論は教えてくれているのです。

現代ビジネスさんに記事を書きました。今年もいろいろ「炎上」がありましたが、性的な女性表象はフェミニズムの観点からはどう問題と考えられるのかについて、議論の手掛かりとなればと思います。 炎上繰り返すポスター、CM…「性的な女性表象」の何が問題なのか gendai.ismedia.jp/articles/-/688…
2019-12-08 09:04:04
小宮友根先生に書いていただきました。今年も多くの広告が「女性の描き方」で炎上しましたが、とくに「性的な女性表象」の何が問題なのかを、オリジナルのイラスト(ふくろさん作)付きで、根本的なところからわかりやすく解説する。明晰を絵に描いたような圧巻の文章です。 gendai.ismedia.jp/articles/-/688…
2019-12-08 07:57:14
「表象には作り手がいる」「エロいことが問題なのではない」「法規制より論争を」など目からウロコの指摘が多数あります。 gendai.ismedia.jp/articles/-/688… ちなみにこちら、岩波の「世界」に掲載された論考(websekai.iwanami.co.jp/posts/2828)とともに読むとさらに理解が深まります。
2019-12-08 07:57:14閲覧注意 あなたの健康を害する可能性が有ります。
>ここで必要なのは、絵画とは記号の組織体だという認識である。
>こうして、「表象を作る」ことが「女性に対する意味づけ」と関わっているのであれば、私たちは「そこでどのような意味づけがおこなわれているか」を考えることができる。
>こうして、絵画にせよ広告にせよ、そこに特定の対象が描かれるとき、その「描く」という行為のうちには、すでにその対象に対する一定の意味づけが含まれている。
>女性表象の「悪さ」について考えることは、表象を理解可能にする記号やコードが女性をどのように意味づけているかを読み解くと同時に、賃金差別や進学・就職における差別、DVやケア労働負担のような私的領域における不平等、痴漢やセクハラやAV強要のような性暴力といった現象の中で起こる同種の意味づけとの関連においてその記号やコードを考察することでなくてはならない。