「天才画家ゴッホ」を作った「変な絵の飾ってある下宿の女将」

ゼーベス星人 @Zebesian_ha

@erizomu いや、生前のアンデパンダン展で既に評論家やモネなんかから評価されています。 他の学者も言っていますが、認知が広まるまでにある程度時間が必要なのに、その前にゴッホ自身が病んで自殺した、というのが真相です。

えりぞ @erizomu

@hallelujahn_zeb 一部から評価を受けていたのは間違いないところで、全く無名というようなことは言っていません。赤い葡萄畑も普通に展覧会に出して、普通に売れたわけです。ロートレックなどは酷評する人間に決闘を申し込んだりしてますね。しかし売れないと経済的にどうしようもない。彼らの悩みはそこでした。

ゼーベス星人 @Zebesian_ha

@erizomu えりぞさんが言いたい事は分かりますが、リプに理解できていない人が多く、伝説的な物語という感じでバズってしまったのも事実です。 えりぞさんも物書きであれば、間違った認識が広まってしまうように書いてしまったのは嫌なのでは？

えりぞ @erizomu

@hallelujahn_zeb うーん、生前売れない画家、経済的に成立していない画家だったのは否定しようもない事実ですよ。ゴッホの死後も、テオの死後も絵を買いたいという人もなかなか現れなかったわけです。死んでしまったゴッホの絵を売ったのは間違いなくヨハンナの功績で、そこは誤魔化せないですね。

ゼーベス星人 @Zebesian_ha

@erizomu えりぞさんが言うように捉えることもできますが、そうではなく私が言っているのは生前から評価されていたかどうか、です。 評価が即売れる事に繋がるとも私は思っていないし、間違った認識が広まる点を懸念しています。 と言ってもバズったツイートを消したくはないでしょうし、これで終わりにします。

えりぞ @erizomu

@hallelujahn_zeb 一部で評価され、結局売れなかった画家、多分数万人はいますよ。売れた後からなら何とでも言えるわけですが、死の2週間ほど前に「絵を描くより子どもたちを育てる方が良いのだろう」と書いているゴッホや、ゴーガンにすら展覧会の協力を拒まれたとしているヨハンナの認識と乖離が大きすぎます。

えりぞ @erizomu

ゴッホの売れた絵話、確かに「絵同士の交換も価値を認めたからだろ」と言われるとその通りです。確かに。ゴーガンとか、普通に売れてる絵なわけで。でもなあ、テオも無償で貰ったりしてるんだよな、ゴーガンに。「画商セント伯父の甥、テオの兄」というもの抜きでの、当時のゴッホの評価は難しい。。

えりぞ @erizomu

ゴッホはあの時期にテオとセットで死にさえしなければ、成功した画家になっていた可能性はあると思います。ただ、本人は死の2週間前に「絵を描くより子どもたちを育てたほうが良いのだろう」とか書いてる人なわけですよ。

えりぞ @erizomu

あとゴッホ自殺ではない説もあるんですが、テオは明確に兄を自殺だと認識していたことが手紙からわかるので、これもちょっと無理があるかな…と思っています。自殺者には葬送用馬車が貸してもらえないとして教会と揉めたりしてるんですが、それでも「兄は自殺」と言い切っているので。

えりぞ @erizomu

これ、ゴッホ美術館だと、「食料品と交換してる」「伯父から注文を受けた」みたいな話はあるんですが、「〇〇という絵を売った」というのが確認されていないという認識です。もちろん私は何の専門家でもないんで、なんとも言えないんですけどね。 twitter.com/erizomu/status…

えりぞ @erizomu

これはよく言われる話ですが、1枚しか売れたことが確認されていないと認識しています。では他に売れた絵とは、なんという名の絵なのか？「赤い葡萄畑」が売れたとき、ゴッホは親にまで手紙を書いて、売れたことを報告しています。手紙からは、他の絵が売れた痕跡がないのです。 t.co/PEvHit9QkZ

2019-12-29 21:49:42

えりぞ @erizomu

ゴッホについては、伯父三人が裕福な画商であり、本人も元来その後継者として画商をやっていた人物であること、支援者の弟、テオは彼の後釜として有力な画商となり、ゴーガンらを見出した人物であることを抜きにして語れません。ここまでコネがある人物が、現実に貧窮と精神病に苦しむ物語なのです。

えりぞ @erizomu

「画家ゴッホ」という人はあまりにもコネがあって、当時の画壇の評価自体も、どう受け入れていいのか、皆迷っているように感じることがあります。もう少し無難な絵を描いていれば、多分普通にコネで売れたと思われます。事実、弟のテオはそれを薦めているわけです。

えりぞ @erizomu

「有力画商ゴッホ一族の長男」という肩書で画壇に現れ、画商を辞め、神父になれず、突然絵を描き始めた男なので、ゴーガンやロートレックが、セント伯父やテオ抜きでどこまで生前ゴッホ本人を評価していたのか、かえってわかりにくくなっているように思うわけです。

えりぞ @erizomu

ゴーガンは一時、生活費をすべてテオに出してもらっていたわけです。その状況でアルルで共同生活し、剃刀を突き付けられ逃げ（ゴーガン談）、ゴッホは自ら耳を切り落とし精神病院へ入院する。彼らの関係は「芸術家同士」なのか、それとも「まだ売れない画家と、逆らえない有力画商の兄」だったのか？

えりぞ @erizomu

あと数年粘れば、晩年の合同展覧会では賛否ありとはいえ「賛」もあり、かなりの価格で一枚絵が売れたこともあって、ゴッホ兄弟が成功を収めていた可能性は十分だと思います。しかしそうはならなかった。現実に1890年、赤ん坊を抱えた27歳のオランダ人女性は、異国の地で膨大な絵と共に残されたのです。

えりぞ @erizomu

ゴッホの絵が売れるまで時間がかかった経緯、当時のフランス、オランダでは「精神病患者」も「自殺者」もバリバリ差別されてたのが現代日本では無視されてる気はする。その２つが無ければの話なんですよ。「評価も受け始め、もう少し経てば売れた」というのは。

えりぞ @erizomu

成人した兄妹5人のうち、フィンセントとコルの男2人が自殺。妹の1人が精神病院に入院中に衰弱死。テオは精神病院で死んでますが、たぶん梅毒による麻痺だと言われてますね。ただ、テオも当時は精神を病んで死んだと捉えられています。

消えた存在 @HaNA_YaGyU

@erizomu その件を勉強したいのですが、何の本に書いてますか？

えりぞ @erizomu

@HaNA_YaGyU 私、おもくそ素人なので、手紙読んで「物語」としていろいろ考えているだけなのですが、本だと、「テオ　もうひとりのゴッホ」「ファン・ゴッホ祥伝」あたりに記載があります。

冷泉鷹章＠19晩秋・ALL甲18結願！ @Taka_reizei

@erizomu 割と似てるのが作曲家グスタフ・マーラーの例。 生前は新聞で散々ネタにされる程「奇妙な演奏解釈をする指揮者、珍妙な曲も時々書く狂人」扱いだったのに、作曲が下手な不肖の弟子ブルーノ・ワルター（でも大指揮者）が根気よく演奏を続けカラヤンによる再評価に繋げ現在の知名度を得ています。

４と５ @yontogo

@Taka_reizei @erizomu 天才は小集団現象（中井久夫）ってホントなのですね。

冷泉鷹章＠19晩秋・ALL甲18結願！ @Taka_reizei

@yontogo @erizomu 天才が評価されるか否かって、考えてみると三つの要素がある気がします。 「才能」「理解者orライバル」「拡散者」全部が揃って初めて世に出て来る。【続く】

冷泉鷹章＠19晩秋・ALL甲18結願！ @Taka_reizei

@yontogo @erizomu マーラーは（二番目）ブルックナー、ワルター、シェーンベルク等同業の先後輩との友好関係＆（三番目）トマス・マンとヴィスコンティ等が異業者だった点に恵まれた。本人も根明で社交的後輩への支援も惜しみませんでしたし。【続く】

冷泉鷹章＠19晩秋・ALL甲18結願！ @Taka_reizei

@yontogo @erizomu 一方フィンセントはゴーギャンとの関係も２カ月で破綻、弟テオと口論もしばしばだった位に信頼関係作れず理解者・拡散者を自力で築けなかった。最晩年に芽が出る兆しはあったが精神病の治り掛かりで拳銃自殺（異説有）非業の早世が拡散の要因になった面は否定出来ないですね。