鈴木創士まとめ3 「エートル叢書」刊行予告とその関連発言から、テルケル派とソレルスなど

割と広い時期からツイートを引っこ抜いてきました。 鈴木さんが監修する「エートル叢書」(現代視聴新社)の既刊一覧 http://www.gendaishicho.co.jp/search/g59.html 関連まとめ 1 別の人生の可能性としてのランボー: 詩と音楽 http://togetter.com/li/6939 続きを読む
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鈴木創士 @sosodesumus

もうひとりフランチェスコ派とかかわりの深い神学著述家(彼の場合はこう呼ぶしかない、あるいは宗教吟遊詩人、魔術師とでもいえばいいのだろうか)を忘れていた。ライムンドゥス・ルルスだ。昔読んだシュルレアリストのブスケの本に、ルルスとスコトゥスが出会う場面が書かれていたと思う。変な本。

2010-08-03 11:12:56
Atsushi KUMAKI @anteros

@sosodesumus Les Capitalesですね。Paulhan論の。

2010-08-03 11:17:36
鈴木創士 @sosodesumus

@anteros はい、そうだったと思います。

2010-08-03 11:24:11
Atsushi KUMAKI @anteros

@sosodesumus 確かに変な本でした。僕はDeleuzeが(おそらくあの本から)Duns Scotの存在の一義性を取り出していたので興味を持ったのですが、三度ほど通読しましたがかなり厳しかったです。ただPaulhanの理解には助けになったかと思います。

2010-08-03 11:31:15
鈴木創士 @sosodesumus

@anteros 超へンな本です。僕はあれを翻訳してやろうかなとちょっと考えたこともありました。やっても、まったく売れなかったでしょうね。ところで、ドゥルーズはブスケもあの本も好きだけど、「存在の一義性」はむしろジルソンのスコトゥス研究から出てるんじゃないですか。

2010-08-03 11:35:53
鈴木創士 @sosodesumus

関連して思い出したので自慢話一つ。昔井筒俊彦氏から手紙を頂いたことがあった。氏はジャベスが好きだったらしく、僕がジャベスの翻訳本を出したので手紙をわざわざ書いて翻訳を褒めてくださった。あのような大学者が一介の無名の翻訳者へ宛てた手紙に僕はいたく感動したのに震災で大事な手紙なくした

2011-02-24 21:34:18
鈴木創士 @sosodesumus

アンドレ・シュラキというラビがヘブライ語から直接訳した仏訳聖書を読むと、表現の様式つまり文体だけでなく文意という点で、日本語訳聖書との違いが目につく。日本語訳の方が「普通の本」に変えられている。だがシュラキ訳の新約はどうなのか。彼にもヘブライ語レトロバージョンを作る程勇気はない。

2010-10-18 12:50:04
鈴木創士 @sosodesumus

ハイデガーの最初の仏訳「形而上学とは何か」はアンリ・コルバン訳(序文アレクサンドル・コイレ)で『ビフュール』誌に載りました。この雑誌はパリ・ダダのメンバーだったリブ・モン・デセーニュがやっていて当時の離脱シュルレアリストの牙城の一つでした。ラカンだって最初の論文はミノトールだし…

2010-12-06 16:22:27
@borujiaya

そういえば、コイレが「形而上学とは何か」の仏訳に序文を書いているというお話を、今日の先生のツイートで初めて知りました。読んでみたい。

2010-12-06 19:29:24
鈴木創士 @sosodesumus

@borujiaya 簡単な紹介で論文のようなものじゃなかったと思いますよ。忘れたけど、コジェーヴに原稿託されたとか何とか書いてたんじゃなかったっけ。でも確かじゃないです。雑誌の復刻あるのですが、今知り合いに貸していて・・・

2010-12-06 20:42:42
鈴木創士 @sosodesumus

それとこの「形而上学とは何か」の仏訳の件で面白いのは、訳者がアンリ・コルバンだということです。後にイスラム学の泰斗となった人でエラノス会議などで井筒俊彦さんやユングとも親交のあったであろう人です。おまけに彼の弟子たちのなかには元マオイストの過激派も含まれていました。

2010-12-06 20:49:42
鈴木創士 @sosodesumus

句をあらためる。無残やな土砂降りラブホの青蛙★ヘルダーリンの詩が読みたくなった。だけど小牧氏や吹田氏の仕事を含めて気に入った日本語訳が全くないっ! キーツは? バイロンは? コールリッジは? シャトーブリアンの散文は?何もない。★俺は何をやっているのか、少年よ、人生は向こう側だ。

2010-10-09 14:36:10
鈴木創士 @sosodesumus

ドゥボールは自分の回想録(『パネジリック』)を翻訳するものは自国語におけるということは我々にとっては日本語における散文の名手でなければならない、なんてことを言うものだからビビって誰も翻訳しないのだろうか。その点でドゥボールとボシュエとシャトーブリアンを翻訳することには近いものが…

2010-12-12 13:17:02
鈴木創士 @sosodesumus

「全生涯を通じて、私が見たのは、混乱した時代、社会における極限の分裂、そして途方もない破壊だけであった。私はこれらの騒乱に加わったのだ」(ギー・ドゥボールの回想録より)…

2010-10-21 10:51:31
鈴木創士 @sosodesumus

ツイッターというのは「書き出し」集として読めるが、シャトーブリアンや、現代ではドゥボールの文章の書き出はとても美しい。でも、やはりこのアルトーのやつが好きです。「麻薬に関する1917年の政令によって興を添えられた、1916年の法律の立法者たる立法議会議員殿、貴様は阿呆だ」。

2010-05-08 11:55:24
鈴木創士 @sosodesumus

ただドゥボールの後ろにはジェラール・ルボヴィシという映画プロデューサーがいて、彼はとても興味深い人物でした。フランス映画会では著名人で、ドゥヌーヴやベルモンドの大物プロデューサーでありながら、一方で、ドゥボールのいわば後見人だったのです。…

2010-01-28 11:53:46
鈴木創士 @sosodesumus

…もう一方で、彼はシャン・リーブルというとてもハイクオリティーの出版社をやっていました。ドゥボールの本だけでなく、アナーキズム関係や、哲学、クラッシック・現代ものを問わずとてもシブい文学関係の本を出していた素晴らしい出版社でした。…

2010-01-28 11:57:09
鈴木創士 @sosodesumus

…ところが、彼は何者かによって1984年にパリでピストルで撃たれて暗殺されました。事件はいまだ謎のままです。ドゥボールは『ジェラール・ルボヴィッシの暗殺に関する考察』という本を書いています。

2010-01-28 11:58:44
鈴木創士 @sosodesumus

訂正 ドゥボールの友人だったプロデューサー&出版人ジェラール・ルポヴィッシは1984年3月7日水曜日午前三時にフォッシュ大通りのパーキングに駐車されたルノー30TXの運転席で射殺されているところを発見される。至近距離から22口径のライフル銃四発の弾丸が首に撃ち込まれていた。…

2010-01-29 20:13:06
切り取り線 @kiri_tori

✄------------ 3/9(水) ------------✄

2011-03-09 00:00:00
鈴木創士 @sosodesumus

若いファスビンダーとイングリット・カーフェンの写真好き。ファスビンダーは革ジャンを着て、カーフェンは風月堂の女の子みたいな感じ。バックにはATGか何かの日本映画のポスター。場所はほんとに新宿なのかベルリンなのかはわからない。二人ともまだ健康な不良という程度よ。ポラロイドコカイン。

2011-03-08 20:38:46
Sekiguchi @tsekiguchi

@sosodesumus 違うかもですがたぶんベルリン映画祭ので似たようなシチュエーションのをみた憶えがあります。その写真であればたしかに素敵に不良なカップルでカッコよかったですね。年代あたりを付けて検索してみたら(ベルリンなら)ポスターは熊井啓の『朝やけの詩』かも。

2011-03-09 16:07:23
鈴木創士 @sosodesumus

@tsekiguchi はい、かわカッコイイです。その写真、フランスの文学雑誌に載っていたはずなのですが、見つからないのです・・・また探してみます。二人の歌手の歌う同じ曲がだいぶ違う感じであるのは、確かにそうなのですが・・・つまり似ていませんが、この曲を選んだことは面白いです。

2011-03-09 19:04:21
Sekiguchi @tsekiguchi

@sosodesumus コシミハルの「ねずみのアリア」がますます気になります。絵本の方を翻訳されたのでしょうか。稀少本のようですが探してみます。この詩人レオン・ポール・ファルグの名をぼくは知らないで過ごしてましたがフランス幻想文学傑作選にも入ってるんですね。憶えていないや・・・

2011-03-10 00:32:30
鈴木創士 @sosodesumus

@tsekiguchi はい、絵本の中でレオン・ポール・ファルグとヴェルレーヌの詩を訳しました。コシミハル『心臓の上』(発売ワニブックス)という本です。ずいぶん前のことですが・・ファルグはブルトンたちの先行世代の詩人ですが、この本の中の詩はサティが作曲しただけあって変なやつです。

2011-03-10 10:42:50
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