西田豊明会長 @ 第25回人工知能学会全国大会

人工知能学会会長 西田 豊明 先生の第25回人工知能全国大会の開催趣旨や講演内容をまとめました.
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Toyoaki Nishida @toyoakinishida

自分の活動を自力で行う分については,社会はそれほど変化していないだろう.むしろ,そうした自由は,(境界的な領域ではまだまだ議論があるとしても)反社会的・反倫理的でない限り,保障されるようになってきた.

2011-05-29 18:17:41
Toyoaki Nishida @toyoakinishida

ところが,公的な資源を使って行われる行為については,「それは素晴らしいことだから,ぜひ推進してください」とはいかなくなったと感じている.

2011-05-29 18:18:59
Toyoaki Nishida @toyoakinishida

公的資源を使う場合は学術研究をすること自体が素晴らしいとはもはや手放し(に近い状態)で言ってもらえることはなく,学術研究の成果が問われるようになってきている.「学術研究から何が生まれたのか?」と…

2011-05-29 18:20:44
Toyoaki Nishida @toyoakinishida

ただし,ここでいう研究成果とはすぐに使えるものでなければならないというほど偏狭なものである必要はない.

2011-05-29 18:21:56
Toyoaki Nishida @toyoakinishida

人類の起源を解き明かす,生物の生態を解明する,ケアとジェンダーの比較,深層心理など素晴らしい研究成果への称賛は今後高まりこそすれ,低くなることはないだろう. … 科研費ニュースレターから http://bit.ly/jr1clT

2011-05-29 18:32:40
Toyoaki Nishida @toyoakinishida

ただし注意しなければならないのは,結果ないしは結果を出し続けているプロセスへの称賛はあっても,ただ「研究してます」という人たちを支援するほどのゆとりを(日本)社会は持てなくなったのではないかと思う.

2011-05-29 18:36:43
Toyoaki Nishida @toyoakinishida

学会に期待される役割も変化しているように思われる.

2011-05-29 18:37:14
Toyoaki Nishida @toyoakinishida

いまや学会には,交流を越えて,社会の状況を解釈し,社会へのメッセージを発信することが期待されているように思われる.

2011-05-29 18:37:39
Toyoaki Nishida @toyoakinishida

石井先生の知から強いtweetsを楽しみながら予習していました. RT @ishii_mit: 御意。西田先生のリーダシップに共鳴。実世界へのポジティブなインパクト、そして永遠に続く未来への貢献、命。 RT @toyoakinishida: いまや学会には,交流を越えて,…

2011-05-29 18:42:43
Toyoaki Nishida @toyoakinishida

ミッションステートメントの重要性についてコメントしたい.

2011-05-29 18:44:32
Toyoaki Nishida @toyoakinishida

そもそもの動機は,これから公的資源を使って自分が没入できる研究をするにはどうしたらよいかという疑問.

2011-05-29 18:45:30
Toyoaki Nishida @toyoakinishida

自分が金持ちなら自分で興味のおもむくまま研究を遂行する自由がある.

2011-05-29 18:46:25
Toyoaki Nishida @toyoakinishida

しかし,何ももっていなかったらどうするか?

2011-05-29 18:47:49
Toyoaki Nishida @toyoakinishida

私財をなげうって思う通りすることは自分の選択としてはあり得ても,他者(研究者(になろうという人))に強要するものではありえない.

2011-05-29 18:49:10
Toyoaki Nishida @toyoakinishida

成功すれば認められ,称賛されても,研究なくして成功はあり得ない.どうやって公的資源を得るのか?

2011-05-29 18:50:48
Toyoaki Nishida @toyoakinishida

(グループで)競争的資金に応募するということはソリューションの一つではありえるが,通常的な意味では多数の人を巻き込むことは難しい.

2011-05-29 18:55:00
Toyoaki Nishida @toyoakinishida

そもそも社会が一番乗りのみを讃える,winner-takes-allというプロトコルの中で研究計画書というものは,公開したり,広く共有したりすることには適していない.

2011-05-29 18:55:45
Toyoaki Nishida @toyoakinishida

研究計画書には,その研究が成功するまでのプランが他者にわかるように記述される.

2011-05-29 18:57:35
Toyoaki Nishida @toyoakinishida

研究計画書をその研究分野の他者がみたとき,それよりよい研究計画書を書くことはたいてい可能だ.

2011-05-29 18:59:05
Toyoaki Nishida @toyoakinishida

従って,まともな研究者であれば,(特別なケースでない限り)たとえ研究が採択されたとしても研究計画書を分担者の中で共有することはあっても,公開することなどありえない.

2011-05-29 19:01:06
Toyoaki Nishida @toyoakinishida

従って,まともな研究者であれば,(特別なケースでない限り)たとえ研究が採択されたとしても研究計画書を分担者の中で共有することはあっても,公開することなどありえない.

2011-05-29 19:01:06
Toyoaki Nishida @toyoakinishida

しかし,ミッションステートメントであれば,共有も公開もできる.

2011-05-29 19:01:45
Toyoaki Nishida @toyoakinishida

ここで,ミッションステートメントとは,自分(たち)のしていることの使命と意義(の認識),さらには価値観の表示.

2011-05-29 19:02:36
Toyoaki Nishida @toyoakinishida

身近なところでのミッションステートメントには,「(膨大な)情報を整理し,アクセスし,利用できるようにする」 … Google 「人々に共有する力を与える」 … Facebook 「世の中の今を伝えあう」 … Twitterなど.

2011-05-29 19:06:35
Toyoaki Nishida @toyoakinishida

これらは価値感のもとで使命を表示しているが,その詳細な実現方法まではコミットしていない.

2011-05-29 19:07:37
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